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6928 エノモト

東証P
1,570円
前日比
-13
-0.82%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
139 0.49 4.46
時価総額 108億円
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決算発表予定日

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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ドル高・円安メリット株への投資を優先!


「ドル高・円安メリット株への投資を優先!」

●金融緩和姿勢を崩さぬ日銀だが、不安要因も……

 米国市場のボラティリティの大きさには正直、困惑させられる。5月4日のNYダウは前日比932ドル高と3日続伸したが、5日は一時1300ドル超も下げ、引けも1063ドル安となったことはご存じの通りだ。

 なんとも極端な動きであり、どんなに動体視力が優れていようとも、とても対応できるものではないが、それにしても一時は米国株さえ買っておけば間違いないという雰囲気だったのに、最近の不安定ぶりはどうしたことか。

 もちろん、原因ははっきりしている。インフレが進行し、それを抑制すべく米連邦準備制度理事会(FRB)が金融政策を緩和から引き締めに転じているからだ。

 5月は0.25%、0.5%、0.75%の3択だったが、FOMCで決まったのは0.5%の利上げだ。これは大方の予想通りだったといえるが、問題はパウエル議長が6月も、7月も0.5%引き上げることを示唆する発言を行ったこと。

 市場の一部で懸念されていた0.75%の引き上げ観測については「考えていない」と明確に否定したものの、今月の0.5%に続いて2カ月連続で0.5%引き上げると、どういうことになるか。もちろん、3カ月間で1.5%の利上げだ。

 米国と日本では経済の強さが違うものの、日本において3カ月連続で金利が0.5%ずつ上がり、累計で1.5%上昇となると、どうなるか。住宅ローンはもちろん、借り入れの多い企業は青くなるだろう。

 幸い、日銀はいまのところ金融緩和を続ける姿勢を鮮明にしている。しかし、円安に対する警戒感は強い。日銀は円安の方が日本経済にとってはメリットが大きいと判断しているが、マスコミは円安による日用品や食品などの価格上昇を大々的に報じている。

 これはやがて日銀の金融政策転換の要因になる恐れがあり、投資する立場からは警戒を怠らないようにする――これが不可欠になる。

●酉島、荏原実業、エノモトなどに注目

 しかし、黒田総裁は当面は金融緩和を継続するというのだから、それによるドル高・円安メリット株への投資を優先したい。

 具体的にはまずは酉島製作所 <6363> [東証P]になる。発電用高効率ポンプに強く、国内だけでなく、中東や中国で販売を伸ばし続けているため、株価は高値圏ながら続伸となる確率は高いと見てよい。

 同じくポンプに強いうえに、水処理技術をベースに防災、減災向けに展開している荏原実業 <6328> [東証P]もなお上昇余地がありそうだ。

 スマホや車載向け コネクター用部品に強いエノモト <6928> [東証P]も、パワー半導体向けリードフレームやエアバッグ用のコネクターなどの受注が好調であり、株価は再浮上が見込める状況にあるといえる。

 3Dプリンターによる試作品製造や砂型鋳造で高い技術力を持つJMC <5704> [東証G]も、4月20日以降急落してしまったが、すでに下げ幅は縮小し、下げ止まりの気配が見えているため、現在水準あたりで投資しておきたい。

 船舶用や航空機向け計器類に強い東京計器 <7721> [東証P]もJMC株同様、最近急落してしまった銘柄の一つだ。しかし、いわゆる防衛関連株でもあることを考えると、このまま下げっぱなしとは考えられず、こちらもすでに下げ止まりの動きがうかがえる。

2022年5月6日 記

株探ニュース

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