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桑山 Research Memo(10):外部環境やや改善、先行費用も一巡、期初の業績予想を達成へ


■業績動向と今後の見通し

2. 2018年3月期通期の業績見通し
桑山<7889>は2018年3月期通期業績見通しを、売上高38,000百万円(前期比1.6%増)、営業利益1,300百万円(同1.4%増)、経常利益1,280百万円(同18.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益720百万円(同23.0%増)と見込んでいる。第2四半期の業績が低迷したため、通期見通しの達成は厳しくなったと見なされがちだが、同社は通期見通しを変更していない。

在庫調整で低迷していた国内のジュエリー市場が9月に入って底を打ちつつあり、同社もクリスマス向けを含めて受注が回復傾向となったもようである。2016年は2.9%減と低迷した小売市場が2017年は1~2%増と好転するとの予測もあり、国内の小売市場は最悪期を脱した可能性が高いと思われる。タイ工場も9月に入って日本のクリスマス向け受注増を背景にフル稼働状態となった一方、減価償却費など人件費以外の先行費用が一巡しており、収益性は今後急速に改善する見込みである。また、広州工場も旧正月向け納品で12月~1月は稼働率の向上が見込まれており、こちらも収益改善が予想される。このように、海外製造拠点での製造能力増強が計画どおり実現し受注体制が整ったなかで、第3四半期での国内のクリスマス需要、第4四半期での中国の旧正月需要と本格的な商盛期を迎える。また、先行費用一巡により販管費が第2四半期をピークにピークアウトする見込みである。以上から、売上高の増加と利益率の改善が見込まれ、同社は通期業績見通しを変更しなかったと考える。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《MW》

 提供:フィスコ

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