貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8233 高島屋

東証P
2,317.0円
前日比
+5.0
+0.22%
PTS
2,318.5円
10:52 05/10
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.7 0.80 1.73 13.94
時価総額 3,796億円
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来週の株式相場に向けて=“内需主導”の上昇相場は実現するのか

 21日の東京株式市場は、日経平均株価が前日比93円安と反落した。ただ、一時2万8700円台まで上昇し年初来高値を更新するなど、相場の底堅さを示した。今週は18日に3月9日につけた2万8623円を抜き年初来高値を更新。昨年8月以来、約8カ月ぶりの水準に値を上げた。

 特に注目されたのは、4月第2週に海外投資家が現物で1兆494億円と9年半ぶりの買い越しとなったことだ。有力エコノミストは「春闘で予想を上回る賃上げが決まったことを海外投資家は高く評価しているだろう」と指摘。「これで日本の内需の回復が注目されることになった」という。これまでの日本株の評価軸は、海外景気回復の「外需」か、あるいは訪日外国人客による「インバウンド需要」などに限られた。この場合、海外動向次第となる。しかし、これが内需の回復となれば日本独自の景気回復が見込めることになり、東京市場は欧米からの資金の受け入れ先となり得る。海外投資家の買いも、長期姿勢の投信や年金の比率が高い現物買いが膨らんだ点は見逃せない。

 16年ぶり最高益が評価され年初来高値を更新した高島屋<8233>も、インバウンドに加え国内富裕層を中心とする需要回復も指摘されている。この内需株見直しはインバウンドや低PBR銘柄の物色と重なり合うが、百貨店や鉄道、レジャー株などの物色がこれまで手薄だったアパレルやスーパー、小売り株などにどこまで拡大するのかが注目されそうだ。

 来週はゴールデンウイーク(GW)直前ということもあり注目イベントは満載だ。決算発表が本格スタートするほか、27~28日に植田日銀総裁が就任して初の金融政策決定会合が開催される。更にもう一つ見逃せないのが、23日の「衆参両院の5つの補欠選挙」だ。ここで自民党が勝利すれば一気に解散・総選挙に向けたムードが盛り上がる。勝敗ラインは自民党の「3勝2敗以上」ともいわれる。解散・総選挙の機運が高まれば、来週の会合では見送りと見られている日銀の金融政策修正が6月会合でも見送られる可能性があり、相場への影響が出ることも考えられる。

 海外では25日にマイクロソフト<MSFT>、26日にメタ・プラットフォームズ<META>、27日にアマゾン<AMZN>などの決算が予定されている。国内では24日にニデック(旧・日本電産)<6594>、続いて25日にシマノ<7309>、26日にアドバンテスト<6857>、27日に日立製作所<6501>、28日にソニーグループ<6758>などの決算がある。

 また、25日にレオス・キャピタルワークス<7330>、26日にRidge-i<5572>がともに東証グロース市場に新規上場する。ispace<9348>は26日にも月面着陸を予定しており、その結果が注視されている。来週の日経平均株価の予想レンジは、2万8200~2万8800円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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