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9386 日本コンセプト

東証P
1,780円
前日比
+2
+0.11%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.9 1.35 4.78
時価総額 247億円
比較される銘柄
キユソ流通, 
ケイヒン, 
ファイズHD
決算発表予定日

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日本コンセプト Research Memo(4):物流のトータルソリューション


■事業概要

1. 事業内容
日本コンセプト<9386>の主な取引先は、国内外の大手から中小にいたる化学品や石油製品のメーカーやそれらを扱う商社などで、取り扱う液体貨物は化学品、石油化学品、洗剤原料、インキ、薬品、香料、食品材料など危険物から非危険物まで様々である。顧客に日本の輸出企業が多いことから輸出売上と輸入売上がメインであり、売上高の発生地は日本が多い。附帯サービスを提供する国内拠点が充実し、日本でのタンクコンテナの普及も進んだことから、為替変動の影響をヘッジする意味合いもあって、現在、国内輸送等売上を積極的に増やしているところである。なお、2017年にはガスタンクコンテナ事業に参入した。

同社の事業は、「物流のトータルソリューション」と言うことができる。日本の主要工業地帯を網羅する国内拠点に加え、アジアや欧米では独自で強固なグローバルネットワークを有しているため、国内外の陸上輸送や海上輸送など様々な輸送手段を組み合わせ、顧客のニーズに最適化した物流フローをアレンジすることができる。具体的には、出荷元の工場でタンクコンテナに充填された貨物を、そのままの姿でトラックや鉄道、船舶といった外注先の輸送手段を利用して納入先までDoor To Doorで届ける、国際複合一貫輸送サービスを提供している。また、グローバルネットワークを背景に、帰り便をほかの客に提供することで顧客にとって利便性が高く経済的なワンウェイ輸送サービスも提供している。

専業としてのタンクコンテナに関する豊富な知識と長年蓄積したノウハウにより、「タンクターミナル(拠点)のトータルソリューション」も提供している。危険物を輸送することから、タンクコンテナには2.5年ごとに国連の定めるIMDGコードに従った厳しい法定検査が課せられている。同社のタンクコンテナは、専業らしい徹底した洗浄とメンテナンスにより常に安全に使用することができる。また拠点において、タンクコンテナの受け入れ設備がない工場へ向けてタンクローリーやドラム缶など別容器に積替えたり、危険品も含めた液体貨物の納期調整ニーズなどに応えて保管したりするサービスも行っている。常温では固体もしくは粘性の高い貨物を、工場納入前に蒸気や温水により適温まで加温して液化した状態で納入することもできる。タンクコンテナの短期レンタルにも対応している。また、特に地球温暖化やオゾン層破壊を防ぐために確実な管理を求められているフロンガスに関して、フロン回収・破壊法などに基づいた厳格な回収・再生・破壊作業も行っている。

ほかにも、タンクターミナルでは、タンクコンテナを洗浄する際に発生する排水を、各自治体が定める排水処理基準を厳格に守って処理している。修理が必要なタンクコンテナについては、熟練した作業員による国際基準にのっとった修理作業により安全性を担保している。機械洗浄の済んだタンクコンテナには従業員が入り、タンク内部や各パーツを自らの目と手で入念にチェックしている。また、6mタンクコンテナと同サイズながら10基のミニタンクコンテナを載せたコンテナにより、一度に最多10種類の貨物の少量小分け輸送を可能にした。機能はタンクコンテナと変わらず危険物の積載も可能で、海陸一貫輸送や一時保管にも最適である。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MH》

 提供:フィスコ

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