２７日の米株式市場の概況、ＦＯＭＣ通過で４３６ドル高と急反発

　２７日の米株式市場では、ＮＹダウが前日比４３６．０５ドル高の３万２１９７．５９ドルと急反発した。
　
　米連邦公開市場委員会（ＦＯＭＣ）では０．７５％の大幅利上げの実施が発表された。前回に続く２回連続の０．７５％利上げとなったが、市場の予想通りとの見方が多かった。パウエル連邦準備制度理事会（ＦＲＢ）議長は記者会見で、次回会合でも大幅な利上げを行う可能性を示唆しながらも、いずれは利上げペースを落とすことになる、と発言。この会見を契機に株価の上昇幅は拡大した。ナスダック指数は４％強と今年最大の上昇となった。ＦＯＭＣ通過を受け米１０年債利回りが低下するなか、ハイテク株が買われアップル<AAPL>やアマゾン<AMZN>が高く、前日夕方に決算を発表したマイクロソフト<MSFT>とアルファベットC<GOOG>が急伸した。エヌビディア<NVDA>やテキサス・インスツルメンツ<TXN>など半導体株が値を上げた。ウォルト・ディズニー<DIS>やナイキ<NKE>も高い。半面、ビザ<V>やスナップ<SNAP>が安く、ファイザー<PFE>やベライゾン・コミュニケーションズ<VZ>が軟調。ニューモント<NEM>やコカ・コーラ<KO>が値を下げた。

　ナスダック総合株価指数は、４６９．８４８ポイント高の１万２０３２．４２３と４日ぶりに急反発した。出来高概算は、ニューヨーク市場が８億９１５６万株だった。

出所：MINKABU PRESS