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3021 パシフィックネット

東証S
1,493円
前日比
+3
+0.20%
PTS
1,496.1円
13:00 05/08
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
19.8 2.72 2.75
時価総額 80.4億円
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PCNET Research Memo(4):サブスクリプションで多様化する顧客ニーズに合わせたサービス拡大で成長


■強み

パシフィックネット<3021>はIT機器の導入・運用管理・クラウド・セキュリティを「サブスクリプション」モデルで提供し、適正処分に至るまでの包括的な企業の情報システムを支援するITサービスのオンリーワン企業である。1988年7月の創業以来、企業のIT戦略と情報システム部門を支援してきており、これまで10,000社以上の企業との取引により培った実績とノウハウがある。同社の強みは、この実績とノウハウを基盤とした、革新を続けるIT社会において多様化する顧客ニーズに合わせたサービスの拡大により、幅広い分野をワンストップで展開できることにある。

同社は長年にわたるレンタル事業を、新時代のビジネスモデルである「サブスクリプション」に変化させ「Marutto(まるっと)365」として2018年11月からいち早くスタートさせている。今後起こるであろう技術革新やDXを実現するための課題、例えばユーザー企業におけるIT人材不足といった情報システム部門が抱える課題にいち早くサービスを展開できるといった「顧客ファースト」による機動力も、これまでの実績やノウハウで培ってきた強みであろう。また、ITサブスクリプション事業で行っているレンタルPCのレンタル終了後は、返却されたPCをリユース品として再販売している。ITサブスクリプション事業とITAD事業の2つの事業の相乗効果が得られること、CO2削減等をはじめとした企業のESG対応が追い風になることも同社の大きな強みと言える。

新たな取り組みとして、健全なネットオークションのプラットフォームを構築し、IT機器分野でのさらなるリユース促進を図るため、「PCNET Auction」を立ち上げた。2021年11月から取引先を中心としたプレオークションを開催してきたが、新規入札会員の申込が順調に増え、オークション運営における準備等もすべて整ったため、2022年3月よりグランドオープンし、順調にITAD事業の利益向上に貢献している。

「PCNET Auction」では、出品数は直近で7,000~8,000程度と見られ、月平均1万台程度を想定している。また、入会員数は100社を超えている。同社の全拠点からの出品数の拡大のほか、法人・自治体向け出品代行の実施によって、出品数はさらに拡大することが見込まれる。また、同社が管理している機器であることから、商材の品質に対する高い安心感があるため、潜在ニーズは相当高いと見られ、弊社では今後のさらなる流通量の拡大が期待できると見ている。

また、同社のセキュリティ体制の実績として、官公庁やメガバンクなどセキュリティ管理を非常に重要視する顧客からも評価を得ている(ISO27001認証取得)ほか、Microsoftソリューションの特定の領域内において、クラス最高の能力を備えていることを証明する「Microsoft Gold Partner」を獲得している。

サービス面においては、導入から運用保守・処分まで一気通貫のサービスが可能なため、コストを抑えるだけでなく、一元管理も実現している。また、不要になった使用済みIT機器の引き取り・回収においては、業界で唯一すべての支店にテクニカルセンターを併設している。このため、国内全域でサービス対応可能であるほか、東京テクニカルセンターにおいては首都圏最大級の面積で、24時間有人警備、多重セキュリティエリア、入退室管理など、国内最高レベルのセキュリティ環境を備えている。

(執筆:フィスコアナリスト 村瀬智一)

《ST》

 提供:フィスコ

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