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9889 JBCCHD

東証P
3,135円
前日比
-160
-4.86%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.5 2.29 3.38 46.44
時価総額 557億円
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JBCC HD Research Memo(5):前中期経営計画の体質改善を生かし、新中期経営計画初年度は好スタート


■業績動向

1. 2018年3月期第2四半期の業績概要
JBCCホールディングス<9889>の2018年3月期は、中期経営計画「Transform2020」初年度に当たり、「事業構造を変える」、「注力分野の明確化」、「新たな取り組み」を経営の基本に据え、顧客のデジタルトランスフォーメーションの支援を柱に7つの成長事業(WILD7)の強化を推進している。2017年6月末に連結子会社イグアスの全株式を売却したことやクラウドシフトを加速していることによりハードウェア販売やそれに伴う保守のダウン傾向もあり、前年同期比では減収となった。しかし、クラウドビジネスの伸長、SI(システム開発)ビジネスの改革により利益率が向上したこと、スタッフ部門のシェアードサービス化で販管費が削減できたことなど、収益向上の取り組みにより増益となっている。

2018年3月期第2四半期の業績は、売上高34,386百万円(前期比16.3%減、計画比1.1%増)、営業利益1,051百万円(前期比9.5%増、計画比31.4%増)、経常利益1,082百万円(前年同期比11.6%増、計画比30.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益660百万円(前期比4.4%増、計画比20.0%増)となっており、中期経営計画の初年度として順調に推移している。

事業別に見ると、企業の情報システムの構築及び運用保守サービス等を行っている情報ソリューション分野では、導入サービスやセキュリティサービス等が堅調に推移した。システム開発については、全般的に前年をやや下回る水準で推移した。システムについては、次世代仮想化ソリューションやセキュリティ関連のビジネスが利益面に貢献したが、クラウドへのシフトで売上が減少した。売上高は26,431百万円(前期比1.8%減)、売上総利益は7,177百万円(同3.6%増)と減収増益となった。

プリンターなどの情報機器及びグループ独自のソフトウェアの開発・製造・販売を行っている製品開発製造分野では、主力製品であるインパクトプリンターのビジネスが減少した。一方、JBソフトウェア販売のビジネスや生産管理システム「R-PiCS」のビジネスが堅調に推移し、利益面でも貢献した。これらの結果、売上高は1,196百万円(前期比3.4%増)、総利益は593百万円(同5.4%増)と増収増益となった。売却したディストリビューション事業以外は、いずれも増益である。

2. 財務状況
2018年3月期第2四半期末の資産を見ると、投資その他の資産に含まれている投資有価証券が894百万円増加した。しかし、受取手形及び売掛金が4,741百万円減少、商品及び製品が809百万円減少、その他流動資産に含まれている前払費用が818百万円減少、その他流動資産に含まれている未収入金が448百万円減少、その他流動資産及び投資その他の資産に含まれている繰延税金資産が380百万円減少したことで、資産合計は、31,556百万円(前期末比 6,794百万円減)となった。

負債合計は、支払手形及び買掛金が4,526百万円減少、その他流動負債に含まれている未払費用が407百万円減少、その他流動負債に含まれている前受金が514百万円減少、退職給付に係る負債が1,607百万円減少したことにより、17,043百万円(前期末比 7,442百万円減)となった。

純資産合計は、その他有価証券評価差額金が265百万円増加、親会社株主に帰属する四半期純利益により660百万円増加した一方で、配当金の支払いにより244百万円減少したことで、14,512百万円(前期末比 647百万円増加)となった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 内山 崇行)

《MH》

 提供:フィスコ

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