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大谷正之氏【急反騰の週明け、日経平均の上昇波は継続するか】(2) <相場観特集>


―想定外の米株高でムードが変わる、ここからの戦略は―

 週明け31日の東京株式市場は、日経平均株価が大幅高で2万7000円台半ばまで一気に水準を切り上げた。前週末に米国株市場で主要株価指数が揃って大幅高に買われたこともあって、投資家心理が大きく改善している。米株市場ではNYダウが6連騰するなど上値指向が鮮明であり、東京市場もこれに続く動きとなっている。既に実質11月相場に突入しているが、ここから年末に向けての相場展望はどうか。先読みに定評のある市場関係者2人に今後の株価見通しと物色の方向性などについて意見を聞いた。

●「当面の正念場迎える、上値のフシ抜ければ2万9000円意識も」

大谷正之氏(証券ジャパン 調査情報部長)

 日経平均株価は、重要なポイントに差し掛かっており当面の正念場を迎えそうだ。

 テクニカル的には、日経平均株価の13週移動平均線が2万7570円前後にあり、また一目均衡表の雲の上限は2万7690円前後の水準となっている。このため2万7700円前後のフシを抜くことができるかが焦点だ。

 11月1~2日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)でのパウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長の発言などが注目されるほか、国内企業の決算で強めの数字が発表されるか、などが注目される。更に、週末4日発表の米10月雇用統計や10日の同消費者物価指数(CPI)などもポイントとなる。8日に実施される米中間選挙の結果も注目されよう。

 もし日経平均が上値のフシを上抜くことができれば、9月高値の2万8659円更新から年末にかけて8月の2万9222円を目指す展開も期待できるだろう。一方、もしフシを抜けることができなければ、再び2万7000円割れに向かうことも予想される。

 こうしたなか、今後の相場のテーマとしては、やはりリオープン(経済再開)に絡むインバウンド関連の日本航空 <9201> [東証P]やANAホールディングス <9202> [東証P]、JR東日本 <9020> [東証P]などといった銘柄などは注目できると思う。また、自動車生産の回復で車載電子部品に絡むローム <6963> [東証P]や京セラ <6971> [東証P]、TDK <6762> [東証P]などの活躍にも期待したい。

(聞き手・岡里英幸)

<プロフィール>(おおたに・まさゆき)
1960年生まれ。立正大学文学部卒、83年丸和証券入社、営業を経て96年から現職。日本テクニカルアナリスト協会 検定テクニカルアナリスト(CFTe)、AFP(日本FP協会認定)、(内閣府認証)NPO法人金融証券マーケットフォーラム理事。トレンドの芽をいち早くキャッチすべく、フィールド重視の調査を心がけている。

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