貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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8830 住友不動産

東証P
3,932円
前日比
-46
-1.16%
PTS
3,937円
22:28 12/30
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
17.4 1.58 1.09 3.77
時価総額 36,804億円

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【植木靖男の相場展望】 ─TOPIX出遅れ修正、内需主導に主役交代へ


「TOPIX出遅れ修正、内需主導に主役交代へ」

●東京市場は主客転倒の構図に

 東京市場では、日経平均株価が11月4日に史上最高値の5万2636円をつけて反落し、およそ1カ月が経過した。いわゆる黄金比率による目標値を達しての反落であるだけに、相応の調整を強いられると覚悟した。だが、その後の経緯をみてもさほど大きな下げには至らず、値幅よりも日柄整理の色彩が強い。

 これはなぜか? TOPIX(東証株価指数)が相対的に依然として大きく出遅れていることによる。したがって、市場全体が大きく調整に入るのはTOPIXが天井を打ってからということになるか。

 日経平均株価が足踏みを続ける一方、TOPIXは足もとで新高値に踊り出てきた。このことはTOPIXの出直りが確認されたに等しい。今後、TOPIXの上昇が日経平均株価のそれを上回る、すなわちTOPIXの出遅れ修正相場が演じられそうだ。このことは今後の物色対象を考慮するうえできわめて重要といえる。

 ところで、現状の日本株はなお米国株価の影響を強く受けているといって過言ではない。その米国株式市場ではNYダウナスダック総合指数が交互に上値を追う展開をみせている。このことは、長期にわたる循環的な物色を示唆しており、全体に大きく調整されるリスクは乏しいように思われる。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は12月のFOMC(公開市場委員会)で政策金利を予想通り引き下げたが、トランプ米大統領は更なる利下げを期待している。ならば、これで好材料出尽くしとはならず、これまで通りNYダウ、ナスダック総合指数による交互物色で上値を追うことになりそうだ。

 結論すれば、東京市場はTOPIXが先行して、それに日経平均株価が追随するといった、これまでとは主客転倒の構図となるのではないか。

●新たな主役候補は……

 今後の物色はどう展開するのか。TOPIXが先行するのであれば内需主導、つまり業種でいえば金融、建設 不動産電力・ガスなどが該当するが、今週末は早くもこうした業種が物色されている。

 これらの業種がいわゆる投機色の強い上昇をみせるかどうかは、現段階ではまだ明らかではない。ただ、TOPIXが未だ天井を確認していない以上、細心の注意を払う必要がある。こうした中から、市場の循環、個別の業績、かつ資金、人気度などから、市場を牽引する銘柄が輩出される可能性は否定できない。

 一方、いま人気を一身にあつめるAI(人工知能)関連はどうか。夢を買う人気は容易に収まらない。これを前提にすればアドバンテスト <6857> [東証P]、ソフトバンクグループ <9984> [東証P]などは逆張りで対処すべきであろう。

 そして、新たな主役候補としては北海道電力 <9509> [東証P]、住友不動産 <8830> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]などに注目したい。

2025年12月12日 記

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