トヨタなど自動車株は頑強、1ドル=130円台突入の円安が追い風材料に
トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は強弱観対立のなか前日終値近辺で売り買いを交錯させている。前日の欧米株市場がほぼ全面安商状だったことで、全体相場はリスクがとりにくい環境となっているものの総じて頑強な値動き。前日に発表された5月の米ISM製造業景況感指数が市場コンセンサスを上回ったことで米長期金利が上昇し、外国為替市場ではドルを買う動きを誘発した。足もと1ドル=130円台まで円安が進行しており、東京株式市場では輸出セクターの株価に追い風材料となっている。特に為替感応度の高い自動車株は、輸出採算改善への期待が強い。また、大手自動車メーカー各社は、トヨタを筆頭に今期の想定為替レートを厳しめに設定しており、実勢との差が大きいだけに収益増額修正に向けた思惑も高まりやすい。
出所:MINKABU PRESS
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