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2122 インタースペース

東証S
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Iスペース Research Memo(1):2022年9月期業績はインターネット広告事業が回復し大幅増益へ


■要約

インタースペース<2122>はアフィリエイト広告を中心としたインターネット広告事業と、ママ向けコミュニティサイト「ママスタ」を中心としたメディア運営事業を展開している。また、インドネシアやタイ、マレーシア、ベトナム、シンガポールの東南アジア5ヶ国でアフィリエイトサービスの育成・普及に取り組んでいる。2022年4月の東京証券取引所市場再編に伴い、マザーズ市場からスタンダード市場へ移行した。

1. 2022年9月期第2四半期累計業績の概要
2022年9月期第2四半期累計(2021年10月~2022年3月)の連結業績は、売上高で3,510百万円、営業利益で541百万円と、それぞれ会社計画(売上高3,400百万円、営業利益390百万円)を上回った。2022年9月期より「収益認識に関する会計基準」等を適用していることから売上高は見かけ上減少しているが、売上高に近似する取扱高ベースで見れば前年同期比9.9%増の12,264百万円となっており、第2四半期累計として3年ぶりに実質増収増益に転じたことになる。アフィリエイト広告の表現に関する規制強化や新型コロナウイルス感染症拡大(以下、コロナ禍)の影響で低迷を続けていたインターネット広告事業の収益が大きく回復したことが主因だ。サービスや金融・保険カテゴリー並びに外資系企業の案件が増加し、取扱高は同9.5%増となり、事業利益も販売ミックスの改善により同61.2%増益となった。一方、メディア運営事業も「ママスタ」を中心に好調で、売上高は同10.4%増、事業利益は同100.0%増と増収増益基調が続いた。また、第2四半期末の従業員数が同32名減の408名となり人件費が減少したことも増益要因となっている。自然減に伴うものだが、人員規模については生産性向上によりさらなる抑制が可能と見られる。

2. 2022年9月期の業績見通し
2022年9月期の売上高は7,000百万円と期初計画を据え置いたが、営業利益は第2四半期までの進捗状況を踏まえ、期初計画の600百万円から950百万円、前期比96.7%増に上方修正した。2022年4~5月もインターネット広告事業、メディア運営事業ともに順調に推移しているようで、計画達成の可能性は高いと見られる。インターネット広告事業では、ストアフロントアフィリエイトで新規商材の開発を進めている。一方、メディア運営事業では「ママスタ」以外のメディア育成に取り組んでいる。一例を挙げると、比較・検討型メディアの「塾シル」の認知度向上を図るため、第4四半期にWebサイトをリニューアルするとともに、Webプロモーションなども実施する予定となっている。2022年3月末時点の掲載教室数は約7,600教室となっているが、トップ企業とは大きな差があり、掲載教室数の増加や認知度を高めていくことでWebサイトへの訪問者数を増やしていく。

3. 成長戦略
同社は中期的な目標として、インターネット広告事業とメディア運営事業の営業利益構成を50:50にすることを掲げている。2022年9月期第2四半期累計では6割以上がインターネット広告事業で占められているが、「ママスタ」に続くメディアを育成することでキャッチアップしていく方針だ。分野としては「ママスタ」との連携効果が高まりやすい女性層をターゲットにしたメディア展開に注力していくものと見られる。一方、インターネット広告事業についても国内市場で有望な新規商材を発掘しながら安定成長を目指すほか、潜在成長力の高い海外市場で事業拡大に取り組んでいく。現在はベトナム関連会社が順調に成長しているものの、その他の子会社はやや苦戦している。優秀な人材の定着化と新規商材の発掘に取り組むことで、早期黒字化を目指していく。

■Key Points
・2022年9月期第2四半期累計業績は、インターネット広告事業の収益性向上とメディア運営事業の成長により大幅増益に
・2022年9月期業績を上方修正、過去最高益が射程圏内に入る
・インターネット広告事業とメディア運営事業の営業利益構成50:50を目標に掲げる

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《YM》

 提供:フィスコ

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