芙蓉総合リース---みずほ銀行と「Mizuho 人的資本経営インパクトファイナンス」の契約を締結

芙蓉総合リース<8424>は29日、みずほフィナンシャルグループ<8411>のみずほ銀行と、シンジケーション方式による「Mizuho 人的資本経営インパクトファイナンス」の契約を締結したと発表した。本契約は、みずほリサーチ＆テクノロジーズが開発した評価手法を基に、企業の人的資本経営に関する取り組みをスコアリングし、一定基準を満たした企業に対し融資を行うものである。

みずほ銀行は、芙蓉総合リースが開示している人的資本の取り組みを評価した。具体的には、2030年の目指す人材像を「自律型人材および高付加価値を創出する専門人材」と定義し、その育成施策を体系化している点や、人材育成関連費用(KPI)を明確に設定し、2023年度実績および2026年度目標を開示している点が挙げられる。また、社内委員会「CSV推進委員会」を設置し、非財務目標の進捗を年4回取締役会に報告する体制を構築していることも評価対象となった。

本契約の融資総額は300億円で、アレンジャーはみずほ銀行が務め、国内の複数の金融機関が貸付人として参画する。契約締結日は2025年1月29日、実行日は1月31日を予定している。

同社は、中期経営計画「Fuyo Shared Value 2026」において「持続的な価値創造を支える組織・体制」を重要課題と位置付け、2026年度までに2021年度比300％の人材育成関連費用を目標としている。加えて、ESGファイナンスの活用を積極的に進め、2023年度末時点で長期調達金額の約3分の1に相当する1,800億円規模をESGファイナンスで調達している。
《ST》

　提供：フィスコ