信用
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)のみができる銘柄
株価20分ディレイ → リアルタイムに変更

4308 Jストリーム

東証G
380円
前日比
+1
+0.26%
PTS
381.1円
12:46 05/09
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
25.9 0.91 3.68
時価総額 107億円
比較される銘柄
カドカワ, 
イード, 
メディアS

銘柄ニュース

戻る
 

Jストリーム Research Memo(6):顧客ニーズに合わせてカスタマイズしたサービスをワンストップで提供(2)


■事業概要

c) ライブ配信
撮影から運用、配信まで、Jストリーム<4308>はプロフェッショナルなライブ配信サービスを提供している。配信技術の進歩を背景に、株主総会などIRイベント、業界特化型の専門的なセミナー、スポーツ・コンサートなどのプロモーションを含むイベント、企業内情報共有、研修など、インターネットを利用したライブ配信の活用範囲が急速に拡大している。また、モバイル端末の普及により、視聴者がアクセス場所を気にしなくなったことも、ライブ配信の活用を後押ししている。しかし、「失敗できない生放送」であるライブ配信を成功させるには、現場での回線・機材の準備やミスのないオペレーション、仕様の違うデバイスへの配慮、そして安定した配信ネットワークが必要で、同社の持つような、豊富な実績に裏打ちされたノウハウと技術力による総合力が大きなカギとなる。

同社は、配信ネットワークはもちろんのこと、カメラやエンコーダーなど機材、ライブ専門のディレクターやエンジニア、撮影クルー、ネットワーク技術者といったリソースを、ニーズに合わせ最適な構成にカスタマイズしてワンストップで提供している。また、企画演出やライブイベントの進行などもサポート可能である。特に現場での対応力は他社にない魅力と言えるだろう。さらに、パソコンやスマートフォン、タブレットPCなど多様なデバイスに加え、街頭ビジョン(全国主要18都市28箇所)やYouTubeのようなメディアへのライブ配信が可能で、アンケートや掲示板などを利用したイベント中の視聴者コミュニケーション、視聴者の反応をリアルタイムに可視化する機能や追いかけ再生、スライド連携、セキュリティ、決済??などと、視聴者にとっても便利な機能が充実している。このため、同社のライブ配信は年間1,300件以上の実績を誇る。また最近はVR/AR対応を進め、360度ライブ配信も実施している。ライブ配信のほかに、PCとネットワークだけで簡単・手軽に開催できる双方向ライブ(Web会議)のサービスも行っている。

d) 広告関連サービス
広告関連サービスでは、広告企画制作、コンテンツマーケティング支援、動画アドネットワークMovieAD??を提供している。広告企画制作では、動画広告を中心に効果的な広告をトータルプロデュースしている。動画とWeb記事を組み合わせたネイティブアド、さらにTVCMやチラシ・ポスター、リアルイベントなど、幅広いメディアや表現形態に対応することができる。また、コンテンツマーケティング支援では、記事と動画をセットにした広告企画制作やメディア展開を通じて、Webだけでなく動画メールやデジタルサイネージ、シネアドなどリアルなメディアへの展開もサポートしている。

MovieADは同社が提供する動画アドネットワークである。インストリーム型※動画アドネットワーク、コンテンツシンジケーション、 動画メールアドネットワーク、タイアップ動画記事広告の4つのサービスから構成されており、キャンペーンの目的に応じて選択する。ところで、国内では広告挿入可能な動画コンテンツを保有・配信するメディアが一部に限られる上、新たに動画コンテンツの制作や調達をするのはハードルが高い。動画広告枠の不足も課題になっている。このように、メディア事業者はコンテンツ(広告在庫)不足に課題があり、広告主は一般に最新IT技術の取り込みに難がある。こうしたミスマッチを解消するのが、MovieADコンテンツシンジケーションで、広告挿入可能な動画コンテンツをコンテンツホルダーから調達し、MovieADを経由してパートナーメディアに配信(シンジケーション)するサービスである。必要に応じて、動画コンテンツを配信するWebサイトを構築するためのページテンプレートも提供している。

※インストリーム型広告:動画サイトで配信される従来のバナー広告より大画面で音声がデフォルトでONの広告。


e) コンテンツ保護・DRM
コンテンツ配信の付帯機能としてのサービスで、アクセス制限や不正コピー対策などによって重要なコンテンツを守りながら、適切にユーザーに配信することができる。SecureCast Pro PT Editionは、Adobe Primetimeベースの高度なDRMが可能で、主要なデバイスやブラウザに対応しており、有料コンテンツや社外秘など重要コンテンツに最適である。SecureCast Plusは、スマートフォン向け音楽・動画コンテンツのDRMサービスで、顧客は、スマートフォン向け配信に必要なアプリケーションの開発や手間の掛かる端末検証を行うことなく、音楽ストリーミング配信サービスを開始することができる。

(2) 制作・システム開発事業
同社は動画配信のシステムを提供するばかりでなく、動画制作のトータルプロデュースも行っている。Webサイトの企画立案から動画などコンテンツ、素材調達に至るまでの制作体制を完備し、グループ子会社の映像制作、Web制作・運用、システム開発などの機能とのシナジーを生かしている。六本木の自社スタジオではスタジオレンタルサービスをしており、背景を合成するバーチャルセット、ライブ配信に必要な設備、オペレーターを配備している。機材のない場所でもスタジオと同レベルの映像を制作できる、リモートバーチャルスタジオというサービスもある。また、同社のエンコードチームは、端末や配信技術のトレンドを素早くキャッチし、新しいコーデックを常に研究しており、短納期や大量の依頼にも対応可能な体制となっている。ほかに、スマートフォンで簡単に高画質動画が制作できる動画編集アプリケーションプラットフォームVideolicious、ユーザーの属性に応じて自動的に生成した動画を配信するパーソナライズド動画制作サービス、アニメーションキャラクターを出演させる映像制作サービスであるアバタープレゼン制作パックといったサービスもある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均