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富田隆弥の【CHART CLUB】 「25日線突破まで手探り」


日経平均株価NYダウともに言えることだが、昨年10月の安値から上昇を続けて今年3月に史上最高値を更新した。その高所に来たところで懸念要因が顕在化してきた。米国では早期の利下げ観測が後退して金利が上昇する一方、中東で地政学リスクが高まり、原油や金(ゴールド)などコモディティ価格が上昇した。こうした状況下では調整を入れるのも当然となる。

◆チャート的には、6カ月近く上昇して過熱感が漂っていたので調整のほしいタイミングでもあった。10月安値からの上げ幅に対する「3分の1押し」や「半値押し」の調整はセオリー通りと言える。

◆これらを日経平均株価に当てはめると、10月安値(3万0487円)から3月高値(4万1087円)まで1万600円(34.7%)上げたので、3分の1押し(3万7550円)から半値押し(3万5800円)程度は通常の範囲内の調整となる。

◆4月18日時点で、日経平均株価は3万7644円まで調整した。およそ3分の1押し水準となる調整を入れて、日足チャートは75日移動平均線(18日時点3万7844円)に差し掛かった。日足の順位相関指数(RCI)も底値圏に来ており、そろそろ下げ止まりが想定される。

◆ただし、下げ止まった後に上昇に転ずるかは定かでなく、「相場に聞く」ことになる。例えば割り込んだ25日線(同3万9613円)を突破するならば、「好転」の芽が出て上昇期待も膨らむが、反発しても25日線を抜け切ることができなければ「アヤ戻り」にとどまり、先安懸念がつきまとうことになる。

◆個人投資家の押し目買い意欲は旺盛で、信用取引の買い残高が4兆5953億円(4月12日申し込み時点)と18年ぶりの高水準に膨れ上がっている。株式市場が上昇基調であるうちは問題ないが、日経平均株価が調整に転じたことで買い方に損失拡大の懸念が生じる。その採算ラインの目安となるのが25日線だ。相場の最大の材料は「需給」であり、「流れに従う」のが相場の基本。25日線を突破するまでは不透明感が漂い、「手探り」の地合いが続くこととなろう。

(4月18日 記、次回更新は4月27日10時を予定)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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