貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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4429 リックソフト

東証G
2,022円
前日比
-28
-1.37%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
15.7 3.33 11.05
時価総額 92.0億円
比較される銘柄
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SYSHD

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MSOL Research Memo(10):PMO支援サービス事業のさらなる拡大等により高成長を目指す(2)


■マネジメントソリューションズ<7033>の中期経営計画と成長戦略

(3) ソフトウェア事業の拡大
ソフトウェア事業に関してはプロジェクトマネジメントツール「ProEver」の拡販を推進していく。2021年10月期末の導入社数は14社、ユーザーID数は525件と前年同期比で2倍強に増加しており、2022年10月期もテレビCMを実施した効果等により、ユーザー数はさらに増加するものと予想される。月額課金モデル※となるため、売上規模はまだ小さいものの、今後ID数が積み上がっていくことで、安定収益源として業績に貢献することが期待される。

※料金形態は月額課金のサブスクリプションモデルで、複数の料金プランを用意している。平均的な料金は月額1万円/ID程度と見られる。


「ProEver」の特徴は、通常のプロジェクトマネジメントツールの機能に加えて、プロジェクトの「成功率予測」「リスク分析・管理」「スキル診断」の機能を実装している点にある。これらは同社が長年積み重ねてきたプロジェクト実績のデータなどをベースにAI技術等も活用しながら作り上げたものである。

「成功率予測」機能では、プロジェクト開始前から予測成功率を算出することで潜在的な問題点を確認し、プロジェクト開始後の改善に活用していくことが可能なほか、プロジェクト途中段階でも予測成功率を確認することができ、成功確率を高めていくことが可能となる。また、「リスク分析」機能は、過去の実績を基にリスクに対する発生確率×影響度(スケジュール・コスト・品質)を分析、可視化することで、重要なリスクに対して対策を事前に講じプロジェクトを成功に導く。「スキル診断」機能とは、プロジェクトメンバーのマネジメントスキルを把握し、継続的に向上させる機能で、各メンバーが質問に回答することで、スキルレベルや人財タイプ、ストレスレベルを簡単に把握できる。

長期的には、顧客企業が自前のPMOを設置し、競合他社によるPMOサービスも提供されると同社は想定しており、顧客企業が自走するための支援ツールとして「ProEver」を位置づけ、販売を拡大する戦略をとっている。今後も情報セキュリティ機能やAPI連携機能等の強化を進め、製品の競争力強化に取り組む方針だ。

拡販戦略の一環として、同社は2022年5月にリックソフト<4429>と提携したことを発表した。提携内容は、「ProEver」の機能をリックソフトが代理店として取り扱うソフトウェア開発管理ツール「Jira Softwere」(以下、Jira)のユーザーインターフェース(UI)上で連携できるようにするというもの。「Jira」はオーストラリアのアトラシアン社が開発したソフトウェアで、主にバグトラッキングや課題管理、タスク管理に利用されている。導入企業数は世界122ヶ国、2.5万社以上と現場レベルのプロジェクトマネジメントツールとしても代表的な製品の1つであり、国内でも大手企業を中心に導入企業は多い。「ProEver」もプロジェクトマネジメントツールの1つであるが、機能的には棲み分けがなされており「Jira」導入企業が、「ProEver」の機能を追加で導入するケースも今後想定され、導入企業数の拡大につながる取り組みとして注目される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《ST》

 提供:フィスコ

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