GセブンHD Research Memo(6):ROEに関して見れば10%以上の水準を維持している
■財務状況と株主還元策
(1)財務状況
G-7ホールディングス<7508>の2016年3月末の財務状況を見ると、総資産は前期末比3,815百万円増加の36,154百万円となった。増加要因の大半はG-7ミートテラバヤシの子会社化による影響となっている。主な増減要因は、現預金が前期末比1,290百万円増加したほか、固定資産では土地が867百万円、敷金・保証金が296百万円増加した。
一方、負債は前期末比2,036百万円増加の21,971百万円となった。主な増加要因は、買掛金で1,134百万円、未払法人税等で750百万円の増加となっている。また、純資産は前期末比1,778百万円増加の14,183百万円となった。利益剰余金が1,479百万円増加したほか、(株)G-7ミートテラバヤシの子会社化により、非支配株主持分402百万円が新たに計上されている。
経営指標を見ると、経営の安全性を示す自己資本比率は38.1%とほぼ前期並みの水準となったが、有利子負債比率については60.5%とここ数年低下傾向にあり、財務体質の改善が着実に進んでいる。また、収益性に関しては営業利益率が2.9%と低水準で推移しているものの、海外事業など積極的な先行投資を行っていることが要因であり、ROEに関して見れば10%以上の水準を維持しており、資本効率の高い経営を維持していると言える。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ