NTTは続伸、国内大手証券は今期営業利益予想を下方修正も
NTT<9432>は続伸。NTTドコモ<9437>に対する株式公開買い付け(TOB)による完全子会社化を発表したが、巨額の買収資金の負担による財務体質悪化も懸念され、株価は軟調な値動きを続けていた。しかし、足もとでは値ごろ感からの買いが入り、反発局面となっている。そんななか、SMBC日興証券は7日、NTTドコモの完全子会社化が成立した場合の携帯料金引き下げを想定したうえでの業績予想を公表した。具体的には、21年3月期の連結営業利益は1兆6030億円が1兆6000億円に、22年3月期の同利益は1兆7000億円を1兆6700億円と下方修正を見込んでいる。ただ、ドコモ分の非支配持ち分利益が減少するため、同社の22年3月期以降の一株当たり利益(EPS)予想は10%以上、上方修正されるとみている。同証券ではNTTの投資評価は「1」、目標株価は3100円としている。
出所:MINKABU PRESS
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