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2150 ケアネット

東証P
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前日比
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PER PBR 利回り 信用倍率
17.0 2.27 2.10
時価総額 268億円
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ケアネット Research Memo(6):専門性高い情報メディアの確立など2020年以降は成長が加速する可能性(1)


■ケアネット<2150>の今後の見通し

2. 成長戦略
(1) 医薬営業支援サービス
医薬営業支援サービスでは、引き続きスペシャリティ医薬品領域での競争力を強化するため、質の高い情報メディアを構築し、より多くの専門医を集めることで競合他社との差別化を図り、成長を加速していく戦略だ。

a) 専門医向け新メディア「Doctors’ Picks
スペシャリティ医薬品のプロモーション効果を上げるためには、専門医の会員数を多く獲得していくことが重要となる。その施策の1つとして前述したとおり「Doctors’ Picks」を「CareNet.com」内にオープンしている。同サイトを活性化して、専門医のネットワークを拡大することができれば(=CareNet.comの会員数増加)、スペシャリティ医薬品領域におけるeプロモーションの受注件数もさらに増加していくものと予想される

b) 「がん@魅せ技」を運営するフェーズワンと共同サイトをオープン
2019年2月にがん治療医師向けの手術手技動画メディア「がん@魅せ技」や、がん治療医師育成を行う大学・医療機関の医局情報をまとめた「医局チャンネル」を運営するフェーズワンと医師会員の連携を行うことを発表した。その取り組みの第一弾として、フェーズワンの保有する乳がん領域における手術手技動画コンテンツと、同社が保有する関連情報(検査や薬物療法、再建術やその他関連情報等)のコンテンツを融合した共同サイトを2019年に正式オープンする予定である。乳がん領域における検診・診断から治療(手術、化学療法)、再建術に至るまですべての医療従事者の役立つ最高品質の情報メディアを構築することになる。

両社の連携では、それぞれの登録会員(ケアネット15万人、フェーズワン3万人)に対して、相互のサービスを案内できるようになり、同社はフェーズワンが抱える医師会員に対して、eプロモーションの配信が可能となる。乳腺外科領域においては国内の専門医の多くをカバーできるため、乳がん領域で新薬等のプロモーションを行いたい製薬企業にとって魅力的なメディアになることは間違いない。また、同社では乳がん領域に続いて、肺がんや泌尿器がんなど他のがん種についても共同サイトをオープンしていく予定で、オンコロジー領域での更なる受注拡大につなげていく方針だ。

c) 競合企業対策の新サービスを開発
競合企業対策の一環として、2019年7月末に新サービスを開発・リリースしている。前述したとおり、新ガイドライン運用の影響をうけないサービスとなるため、製薬企業にとっても手軽に活用できるメリットがある。

(2) 医療コンテンツサービス
医療コンテンツサービスでは、より多くのニーズにこたえるため、販売方式やコンテンツの多様化に取り組んでいく。

a) CareNeTVのPPV方式での販売を開始
「CareNeTV」では2018年11月より、月額見放題プランに加えて、単品販売やシリーズ販売等、コンテンツごとに課金するPPV方式を導入し、潜在利用者の掘り起こしを進めている。また、これまでの定額料金プラン(見放題プラン)については、各種イベントへの招待やコンテンツのダウンロード利用など、付加価値を高めたサービス内容になっており、PPV利用者からの入会を促進していく戦略となっている。

b) VRコンテンツなど新たなコンテンツ手法への進出
2020年以降、超高速大容量通信が可能となる5G時代に移行することに伴い、新たなコンテンツ手法としてVR(仮想現実)技術を活用したコンテンツの制作・配信に取り組んでいく予定となっている。具体的には、医師向けの教育用コンテンツとして、VR技術を用いた手術シミュレーション動画の提供を想定している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《SF》

 提供:フィスコ

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