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8119 三栄コーポレーション

東証S
2,480円
前日比
+32
+1.31%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
12.9 0.52 0.81
時価総額 63.3億円
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決算発表予定日

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三栄コポ Research Memo(3):主力の家具・家庭用品事業では国内外大手顧客向けOEMが柱


■事業概要

1. 家具・家庭用品事業の動向
三栄コーポレーション<8119>最大の事業セグメントが、家具・家庭用品事業である。この事業は、OEMの比率が高く(売上高の約93%)、良品計画に代表される大手顧客の事業の伸びとともに成長してきた。2013年3月期に17,007百万円だった売上高は2017年3月期に27,431百万円まで成長、直近は欧州顧客の大口のスポット受注のはく落や米国量販店向けの縮小などが影響して減収傾向だが、今後も大黒柱であることは間違いない。

成長著しいブランドとして、自社のeコマースブランド「MINT」がある。自社の販売サイト、楽天やYahoo!で販売しており2018年3月期売上高は前期の約1.5倍と好調である。また、家具・家庭用品事業のブランドとして、2ブランド(WMF、Silit)の総代理店契約の解消に伴い、2017年10月より家庭用品の新規ブランド「Villeroy & Boch(ビレロイ&ボッホ)」の取扱いを開始した。270周年を迎えるドイツのテーブルウェアの老舗ブランドであり、百貨店や専門店、ホテル、レストランに販路を持つ販売事業を受け継いだ。ブランド入替や経費削減などを先行しているため業績への貢献には時間がかかっているが、家庭用品事業のコアブランドとしてじっくり育てる方針だ。

2. 服飾雑貨事業の動向
服飾雑貨事業ではブランド事業の存在感が高く(売上高の約57%)、収益性の高いセグメントである。

同社が取扱う最大のブランドであるビルケンシュトックの小売店事業は子会社ベネクシーが運営する。ドイツで240年以上の伝統がある機能美に優れたコンフォートサンダル・シューズブランドであり、1万円前後の価格帯にもかかわらず熱いファン層に支持されている。直営の62店舗とeコマースで販売され、長く使う顧客が多い商品だけに自社運営のアフターサービスも充実している。直営店舗は集客力のあるショッピングセンターに出店する。一時期のブームが落ち着いたことや、グローバルの価格引上政策の影響で直近は減収減益傾向にある。

キプリングは1987年にベルギーで誕生したナイロンバッグのブランドであり、キプリングモンキー(猿のマスコット)とともに遊び心のあるカジュアルブランドとして世界的に有名である。同社では直営12店舗(銀座など、アウトレット含む)、全国有名百貨店(約60店舗)での取り扱いを行う。今期新たな販路開拓により好調に推移する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《MH》

 提供:フィスコ

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