GTS Research Memo(8):通期はフィルグラスチムの収益10億円見込む、研究開発費増額で上市急ぐ計画
■業績動向
(2) 2016年3月期見通し
ジーンテクノサイエンス<4584>の2016年3月期の業績は、売上高が前期比252.1%増の1,132百万円、営業損失が1,045百万円(前期は824百万円の損失)、経常損失が1,019百万円(同790百万円の損失)、当期純損失が1,021百万円(同792百万円の損失)となる見通し。
フィルグラスチムバイオシミラーが前期比3倍以上の10億円程度と好調に推移することで、売上高は大幅増収となるが、千寿製薬との提携を受け、当該プロジェクト関連の開発を促進するべく開発費を前期の689百万円から1,200百万円に増額するために営業損失は拡大する。
研究開発費の水準については今期がピークとなる見通し。主要パイプラインについての非臨床試験がほぼ完了し、今後は提携先企業での臨床試験に移行するためだ。一方、フィルグラスチムバイオシミラーは医療施設での導入が進む見込みで、増収が予想される。このため、2017年3月期については営業損失も縮小することが見込まれる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《SF》
提供:フィスコ