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8275 フォーバル

東証S
1,310円
前日比
-16
-1.21%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
18.1 2.28 2.14 0.96
時価総額 363億円
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決算発表予定日

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フォーバル Research Memo(1):2024年3月期第1四半期は、DX関連各種サービスの拡大等が貢献し大幅増益


■要約

フォーバル<8275>は、「中小・小規模企業の利益に貢献する次世代経営コンサルタント集団」を旗印に事業展開を行っており、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングを得意とし、総合コンサルティング、海外進出、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングなどを行う。

1. 事業概要
フォーバルビジネスグループとフォーバルテレコムビジネスグループを主力としている。フォーバルビジネスグループでは、中小・小規模企業向けに、IP統合システム、情報セキュリティ、Web構築などの情報通信コンサルティングのほか、総合コンサルティング、海外進出支援、人材・教育、環境、事業承継などの経営コンサルティングサービス、OA・ネットワーク機器の販売、サービスの取次ぎなどを手掛ける。

2. 業績動向
2024年3月期第1四半期の連結業績は、売上高が前年同期比9.8%増の14,328百万円、営業利益が同150.8%増の446百万円、経常利益が同74.9%増の532百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同329.6%増の253百万円となり、堅調な増収とともに大幅な増益となった。売上高に関しては、中小・小規模企業におけるDX推進の機運の高まりを受けてアイコンサービスなど各種サービスが順調に拡大したことなどにより、前年同期比9.8%増となった。同社は例年第4四半期に利益が集中する傾向にあったが、アイコンサービスをはじめとするストック型のサービスビジネスモデルへの転換が進行していること、総合環境コンサルティングビジネスグループの黒字化、新電力の仕入れ問題の解決などにより、2024年3月期は第1四半期から各利益が好調である。

2024年3月期通期の連結業績は、売上高が前期比4.1%増の62,000百万円、営業利益が同22.8%増の3,000百万円、経常利益が同10.4%増の3,000百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同13.1%増の1,900百万円と、売上高・各利益ともに堅調に推移する増収増益予想である(期初予想通り)。

3. 成長戦略・トピック
同社では、“F-Japan戦略”のもと、地方自治体でのGDX化推進及びその人材育成を行っている。地方自治体の課題を深く掘り下げるなかで、これまでの中小企業を対象とした経済政策にととまらず、地域住民(高齢者等)と住民を支援する団体(社会福祉協議会、民生委員等)も含めたデジタル化の新構想が誕生した。過疎地域の高齢者をデジタルでサポートする仕組みはこれまでも提案されてきたが、デジタルデバイド(情報格差)が障壁となってきた。本構想では、高齢者(対象者)は、WEB・端末を通じて何も触れずに買い物、医療などを受けられる完全フルリモート支援サービスの仕組みを実現した。期待効果としては、高齢者の利便性向上などはもちろんのこと、高齢化する支援団体の負担軽減や地元サポートセンターにおける雇用創出など、支援側のメリットが想定できる。現在は山口県岩国市の中山間地域で実証実験中であり、結果を検証したうえで横展開を行う計画である。同地域は、商店がなくなり高齢者にとって買い物が不便となっているほか、独居者も増えお互いのつながりも少なくなっている。同社では、自治体のほか、道の駅や社会福祉団体と連携しつつ、最適な支援インフラを提案していく考えだ。

4. 株主還元策
2024年3月期は、堅調な増益予想を背景に、配当金28.00円(1円増配)、配当性向37.9%を予想する。

■Key Points
・2024年3月期第1四半期は、DX関連各種サービスの拡大、前年同期の新電力サービスの仕入問題の解決、総合環境コンサルティングビジネスグループなどが貢献し大幅増益
・2024年3月期は売上高62,000百万円、営業利益3,000百万円予想。フォーバルテレコムビジネスグループの利益回復や総合環境コンサルティングビジネスグループの黒字化など足元は順調に進捗
・“F-Japan戦略”の領域を拡大

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《YI》

 提供:フィスコ

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