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電算システム Research Memo(3):情報サービスセグメントの好況などで、売上高・営業利益ともに計画を上回る


■業績の動向

1. 2018年12月期第2四半期決算の概要
電算システム<3630>の2018年12月期第2四半期決算は、売上高18,039百万円(前年同期比10.6%増)、営業利益744百万円(同18.5%増)、経常利益785百万円(同19.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益520百万円(同24.9%増)と、増収増益で着地した。

期初計画との対比では、売上高は0.3%増とほぼ計画線だったが、営業利益が42.3%増と大幅に上振れたほか、経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益も計画を大幅に上回った。

同社は2018年12月期の期初において、収納代行事業の基盤移行(システムや機器の刷新)やPCIDSS準拠の認証取得、M&A関連費用(M&Aのための調査費など)といった一時的な費用の増加を約3億円織り込み、通期の売上高は前期比10%近い増収ながら営業利益は前期比横ばい圏にとどまるという予想でスタートした。蓋を開けてみれば、当初の計画どおり順調に基盤移行や認証取得をこなす一方、特に情報サービスセグメントの旺盛な需要によって高稼働率が続いて利益率が上昇し、利益面では計画を大きく上回る着地となった。

事業セグメント別では、情報サービスセグメントは売上高9,476百万円(前年同期比15.6%増)、営業利益374百万円(同18.4%増)で着地した。期初計画に対しては、売上高は3.1%、営業利益は72.9%、それぞれ上振れた。営業利益が予想以上に伸長したのは、SI・ソフト開発と商品販売において大型案件の売上が計上されたことと、好況によって高稼働が続いたことが要因だ。営業利益率は期初計画の2.4%に対して、実績は4.0%と大きく改善した。

収納代行サービスセグメントは売上高8,563百万円(前年同期比5.5%増)、営業利益318百万円(同3.6%減)となった。期初計画との比較では、売上高は2.7%の未達となったが、営業利益は9.7%上回った。売上高は安定的な成長が続いているがEC(eコマース)の普及に伴う支払方法の多様化の影響が出ているようだ。利益面では前期にあった一過性の高利益率案件の反動減で前年同期比減益となったが、全般的な業務効率改善などにより減益幅は当初計画よりも縮小した。

各事業セグメント詳細は後述する。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川裕之)

《SF》

 提供:フィスコ

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