ＴＯＫＡＩ Research Memo（6）：収益拡大に伴い財務基盤の拡充進む

■業績動向

3. 財務状況
TOKAIホールディングス<3167>の2020年3月期第2四半期末の財務状況を見ると、資産合計は前期末比1,990百万円減少の165,616百万円となった。主にM&Aにより新規連結子会社の増加等により現金及び預金が1,146百万円増加した一方で、季節要因等により受取手形及び売掛金が2,856百万円減少したこと等による。

負債合計は前期末比3,078百万円減少の100,633百万円となった。有利子負債が323百万円増加したものの、季節要因により支払手形及び買掛金が821百万円、未払法人税等が1,784百万円減少したこと等による。

純資産合計は前期末比1,088百万円増加の64,982百万円となった。剰余金の配当により1,839百万円を支出した一方で、親会社株主に帰属する四半期純利益3,492百万円を計上したこと等による。

財務の健全性を示す自己資本比率については、収益拡大に伴い38.4%とここ数年着実に上昇しており、また、ネットキャッシュ（現金及び預金‐有利子負債）も改善傾向が続くなど、財務基盤の強化が進んでいる。現在進行中の中期経営計画では、M&Aを含めた成長投資として1,000億円を実行していく方針を打ち出しており、M&Aの規模等によっては自己資本比率が一時的に30%台前半まで低下する可能性もある。

（執筆：フィスコ客員アナリスト　佐藤　譲）

《SF》

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