イージェイHD Research Memo(5):環境・エネルギーなど5つの重点事業分野を掲げ成長戦略を推進
■業績動向
(2)受注状況について
E・Jホールディングス<2153>は成長戦略の1つとして、重点事業分野に環境・エネルギー、自然災害リスク軽減、都市・地域再生、インフラマネジメント、情報・通信の5つの分野を掲げ、受注拡大に注力している。2016年5月期の受注高で見ると、5分野合計で前期比25.8%増の9,690百万円となり、受注総額に占める比率も42.6%まで上昇するなどけん引役となった。分野別で見ると、インフラマネジメント分野が前期比76.4%増となったほか、環境・エネルギー分野、都市・地域再生分野が同47.0%増とそれぞれ大幅伸長した。一方、自然災害リスク軽減分野については、東日本大震災関連の復旧・復興プロジェクトが一段落したことで、同2.8%減の2期連続で減少した。
地域別で見ると、関東地域が前期比12.9%増と2期連続で2ケタ増となり、北海道・東北、中国、四国、九州地域はそれぞれ1ケタ増、中部地域は中央省庁の発注量が減少したことで同16.3%減となった。また、海外は政情不安等の影響で同4.2%減の574百万円となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
《HN》
提供:フィスコ