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3034 クオールHD

東証P
1,843円
前日比
+5
+0.27%
PTS
1,843.5円
10:02 05/08
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
11.1 1.33 1.63 525
時価総額 717億円
比較される銘柄
日本調剤, 
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メディ一光G
決算発表予定日

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クオールHD Research Memo(4):CMR派遣を中核として医療系人材紹介派遣事業を展開


■クオールホールディングス<3034>の会社概要

3. 医療関連事業
医療関連事業には、主にアポプラスステーションで展開するCSO事業(CMR派遣)やCRO※事業(治験支援サービス)、アポプラスキャリアで展開する医療系人材(薬剤師、登録販売者、保健師、看護師等)の紹介派遣事業、メディカルクオール(株)で展開する医療系出版事業のほか、2019年8月にグループ化した藤永製薬による医薬品製造販売事業等が含まれる。売上構成比はCSO/CRO事業が約60%で、医療系人材紹介派遣事業が約20%、医薬品製造販売事業が約15%、医療系出版事業が約5%となっている。

※CROとはContract Research Organization(医薬品開発業務受託機関)の略で、臨床試験等の支援業務等を指す。


(1) CSO事業及びCRO事業
CSO事業とは、MRを採用・育成し、契約先の製薬企業に対して派遣する事業となる。MRとは、販売する薬についての知識や情報を医師や薬剤師などに提供する営業担当者を指す。ここ数年、製薬企業は新薬の開発対象を顧客ターゲット(医療施設や医師)の多いプライマリー薬(生活習慣病治療薬等)から、顧客ターゲットが限定されるスペシャリティ薬(抗がん剤等)にシフトしていることもあり、自社で抱えるMR人材を削減しCMRに切り替える動きが広がりつつある。実際、(公財)MR認定センターが発行している「2023年版MR白書」によれば、2022年度末のMR数は49,682人(前年度末比2,166人減)と9年連続で減少したが、CMR数については4,409人(同461人増)と4年連続で増加し、過去最高を更新している。こうしたなか、同社は採用力と教育力を強みにCMR人材の増員を進めており、2023年9月末時点でCMR数が615名と業界シェアで14%程度、取引先企業数で50~60社と業界トップとなっている。

一方、CRO事業では医療用医薬品、OTC薬品、食品、ヘルスケアの各領域において、治験・臨床研究に関して企画からパブリケーションまでトータルソリューションを提供している。同社は食品分野での治験に強みを持つほか、医薬品分野では皮膚科、眼科領域で実績がある。

(2) 医療系人材紹介派遣事業
医療系人材紹介派遣事業では、薬剤師や保健師、登録販売者などの紹介派遣を行っているが、なかでも薬剤師の紹介派遣が主になっている。薬剤師の派遣者数ランキングでは業界トップ10に入っており、また、保健師についても同様にトップ3に入る実績を持つ。そのほかアポプラスキャリアでは、薬局の事業承継・経営支援サービスや企業向けに健康経営コンサルティングサービスなども提供している。

(3) 医薬品製造販売事業
藤永製薬は1941年設立(創業は1924年2月)の医薬品メーカーで、精神科・皮膚科を主な事業領域とし、製造品目としてはフェノバールやヒダントール(いずれも先発薬)、炭酸リチウム「フジナガ」(ジェネリック薬)などがある。年間売上規模はグループ入りする前は18億円程度だったが、グループ内調剤薬局への販売拡充や製造設備の増強を進めることで独自のポジションを確立し、事業の拡大を図っている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SO》

 提供:フィスコ

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