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8889 APAMAN

東証S
473円
前日比
+1
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PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
14.2 2.24 4.23
時価総額 87.6億円
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APAMAN Research Memo(5):積極投資により固定資産が増加するも、有利子負債は着実に減少


■業績動向

3. 財務状況と経営指標
APAMAN<8889>の2017年9月期末の財務状況を見ると、総資産は前期末比1,355百万円増加の43,646百万円となった。このうち、流動資産は同845百万円増加の8,733百万円となった。現金及び預金が646百万円減少した一方で営業投資有価証券が501百万円増加したことによる。また、固定資産は同510百万円増加の34,912百万円となった。コワーキング事業の拠点数拡大を主因として有形固定資産が669百万円増加したほか、賃貸斡旋業務等で利用するクラウドサービス(査定CLOUD、紹介CLOUD、来店CLOUD等の14種類のサービスを提供)やコワーキング事業で利用する「fabbit入居者システム」の開発等により、のれんを除く無形固定資産が863百万円増加した。なお、のれんについては680百万円減少し、投資その他の資産では投資有価証券が319百万円減少した。

負債合計は前期末比で580百万円減少の37,623百万円となった。有利子負債が1,317百万円減少した一方で、買掛金が482百万円増加した。また、純資産は前期末比1,935百万円増加の6,023百万円となった。親会社株主に帰属する当期純利益1,300百万円の計上に加えて、新株予約権の行使に伴い資本金が370百万円、資本剰余金が373百万円増加した。

経営指標としては、有利子負債の減少が進んだ一方で、純資産が増加したことにより、自己資本比率が前期末の9.6%から13.6%へ上昇した。また、D/Eレシオも前期末の6.87倍から4.48倍まで低下し、ネットキャッシュ(現金及び預金-有利子負債)もまだマイナスではあるものの、前期末から671百万円改善するなど財務体質の改善が着実に進んでいることがうかがえる。同社では今後も収益拡大によって有利子負債の削減を進め、財務体質の改善を図っていく方針としている。

また、収益性について見ればROAで前期比0.1ポイント低下の4.7%、ROEで同28.9ポイント低下の26.1%、EBITDAマージンで同0.6ポイント低下の10.9%といずれも前期からの低下する格好となった。斡旋事業における収益性低下が要因となっているが、ROEを除けば比較的安定した水準でここ数年は推移していると見ることができる。2019年9月期以降については新規事業への投資ペース等によって変動する可能性があるが、既存事業については収益性も上向きに転じていることから、今後も安定して推移するものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《HN》

 提供:フィスコ

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