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4308 Jストリーム

東証G
381円
前日比
+4
+1.06%
PTS
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業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
43.2 0.91 4.20
時価総額 107億円
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Jストリーム Research Memo(9):医薬業界向けライブ配信の好調が好業績をけん引


■業績動向

2. 2018年3月期第2四半期の業績動向
Jストリーム<4308>の2018年3月期第2四半期は、売上高2,770百万円(前年同期比6.3%増)、営業利益137百万円(同16.1%増)、経常利益143百万円(同16.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益194百万円(同208.3%増)と好業績であった。

医薬系業界を中心にライブ配信や付随するコンテンツ制作などが好調で、医薬系以外の業界も受注はおおむね安定して推移した。Web関連の制作は前年同期並みの推移となったが、映像制作の受注は前年を下回った。原価面では、配信事業中心に開発・運用体制の強化やライブ配信の案件増を背景に採用を強化したが、制作子会社解散による人員減もあり、労務費は大きな増加にはならなかった。しかし、派遣社員を増強したため外注費が増加、売上総利益率は悪化した。一方、設立20周年に伴うブランディングや西日本営業所の移転により若干の費用負担増はあったものの、間接部門などその他の費用に大きな変動がなく、販管費率は大きく改善した。2017年3月期末に解散したアップローズ清算に伴い繰越欠損金を引き継いだため税金費用が減少、親会社株主に帰属する四半期純利益を押し上げた。なお、第2四半期3ヶ月では24.5%の営業減益となったが、医薬系のライブ配信が特に第1四半期で強かったこと、大型案件が下期に期ずれしたこと??が背景で、期を通じて引き続き順調と言って差し支えないと考える。なお、2017年8月にイノコスの株式の90%を取得した。

事業別では、配信事業が、医薬系企業によるライブ配信が大きく伸びたこと、報道関連の大容量の情報配信案件があったことから、売上高1,687百万円(前年同期比15.1%増)、調整前営業利益554百万円(同17.4%増)と好調だった。制作・システム開発事業は、スポーツ関連情報サイトの開発や医薬オウンドメディア※の構築、企業の海外販売向けサイトの構築などを進めたが、映像制作で医薬系企業への販売促進を図ったものの、子会社を含めて軟調となった。このため、売上高1,016百万円(同7.1%減)、調整前営業利益-3百万円(前年同期は13百万円の利益)とやや苦戦した。その他事業は、売上高66百万円(同49.2%増)、調整前営業利益-28百万円(同25百万円の損失)であった。

※オウンドメディア:広報誌やパンフレット、ウェブサイト、SNSなど企業自らが所有し、消費者に向けて発信するための媒体。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《HN》

 提供:フィスコ

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