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株価指数先物【寄り前コメント】 リスク資産圧縮のなかで日米金利差を狙った資金流入など、相対的な日本株の底堅さが意識される可能性も


大阪9月限ナイトセッション
日経225先物 27850 -270 (-0.96%)
TOPIX先物 1946.0 -16.0 (-0.81%)
シカゴ日経平均先物 27855 -265
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 8月31日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。ジャクソンホール会議での米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長の講演以降、FRB高官によるタカ派発言が相次いでおり、金融引き締めの長期化が景気後退を招きかねないとの警戒を強めている。この日はクリーブランド連銀のメスター総裁が講演で、政策金利を「4%を超える水準に引き上げる必要がある」と発言したことを受けて長期金利が上昇し、ハイテク株などへの売りにつながった。S&P500業種別指数はメディアのみが上昇したほかは全般軟調で、電気通信サービス、耐久消費財・アパレル、家庭用品・パーソナル用品、半導体・同製造装置などの弱い動きが目立った。

 8月のADP雇用統計は、雇用者数が13万2000人増と30万人程度と見ていた予想を下回る低い伸びだった。大幅利上げ観測がやや和らぐ格好となり、朝方は買いが先行する場面もあった。ただし、買いの動きも限られており、FRB高官によるタカ派発言が相次ぐなか、リスク資産を圧縮する動きが顕著になっている。

 シカゴ日経平均先物(9月限)清算値は、日中大阪比265円安の2万7855円で終えた。日経225先物(9月限)のナイトセッションは日中比50円安の2万8070円で始まり、その後は2万8000円を挟んだ狭いレンジで推移。米国市場の取引開始直後には一時2万8080円まで下落幅を縮める場面も見られたが、取引終盤にかけて売り直され、2万7810円まで下落幅を広げ、2万7850円でナイトセッションの取引を終えた。

 日経225先物はシカゴ先物にサヤ寄せする格好から、売り先行で始まることになろう。ナイトセッションで一時2万7810円まで売られたが、ボリンジャーバンドの-1σ水準での攻防を見せている。直近では-1σ水準で下げ渋る動きを見せているため、本日もサポートとして機能するかを見極めたいところであろう。同水準を明確に下放れてくるようだと、-2σや75日移動平均線辺りまでの調整が警戒され、短期筋によるショートが強まる可能性がある。

 また、週末には米雇用統計の発表を控えているが、ADP雇用統計の予想を下回る低い伸びを受けても、大幅利上げ観測の後退を手掛かりとした買いの勢いは限られていた。9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での0.75%の利上げ幅は織り込まれてきたとしても、それ以降も利上げが継続するといった見方のなかでは、リスク選好の動きには向かいづらいだろう。

 一方で、VIX指数は25.87と前日の26.21から低下した。依然として25.00は上回っているものの、積極的にショートを仕掛けてくる動きは限られそうだ。為替市場ではドル円が1ドル=139円台と円安傾向で推移するなか、日米金利差を狙った資金流入も意識され、相対的な日本株の底堅さも見られよう。そのため、想定レンジとしてはオプション権利行使価格の2万7750円~2万8125円辺りのレンジ推移と見ておきたい。ボリンジャーバンドの-1σを下回る局面では、短期的なリバウンドを狙ったロングの動きもありそうだ。

 なお、昨日のNT倍率は先物中心限月で14.33倍と横ばいだった。75日線が心理的な支持線として機能している形状であるため、同線が位置する14.26倍辺りに低下する局面では、NTショートの利益確定に伴うリバランスが入りやすいと考えられ、短期的な反発を想定したNTロングでのスプレッド狙いの動きも意識されよう。

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