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桑山 Research Memo(9):減収増益は中国での収益構造変化が要因


■業績動向と今後の見通し

1. 2017年3月期の業績動向
桑山<7889>の2017年3月期は売上高が37,393百万円(前期比2.9%減)、営業利益が1,281百万円(同21.5%増)となった。国内で着実に収益を伸ばし中国での製品販売も好調だったが、金価格2%減、プラチナ価格8%減と貴金属地金相場が低迷、この結果相場に対応した地金部分の売上高が減少し、加えて中国向けダイヤモンド素材の売上高が減少したことが減収要因である。ただし、減収による利益への影響は少なく、減収でむしろ加工原価率が改善したこと、中国で収益性の高いブライダルや高級ファッションジュエリーの市場への深耕が進んだことにより、営業利益は2ケタ増益となった。

なお、経常利益は前期比91.1%増と更なる大幅増益となった。2016年3月期に貴金属地金相場の下落で地金製品の販売差損や在庫の期末評価損が発生したが、2017年3月期はヘッジ策の追加によってこれらが回避され、また為替差損に変わって差益が発生したため。また、ベルギーの関連会社Daems Giovanni BVBAの財務内容悪化に伴って減損728百万円を計上したため、親会社株主に帰属する当期純利益は同14.2%増にとどまった。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《TN》

 提供:フィスコ

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