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コネクシオ Research Memo(8):借入金の返済によりネットキャッシュが黒字転換、自己資本比率は30%超へ改善


■業績動向

(3)財務状態

コネクシオ<9422>の2016年3月末の総資産は96,912百万円と前期末比5,491百万円減少した。流動資産が5,022百万円減少したほか、固定資産も同468百万円減少したためだ。なお、流動資産の減少は、売掛金の減少2,552百万円、現金及び預金の減少890百万円、繰延税金資産の減少828百万円、未収入金の減少492百万円、商品及び製品の減少316百万円等が要因。一方、固定資産の減少は、キャリアショップ運営権の減少698百万円が主要因。

負債合計は前期末に比べ9,610百万円減少し67,062百万円となった。固定負債が退職給付引当金の増加373百万円などにより前期末比739百万円増加したものの、流動負債が借入金の減少5,500百万円(内訳は1年内返済予定の長期借入金の減少3,000百万円、短期借入金の減少2,500百万円)等により、同10,349百万円減少したことによる。なお、流動負債のその他の減少は、未払法人税等の減少1,734百万円、未払金の減少1,612百万円、賞与引当金の減少1,525百万円、買掛金の減少1,436百万円、未払消費税等の減少1,112百万円等による。この結果、有利子負債は2,500百万円へ減少し、ネットキャッシュは458百万円とパナソニックテレコム買収のための借入を2013年3月期に行って以来、初めて黒字転換した。

純資産は、配当金の支払いによる減少1,990百万円があったが、当期純利益の計上による増加6,149百万円でカバー、前期末比4,118百万円増加し29,850百万円となった。

経営指標を見ると、健全性を表す指標である流動比率は125.1%へ改善したほか、自己資本比率も30.8%へ上昇した。一方、厳しい環境に対応し顧客1人当たりの収益が向上し、経営のスリム化の継続実施による業績拡大により、収益性を表すROE、ROA、営業利益率のいずれの指標も改善した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 森本 展正)

《HN》

 提供:フィスコ

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