貸借
証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
日経平均株価の構成銘柄。同指数に連動するETFなどファンドの売買から影響を受ける側面がある
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7011 三菱重工業

東証P
2,408.5円
前日比
+60.5
+2.58%
PTS
2,408.8円
09:28 12/12
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
35.2 3.59 0.91 4.78
時価総額 81,254億円
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【北浜流一郎のズバリ株先見!】 ─ 国内政局を推進力に輝き増す「国策関連」に乗れ!


「国内政局を推進力に輝き増す『国策関連』に乗れ!」

●他国にはない日本の好材料

 年末相場は今のところ順調だ。史上最高値を更新し続ける米国市場に比べれば、大きく見劣りする。しかし、11月の軟調な展開を考えると問題がないどころか、期待以上の上昇ぶりだ。

 何しろ、隣国の韓国で大統領が戒厳令を宣布するような事件が起きたのだ。戒厳令自体はすぐに解除されたものの政情は不安定化。今後どんな展開になるか読みにくい状況となっている。それでも東京市場は下げないばかりか、緩やかな回復トレンドをキープしている。

 ただ、先週は4日続伸後、週末6日は下げた。しかし、日経平均株価の下落率は1%にも満たず、トレンドを壊しもしなかった。つまり、東京市場は意外に強い。こう言ってよいだろう。特に好材料などないのに「なぜ?」ということになりそうだが、実は他国にはない好材料がある。政治の安定――これになる。石破内閣は少数与党に転落し、国民民主党の協力を仰がざるを得ない状況であるのに「なぜ、政治の安定と言えるのか?」との反論があることは百も承知だ。

 では、他国を見ていただこう。フランス、ドイツともに与党が過半数に達せず、野党との連携もうまく行かず、議会の混乱が続いている。韓国はご存じの通りだし、大統領選でトランプ氏が圧勝した米国は社会が二分されてしまった格好だ。

 カナダもトルドー首相が率いる政党は少数与党でゴタゴタが絶えず、先日のトランプ氏とトルドー氏の会談では、トランプ氏に「カナダは米国の51番目の州になるべきだ」と冗談を言われたほどだ。

 先進各国の政治情勢が混乱に陥る中で、日本はどうか。確かに石破政権は少数与党ではあるが、石破氏は辞を低くして野党の攻撃をかわしている。ことあるごとに野党との連携の必要性を訴え、野党もそれに応じる姿勢だ。これは首相が意図したものなのかどうかは分からないが、結果的には国政がスムーズに進み、国民生活にも大きく寄与していると言ってよい。なにしろ、野党の提案を有り難く受け入れる姿勢なのだから(すり合わせが上手だ)、野党も文句の言いようがないのが実際だ。

●国策関連としての消費関連株に注目

 こんな状況を天空から見ると、先進諸国で日本の政情が最も安定し、政策の審議や決定もスムーズに進んでいる。私に言わせるとこうなる。

そこで注目したいのは、引き続き国策銘柄になる。私はこれまで「国策に乗れ」「国策に売りなし」として、すでに防衛関連では三菱重工業 <7011> [東証P]、IHI <7013> [東証P]、川崎重工業 <7012> [東証P]、東京計器 <7721> [東証P]、防災関連では帝国繊維 <3302> [東証P]、能美防災 <6744> [東証P]、モリタホールディングス <6455> [東証P]などを取り上げてきた。

 しかし、「国策銘柄」はこれらだけでない。すでに「103万円の壁」が突破されつつあるのに続き、今後106万円、130万円、150万円といくつもある壁が次第に取り除かれていくことを考えると、国民の可処分所得が徐々に増えるとみてよい。その幾分かは消費に回されることになるので、 消費関連株への注目がお勧めだ。

 具体的には、まずはパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス <7532> [東証P]だ。ご存じ「ドン・キホーテ」を運営し、子会社に長崎屋、ユニーがある。改めて書くまでもなく「ドン・キホーテ」は外国人旅行者たちにとってトップクラスの人気ショップ。株価は長々と横ばいとなっていたが、ようやく浮上の兆しを見せており魅力的だ。

 「ドン・キホーテ」の人気には及ばないものの、若い女性を中心に流行の先端を行くファッションショップを運営しているのがパルグループホールディングス <2726> [東証P]。同社は300円均一の雑貨店「3コインズ」も運営していて、高い集客力を保っているため株も期待が持てる。

 ファッション関連では、yutori <5892> [東証G]も忘れてはなるまい。昨年12月に上場したばかりのフレッシュな企業で、ZOZO <3092> [東証P]の傘下で躍進を続けている。すでに若者向け アパレルブランドを30以上も展開、社員の平均年齢は25.7歳と若いこともあって、消費者に最も近いアパレルブランドとしてさらなる躍進が見込まれるだけに、株価は先高が楽しみだ。

 最近では回転寿司にも行きにくくなった。夜は早い時間に予約しなくては、入店できなくなっているからだ。そのため夕方、まだお腹が空いていないのにやむなく行くことになってしまうのが「はま寿司」。運営しているのはゼンショーホールディングス <7550> [東証P]。いまは他の回転寿司も夜はなかなか入れないほどの盛況となっているので、スシロー運営のFOOD & LIFE COMPANIES <3563> [東証P]でもよい。

 最後に、ホシザキ <6465> [東証P]を。業務用厨房機器の大手で、冷凍冷蔵庫、食洗機、製氷機などが主力製品。これらは飲食業界に不可欠なだけに、飲食の需要好調はこの会社の製品需要の拡大に貢献することは明らか。株価は目先新値を更新中なので、ちょい下げ待ちで対応したい。

2024年12月6日 記

株探ニュース

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