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4824 メディアシーク

東証G
325円
前日比
-5
-1.52%
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
24.9 1.01 0.31
時価総額 31.7億円
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メディアS Research Memo(1):既存の3つのセグメントで安定的な成長を目指す


■要約

メディアシーク<4824>は、2000年に設立されたシステム開発企業で、特定の専門分野の開発に強みを持つ。特に、スクール経営のための総合管理システムは20年以上の実績を持ち、バーコード読み取りアプリは10年以上にわたり世界でダウンロード数を伸ばしている。2022年7月期に、従前の事業ポートフォリオを見直し、さまざまな法人向けコンサルティングサービスを提供する「コーポレートDX」、バーコードリーダーに高度な画像認識技術を組み合わせることで、さらに進化・発展を目指す「画像解析・AI」、同社が保有するオンラインプラットフォームを活用したサブスクリプションサービスなどを提供する「ライフスタイルDX」、スマートフォンアプリによる医療支援サービスなどを提供する「ブレインテック・DTx※1」、有望なスタートアップ企業に対するインキュベーション※2サービスを行う「ベンチャーインキュベーション」の5つの事業領域をターゲットとして事業再編を行った。今後、「コーポレートDX」「画像解析・AI」「ライフスタイルDX」の3つの既存セグメントを安定的に成長させながら、厚い自己資本を基に「画像解析・AI」「ブレインテック・DTx」「ベンチャーインキュベーション」に加えて「次世代技術開拓」の分野に積極的な投資を行う。2023年6月にはサステナビリティへの取り組みとして、TCFD提言への賛同を表明し、TCFDコンソーシアムへ加入した。

※1 「デジタルセラピューテックス」の略で、デジタル技術による治療を指すが、明確な定義はまだない。
※2 起業家や立ち上げ間もないスタートアップ企業、ベンチャー企業などを支援する活動や施設のこと。


1. 2023年7月期の連結業績概要
2023年7月期の連結業績は、売上高が前期比1.9%減の870百万円、売上総利益が前期と横ばいの338百万円、販管費が同0.1%減の297百万円、営業利益が同1.4%増の41百万円、経常利益が同4.3%増の78百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同9.3%増の60百万円であった。2023年3月の修正予想に対して売上高は未達であった一方で、外注費及び諸経費等を抑え、投資有価証券の運用が好調だったため、利益面では修正予想の値を上回る結果となった。

2. 2024年7月期の連結業績見通し
2024年7月期の連結業績予想は、売上高が前期比6.1%増の924百万円、営業利益が同3.5%増の43百万円、経常利益が同17.7%増の92百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同1.1%増の61百万円の見込みである。「コーポレートDX」においては、顧客からの引き合いが好調で引き続き増収増益、「ライフスタイルDX」においては、引き続き「マイクラス」の好調な受注が見込まれる。「ブレインテック・DTx」では他社との協業による売上計上を目指し、中長期的な売上の足掛かりとなる計画を推進する。

3. 今後の展望
同社は、既存の「コーポレートDX」「ライフスタイルDX」「画像解析・AI」を基盤に、「ブレインテック・DTx」「ベンチャーインキュベーション」に加えて「次世代技術開拓」の分野に積極的な投資を推進する。「コーポレートDX」は堅調な利益を創出しながら技術力における基盤を確保し、「ライフスタイルDX」では法人向けDXのほか、収益性が高い「マイクラス」を中心に自社商品の拡販で売上増を目指す。「画像解析・AI」では、社内外のリソースを生かしながら応用技術の研究開発を進める。既存ビジネスとして収益モデルの確立している「バーコードリーダー/アイコニット」のプラットフォームをさらに進化させ、次世代の情報プラットフォームへと発展させることを表明している。 「ブレインテック・DTx」では、デジタル医療における先鋭的なポジションの確立を目指しながら、非医療分野にも「ブレインテック」の拡販を推進する。「ベンチャーインキュベーション」では、引き続きスタートアップ企業やベンチャー企業のIPO実現によるキャピタルゲインを確保するほか、上場企業への積極的な投資も行い、企業価値上昇による純資産の増加を図る。このほか、「次世代技術開拓」として、既に投資しているベンチャー企業を中心に数億円の投資計画を予定しており、新しい技術開拓を図る。

■Key Points
・2023年7月期は、修正予想に対して売上高は未達も利益面は上回る
・2024年7月期は、「コーポレートDX」「画像解析・AI」「ライフスタイルDX」の既存の3セグメントで安定的な成長を目指しながら、新規事業で大きな成長を狙う
・今後は「画像解析・AI」「ブレインテック・DTx」「ベンチャーインキュベーション」「次世代技術開拓」に積極的な投資を行う

(執筆:フィスコ客員アナリスト 中山博詞)

《SI》

 提供:フィスコ

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