貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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2733 あらた

東証P
3,415円
前日比
+45
+1.34%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
10.9 1.06 2.71 9.40
時価総額 1,231億円
比較される銘柄
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デンキョーG
決算発表予定日

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あらた Research Memo(1):インバウンド需要拡大、季節商材・ペット関連商品などが好調に推移


あらた<2733>は日用雑貨・化粧品カテゴリーにおける国内最大級の卸商社となる。販売先の業態別売上構成比(2016年3月期)は、ドラッグストアが46.1%、ホームセンターが17.2%と両カテゴリーで全体の60%を超える。子会社にはペット関連商品卸で業界トップのジャペル(株)や化粧品専門卸である(株)ファッションあらたなどを抱え、海外では中国とタイに進出し事業を展開している。

2016年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.9%増の676,743百万円、経常利益が同135.4%増の5,811百万円と好決算となった。訪日インバウンド需要の拡大や季節商材、ペット関連商品などが好調に推移したことが増収要因となった。利益面では、単価の高い商材が好調だったほか、不採算取引の見直しを進めたことで、売上総利益率が改善したほか、間接コストや物流コストの低減を進めたことが大幅増益につながった。

2017年3月期の連結業績は売上高が前期比0.3%増の679,000百万円、経常利益が同15.3%増の6,700百万円を見込む。インバウンド消費の動向が読みにくいことから、保守的な計画となっているが、4月?5月の売上げ状況は会社計画を上回る滑り出しとなっており、今後市場環境に大きな変化がなければ、業績は上方修正される可能性が高いと弊社では見ている。収益性に関しても、物流コストや間接コストの低減、受託物流事業の収益改善により、引き続き向上する見通しだ。なお、同社は6月に転換社債型新株予約権付社債60億円を発行した。調達資金は物流センターの整備、システム開発への投資や有利子負債の返済のほか、同月に実施した自己株取得(89.72万株、2,122百万円)の資金に充てられた。今回の資金調達によって、資本コストの低減やROE、EPSの上昇が期待できることになる。

2017年3月期の1株当たり配当金は実質前期比5円増配の60円を予定しているが、業績が計画を上回れば更なる増配も期待される。また、株主優待制度も導入しており、100株以上保有の株主に対して1,000円相当のQUOカードを3月末と9月末の年2回進呈している。

■Check Point
・16/3期の売上高は2期ぶりに過去最高を更新、利益も大幅増益
・収益性の向上とキャッシュ効率の改善により財務基盤の強化が進む
・17/3期は前期比5円増配を予定している

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YF》

 提供:フィスコ

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