信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

6176 ブランジスタ

東証G
597円
前日比
-4
-0.67%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.5 3.47
時価総額 87.0億円
決算発表予定日

銘柄ニュース

戻る
 

ブランジスタ Research Memo(6):過去最高業績を達成し、さらなる成長を目指す


■中期成長シナリオ

1. 中期成長イメージ
ブランジスタ<6176>は今般、近年の自治体とのタイアップ広告の好調や有望なプロジェクト「アクセルジャパン」の好スタートで成長しており、2023年9月期に創業以来の過去最高売上高・営業利益を達成する見込みだ。電子雑誌は機能強化や新サービスを加えることで掲載数を伸ばす計画。「アクセルジャパン」は年間契約のみとなっているため、2年目となる2024年9月期の契約更新の状況次第では、さらに大きく成長する可能性がある。ソリューション事業は堅調で、営業を強化することで成功事例を作っていきたいようだ。

2. 成長戦略
(1) メディア事業
自治体タイアップ広告が増加するものの、新たに始動した「アクセルジャパン」への人員拠出により、2024年9月期は売上高の伸びが限定的となるが、2025年9月期にはそうした課題が解消され再び伸びが強まる見込みである。成長戦略としては、決められた期間に特定のエリアを対象に「旅色」の主要コンテンツと営業活動を集中投下する「旅色セレクション」を開始し、営業の効率化とコンテンツによる話題作りによって、一挙両得の効果を図る。

さらに自治体向けにもサービスを開発しており、有名俳優を起用した自治体向け専用電子雑誌「旅色FO-CAL」では、予算確保が難しい自治体に(同社が営業活動を行った)民間企業からの広告出稿を組み合わせて発行する官民連携した専用電子雑誌の提供を開始した。将来的には個人向けサービスの開発も強化していく方針である。こうした戦略を継続することで、2025年9月期に売上高2,490百万円を目指す。

(2) プロモーション支援事業
「アクセルジャパン」は始まったばかりのプロジェクトで、2年目となる2024年9月期が試金石となるが、今のところ非常によいスタートなので期待が膨らみつつある状況といえる。このため、販売網、商材を拡大して、営業対象となる日本全国206万社の企業を網羅する考えである。販売網は、web広告などのプル型の営業や代理店販売と、今後は得意の自社営業とプッシュ型営業を強化する。商材は、契約社数や企業ニーズに合わせ、有名タレントとの契約数を増やすことなどにより拡大していく計画である。これにより、2025年9月期に920百万円の売上高を目指すが、先日の上方修正から勘案するに、急拡大していると言える。今後も3事業のなかで上振れる可能性がもっとも高い事業だと思われる。

(3) ソリューション事業
従来通り、低価格サービス「まとまるEC店長」のサービスと機能拡充をフックに顧客数を伸ばしていく計画である。さらに、顧客の事業拡大を背景に中核サービスの「ECサポートサービス」へのアップセルを図り、ニーズの拡大に合わせ「ブランジスタ物流」や「SOKURESU」といった周辺サービスへとクロスセルしていく考えである。ECサポートサービスは顧客のECサイトを運用するため、スタッフの能力が成長に必要な条件となる。このため、人が育つキャリアプラン、基礎研修とOJTによる教育体制、オフショア拠点の開発など、質の高いスタッフが質の高いサービスを提供できる独自の環境を構築する予定である。また、ECモール特化型の新たなCRMサービスの提供を開始している。これにより既存顧客の平均単価上昇と新たな顧客の獲得を目指し、2025年9月期には売上高1,320百万円を狙う。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均