貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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1812 鹿島建設

東証P
2,992.0円
前日比
-1.5
-0.05%
PTS
2,985円
23:06 05/02
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
13.5 1.25 2.34 8.34
時価総額 15,817億円
比較される銘柄
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大林組
決算発表予定日

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来週の株式相場に向けて=「裁定買い残」と外国人動向に関心

 11月第2週の日経平均株価は、前週末に比べ618円(1.9%)高と2週連続での上昇となった。週初の6日には一時3万2766円まで値を上げた。株式市場は米長期金利動向に注目しており、11月1日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果発表や3日の米10月雇用統計を受け米国に利上げ打ち止め観測が強まり、金利低下機運が高まったことを好感した。この動きは米ナスダック指数が9連騰したことが象徴している。

 9日はパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長によるタカ派発言が警戒されたが、「来年の利下げ期待が膨らむなど、前のめりとなっている市場を牽制したかったのでは」(アナリスト)とみる声は少なくない。いずれにせよ、市場では来週14日に発表される米10月消費者物価指数(CPI)の結果を注視している。CPIの低下が顕著となれば、市場には年末ラリーに向けた期待が膨らむことが予想される。

 その場合、焦点は金利低下がポジティブ評価されるハイテク株となりそうだ。市場関係者からは「スマートフォンやパソコンなどの販売にも改善観測が出ている」との声があり、東京エレクトロン<8035>など半導体関連に加えて、村田製作所<6981>やTDK<6762>といった電子部品株の上昇に注目する見方も出ている。

 また、米株高は投資家の買い余力の拡大となり、日本株買いにつながる展開も期待される。とりわけ注目されているのが裁定買い残の動向だ。9月15日時点で1兆5000億円台だった裁定買い残は10月27日に3984億円まで大幅に減少した。海外ヘッジファンドなど短期筋による、現物売りが影響しているともみられている。しかし、今後は米長期金利低下とともに再び「先物売り・現物買い」を膨らませる可能性が指摘されている。そうなれば海外短期筋の買いが、相場を押し上げる展開も期待できそうだ。

 スケジュール面では上記以外では、海外では15日に米10月小売売上高、同生産者物価指数(PPI)、16日に同鉱工業生産が発表される。17日に米連邦政府つなぎ予算の期限を迎える。16日に米アプライド・マテリアルズ<AMAT>が決算発表を行う。

 国内では13日に鹿島<1812>、日本郵政<6178>、14日に三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、第一生命ホールディングス<8750>が決算発表を行い国内企業の決算発表シーズンは、ほぼ一巡する。15日に7~9月期国内総生産(GDP)、10月訪日外客数、16日に10月貿易統計が発表される。17日に東京海上ホールディングス<8766>など大手損保の決算発表が予定されている。16日にJapan Eyewear Holdings<5889>が東証スタンダード市場に新規上場する。来週の日経平均株価の予想レンジは3万2000~3万2800円前後。(岡里英幸)

出所:MINKABU PRESS

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