貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

8798 アドバンスクリエイト

東証P
1,024円
前日比
-2
-0.19%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.0 5.18 3.42 18.07
時価総額 231億円
比較される銘柄
SBIIG, 
アニコムHD, 
Bマインド
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

アドバンクリエ Research Memo(9):2023年9月期は保険代理店事業がけん引し大幅増収増益を見込む(2)


■今後の見通し

(2) ASP事業
ASP事業では各種サービスの導入件数積み上げに取り組んでいく。「御用聞き」や「丁稚」については月次ベースで着実に伸びているが、今後アドバンスクリエイト<8798>からの送客件数を大きく伸ばすことで、契約件数も対応する格好で伸びるものと予想される。いずれも募集人の生産性向上に寄与するサービスであり、募集人の業務量が増加すれば利用ニーズも自ずと高まると考えられるためだ。提携代理店だけでも募集人は数万人の規模となっており、これらに浸透するだけでも契約ID数は数万件規模まで成長余地があると見られる。

「Dynamic OMO」については、保険業界だけでなくオンライン営業が効果的と思われる業界への拡販も期待される。2022年10月の契約ID数が前月比で1,060件増と大幅増となったが、これは損害保険会社や複数の乗合代理店への新規導入が決まったことによる。「Dynamic OMO」は多くの説明資料を用いて顧客に商談を行う企業に適しており、営業のDXに対する関心が強いクレジットカード会社や銀行などとも商談を進めている。提携代理店への導入も含めて今後の契約件数増加が期待される。また、2023年9月期中には「Dynamic OMO」のアプリをリリースするほか、オプション機能としてアバターサービスも追加する計画となっている。

(3) メディア事業/メディアレップ事業
メディア事業については、保険会社の広告費用のうち、Web広告の占める比率はまだ小さく、今後も上昇傾向が続くと見られる。それに伴い、媒体価値として効果の高い「保険市場」への出稿は今後も好調に推移することが予想される。今までは第2四半期に広告出稿が集中し、第3~4四半期は閑散期となる傾向にあったが、損害保険も含めて保険商品の販売実績が拡大していることから、今後は季節性も徐々に薄まっていくものと予想される。また、メディアレップ事業についても費用対効果の高い広告運用を行うことで、2023年9月期は収益性が改善し2ケタ増収増益となる見通しだ。

2022年10~11月の売上動向については、前年同期にほとんど売上計上のなかったメディア事業で3億円強を計上するなど好調な滑り出しとなっており、メディアレップ事業についても前年同期並みの水準と堅調に推移している。

(4) 再保険事業
再保険事業は、保険代理店事業の拡大に合わせて再保険契約が積み上がるため、2ケタ増収となる見通し。利益面ではコロナ禍で医療保険に係る再保険支払いの増加を想定し、少なくとも2023年9月期第2四半期までは減益が続く見込みだ。ただ、一過性の減益であり2024年9月期以降は再び10%台の利益率に回復するものと予想される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NS》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均