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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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9414 日本BS放送

東証S
905円
前日比
-1
-0.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.2 0.71 3.31 410
時価総額 161億円
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BS11 Research Memo(9):「6つの“力”」具現化に向けた重点施策を新たに「Value 3」として推進


■中長期成長戦略

1. 中期成長戦略の概要、「6つの“力”」の強化・実践
日本BS放送<9414>は中期経営計画を策定し、それをメルクマール(指標、道標)に、中長期にわたる持続的成長を実現するべく取り組んでいる。「マーケティング力」「企画力」「戦略構築力」「実行力」に、コロナ禍に伴う状況の変化を受けて追加した「変化対応力」「改革推進力」を「6つの“力”」として、これらの強化・実践を推進している。2020年8月期に、番組制作と販売という一連の流れに沿って4つの力、1) マーケティング力:データベースの分析・活用による潜在的な需要喚起、2) 企画力:視聴者やクライアントのニーズを捉えた企画立案、3) 戦略構築力:環境変化に応じた機動的かつ効果的な戦略構築、4) 実行力:知恵と知識を結集して戦略を強力に実行、を打ち出し、良質な番組づくりへの実効性を高めた。さらにコロナ禍を契機に、5) 変化対応力:経営環境の変化に応じた戦略を構築する力、6) 改革推進力:過去に囚われず新たな挑戦を続ける力、という2つの力を加え、実践している。

2. 重点施策「Value5」から「Value3」へ
同社は、「6つの“力”」を具現化するための重点施策を、従来「Value 5」として位置付けてきた。BS放送事業者である同社にとって、その根幹を成すのはコンテンツであり、基本戦略「6つの“力”」や重点施策「Value 5」は、“良質なコンテンツを作り、それを業績の成長につなげる”という目標を実現するための指標及び施策である。同社は、2021年8月期に策定された「Value 5」を経営環境に合わせて修正しながら推進してきたが、2023年8月期は開局15周年に合わせて、それまでの取り組みをさらに加速するため、「コンテンツ力の強化」「コンテンツの有効活用による価値最大化」「「非放送分野」の拡大」「セールスメニューの開発強化」「コラボレーション施策の推進」の5つに改定した。施策を積極的に展開した結果、同社においても開局15周年にふさわしい大きな手ごたえを残すことができたと捉えている。2024年8月期はそうした前期の実績や取り組みをベースに、手ごたえのあった取り組みをさらに強化し、成長へ向かうために、5つの重点施策を3つの施策に集約し、「Value 3」として新たに制定した。

「Value 3」の1つ目は、「コンテンツ価値の最大化」であり、マルチ展開可能なコンテンツの創造力を強化していく施策で、「Value 5」の「コンテンツ力の強化」「コンテンツの有効活用による価値最大化」「コラボレーション施策の推進」の3施策を統合したものである。2つ目は「投資最適化へ向けた意識改革」であり、ポストコロナ・ポストデフレ時代を見据え、視聴者にとって魅力的な番組を制作・編成するため、これらに関連する費用への最適かつ効果的な投資と、その他の費用の削減に努めることで、投資効率を高めていく施策だ。3つ目は「放送周辺事業の強化と発展」であり、アニメ・配信事業を軸とした積極的な事業を展開していく施策で、「Value 5」の「「非放送分野」の拡大」の施策を拡充していくものだ。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《SI》

 提供:フィスコ

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