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3857 ラック

東証S
812円
前日比
-5
-0.61%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.6 1.70 3.20 78.87
時価総額 254億円
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決算発表予定日

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エルテス Research Memo(4):事業領域の拡充及び成長加速に向けて基盤構築に取り組む


■戦略的M&A及び資本業務提携の実施

エルテス<3967>は、2023年2月期上期において合計4件の戦略的M&Aを実現した。また、2022年4月21日には、ラック<3857>との間で資本業務提携を締結するとともに、ラック等を割当先とする第三者割当増資(約8億円の資金調達)を決議した。これらの一連の動きは、中期経営計画で掲げる「変革と基盤構築」の推進に狙いがある。また、「加速度的な成長サイクルの実現」に向けて、事業体制及び運営組織の刷新にも取り組んでいる。

1. 戦略的M&Aの概要
北海道札幌市を地盤とする警備会社ISA(及びその関連会社SSS)、DXに際した人材派遣を手掛けるGloLing、地方銀行に実績のあるデジタルマーケティング会社のアクター(株)、プロパティ・マネジメント事業を含む不動産関連会社のメタウン(旧 バンズ保証)を相次いで連結化し、事業領域の拡充と成長加速に向けて事業体制を整えた。

2. 資本業務提携(第三者割当増資)について
2022年4月21日には、ラックとの間で資本業務提携を締結し、ラック及びDOSO(株)※1を割当先とする第三者割当増資(約8億円の資金調達)※2を決議した(払込期日は5月17日)。ラックは日本を代表するサイバーセキュリティのリーディングカンパニーであり、同社が独自の強みを持つ内部不正監視(インターナルリスクマネジメント)とラックのセキュリティ監視サービス(JSOC(R)マネージド・セキュリティ・サービス等)を組み合わせて提供することにより、企業への提供価値を飛躍的に高めるところに狙いがある。また、第三者割当増資により調達した資金(約8億円)については、新規事業やM&A、資本業務提携に活用していく方針である。

※1 DOSOは、バンズシティ(株)代表取締役の道祖氏の資産管理会社。
※2 ラックが620,000株、DOSOが205,000株、合計825,000株(発行済株数の15.79%)。


3. 事業体制及び組織運営の刷新
同社は、中期経営計画を実現し、成長を確たるものとするため、2022年3月1日付で3つの事業を拡充するための体制を確立するとともに、組織運営の刷新にも取り組んでいる。

(1) 事業拡充の狙いと体制作り
3つの事業ごとに拡充すべき領域を定め、さらなるM&A等を通じてカバーしていく体制となっている。「デジタルリスク事業」では、今回のM&Aによりデジタルマーケティング領域を強化したが、今後は、サイバーセキュリティの領域との連携なども拡充していく。「AIセキュリティ事業」では、各地方の警備会社を対象として全国への展開を目指している。また、地方自治体や企業のDX化を支援する「DX推進事業」では、GloLingによるデジタル人材の確保に加えて、メタウンが展開するプロパティ・マネジメント事業を中心に官民一体となった「スマートシティ構想」や政府が掲げる「デジタル田園都市国家構想」の実現にも貢献していく方針である。

(2) 組織運営の刷新
事業拡充に向けた体制作りに加え、同社は新たに「PMI推進本部」と「経営戦略本部」を設立した。M&Aによって拡大を続ける組織の経営効率を改善し、グループ全体での利益体質の改善を図るところに目的がある。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)

《NS》

 提供:フィスコ

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