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6031 サイジニア

東証G
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
29.2 10.88 0.52
時価総額 98.3億円
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決算発表予定日

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サイジニア Research Memo(8):利益面ではネット広告サービスの苦戦をCX改善サービスがカバー


■業績動向

1. 2023年6月期の業績
サイジニア<6031>の2023年6月期の業績は、売上高2,437百万円(前期比6.1%減)、営業利益380百万円(同4.7%増)、経常利益376百万円(同6.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益260百万円(前期は1,146百万円の損失)となった。微増益にとどまったが、比較対象となる2022年6月期の業績にZETAの2022年5月期第1四半期業績(営業損失)が含まれていないことが要因で、これを加えた実質的な営業利益は同34.9%の大幅増益となる。期初計画との比較では、デジタルマーケティングの環境変化によりネット広告サービスが想定以上に苦戦した結果、売上高は期初計画から大きく未達となったが、CX改善サービスの好調でカバーし、営業利益はほぼ期初計画通りの着地となった。

新型コロナウイルス感染症の法律上の位置付けが「2類相当」から「5類」へと引き下げられ、国内経済活動は正常化に向かっているが、ウクライナ情勢や円安、原材料価格やエネルギー価格の高止まりなどが重なり、依然として日本経済は先行き不透明な状況が続いている。一方、同社の事業領域である国内EC市場はコロナ禍前の2019年を上回る規模に拡大しており、主要顧客が多く属する物販系分野のEC市場は特に伸長しているようだ。このような市場環境の下、「ZETA CXシリーズ」の新サービスを積極的にリリースするなど、同社はCX改善サービスを強化する施策を展開した。

この結果、サービス別の状況は、ネット広告サービスがクッキー規制を前にした競争激化により苦戦し、全社売上の減少要因・計画未達要因になった。一方、CX改善サービスは前期比で増益となり、計画も超過した。EC事業者のEC売上拡大につれ、ニーズを的確に捉えた「ZETA CXシリーズ」が好調で、加えて新サービスの「ZETA HASHTAG」の立ち上がりが順調に推移したため、新規に採用する企業や契約数を拡大する既存企業が増えたことが要因である。なお、同社サービスへの入口はサイト内検索「ZETA SEARCH」だが、最近では「ZETA VOICE」を入口とする顧客も増えており、間口が拡がったことも好調要因の1つだと思われる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《SO》

 提供:フィスコ

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