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2375 ギグワークス

東証S
582円
前日比
-16
-2.68%
PTS
586.1円
14:59 05/21
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
135 3.77 0.86 2,034
時価総額 128億円
比較される銘柄
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PI, 
Dmミックス
決算発表予定日

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ギグワークス Research Memo(9):Web3技術を活用し新しい働き方を創造する戦略を推進


■成長戦略・トピック

1. Web3技術を活用し新しい働き方を創造する戦略を推進
ギグワークス<2375>は、「働くひとりひとりの労働が公平な評価を受けられる社会」を目指している。”公平な評価”のためには、透明かつ公平な評価を受けられる労働市場やプラットフォーム・働く場所が必要であり、同社は4事業を通じてこれらの実現を推進している。その成果として、テレワーク・サテライト、時短・フレックス、副業・ギグワークなど様々な働き方支援の基盤を構築し、インターネットやスマホアプリ等を通じて、企業に雇用されることなく、プロジェクト単位で単発の仕事を請け負う働き方を普及させることに貢献してきた。中期的(2023~2025年)なビジョンでは、ブロックチェーン技術などの分散型・Web3技術を活用し、信頼性・透明性の向上を利用して働き方の選択肢を拡張し、価値を生み出しているユーザーに還元される社会の実現を目指す。

2. 写真撮影でトークンを稼ぐSnap to Earn「SNPIT」が好調スタート
同社の連結子会社(株)GALLUSYSは、チューリンガム(株)と共同開発するブロックチェーンゲーム「SNPIT」をリリースしている。「SNPIT」は、スマートフォンカメラを活用した画期的なGame-Fi体験を提供する、全く新しいSnap to Earnサービスである。ユーザーは、カメラNFTを活用して撮影を行い、それにより独自のトークンを獲得できる。さらに、トークンを用いてカメラの性能を向上させることで、より精巧な画質での撮影や、トークン獲得量の増加が可能となる。特定の画質基準を超えた写真はバトルへのエントリー資格を得て、バトルでの勝利によるトークン獲得も可能である。「SNPIT」を通じて、ユーザーは美しい風景を捉え、その価値を再認識することができ、自然保護や文化遺産保護への意識向上に資するとしている。

将来的な発展形態としては、写真撮影の依頼を受け、報酬として通貨を獲得できるプラットフォームである。自動販売機・公園の遊具、遠隔地の資産状況、ライブ通販:市場や農園での商品、終活の写真撮影 、土地の境界、危険な場所、研究(生物画像、歴史保存、生体保存(絶滅危惧種))など様々な被写体の撮影への応用に可能性があり、過去に同社が受託してきた単発短期の業務との親和性が高い。

2023年9月には「SNPIT」のストラテジックアドバイザーに秋元康氏が就任した。日本政府の成長戦略の一環でありながら、まだ広く普及できていないWeb3の領域で、日本が世界に誇れるプロダクトであるカメラを用いてブロックチェーンゲームにし、秋元康氏ならではの企画とプロモーションを進行させることで普及を図る。同年9月から10月にかけて、「SNPIT」ではNFTの販売を行い、1万個が完売するほどの人気を博し、スタートは好調である。

3. 秋元康氏が総合プロデューサーとして日本直販に参加
2023年9月に同社は、日本直販の総合プロデューサーに秋元康氏が就任するとともに、日本直販の株式の一部を秋元康氏関係者に譲渡することを発表した。秋元康氏は、AKB48 とその地方姉妹グループ、乃木坂46・櫻坂46・日向坂46などをはじめとするアイドルグループのプロデュース、映画、ゲーム、イベント、新商品・新サービスなど様々な分野で活躍するプロデューサーである。BtoB ビジネスを主力としてきた同社では、通販というBtoC ビジネスのノウハウ獲得や早期育成に課題を持っており、秋元康氏の知見を活用することで、営業施策やブランド構築面で成長スピードを加速させることが目的である。具体的には、さらに「プレミアム会員特典の共同開発」「プレミアム商品の共同開発」「新たなブランディング戦略の展開」「タレント コンテンツ連動型のプロモーションの始動」などの準備が進められており、順次リリースされる予定である。

資本に関しては、同社の新株予約権を、社外協力者である秋元康氏に1,500個(1個100株)、秋元伸介氏に500個(同)、同社の長期的な企業価値・株主価値の向上を目指すためのストック・オプションとして割り当てた。また、日本直販の株式の一部(20%)を秋元康氏の関係者に譲渡することで、より強固な関係を築いていく。

2023年12月には、秋元康氏、秋元伸介氏との共同出資により株式会社Green Lightを設立した。この会社は、ライブ・エンタテイメントに関する各種イベントの企画・運営、スタッフィングなどの事業(ライブエンタメ事業)を行う。ライブやコンサート、フェス、舞台、ミュージカルなどのライブエンタメ市場は、コロナ禍で大きく落ち込んだものの、2023年にはコロナ禍前の水準を超え、今後も拡大していくことが予測されいてる。ライブエンタメ事業では、最先端のオンライン配信技術やVR配信等、同社グループが得意とする技術が活用でき、登録ギグワーカーにとってもイベント支援業務に領域を拡大することができるなど、様々な経営資源の活性化が見込まれる。また、実績ある教育ノウハウによるアイドルのセカンドキャリアの構築、飲食店等の運営、縁日やバーベキュー等のイベント企画などを視野に入れた事業展開も検討している。

以上、秋元康氏と同社は、重層的かつ長期的視野に基づいて連携しており、爆発力のある新しいサービス事業の創出や既存事業とのシナジー効果などが期待できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田秀夫)

《SI》

 提供:フィスコ

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