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5日の米国市場ダイジェスト:NYダウは248ドル安、雇用統計を警戒


■NY株式:NYダウは248ドル安、雇用統計を警戒

米国株式市場は反落。ダウ平均は248.33ドル安の44,765.71ドル、ナスダックは34.86ポイント安の19,700.26で取引を終了した。

高値を試す動きに寄り付き後、小幅高。その後、高値警戒感で買いが続かず、さらに、連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長が利下げを急がない姿勢を表明したことを背景に長期金利の上昇に連れ相場は下落に転じた。雇用統計の発表を明日に控え警戒感も強く、利益確定売りに押され相場は終日軟調に推移し終了。セクター別では自動車・自動車部品が上昇した一方、運輸が下落した。

航空機メーカーのアメリカン(AAL)はホリデーシーズンに向けた需要が好調で、第4四半期の利益見通しを上方修正し、上昇。同業のユナイテッド(UAL)やデルタ(DAL)も期待感に連れ高となった。電気自動車メーカーのテスラ(TSLA)はアナリストの目標株価引き上げで、上昇。ゲーム販売会社のゲームストップ(GME)や映画館運営のAMC(AMC)などのミーム株銘柄は、個人投資家による買いが加速。カジュアル衣料小売りのアメリカン・イーグル・アウトフィッターズ(AEO)は、年末商戦を巡り弱い見通しを示し、下落した。

ヨガアパレルのルルレモン(LULU)は取引終了後に第3四半期決算を発表。1株当たり利益が予想を上回り時間外取引で上昇している。

(Horiko Capital Management LLC)


■NY為替:フランス政局不安後退でユーロは強含み

5日のニューヨーク外為市場でドル・円は150円70銭まで上昇後、149円92銭まで下落し、150円10銭で引けた。日銀の早期追加利上げ見送り観測が強まり円売りが優勢となったほか、連邦準備制度理事会(FRB)の利下げペース鈍化の思惑に金利上昇に伴うドル買いが優勢となった。その後、雇用統計を警戒さらに、カリフォルニア州での地震の報道などで長期金利が低下、さらに、フランスの政局不安の緩和を受けた欧州通貨高で、ドル売りに転じた。

ユーロ・ドルは1.0533ドルから1.0589ドルまで上昇し、1.0587ドルで引けた。フランスのマクロン大統領は任期満了まで職務を全うする姿勢を見せフランス政局不透明感が緩和し、ユーロの買戻しが優勢となった。ユーロ・円は、158円50銭から159円39銭まで上昇後、反落。ポンド・ドルは1.2730ドルから1.2771ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8830フランから0.8779フランまで下落した。


■NY原油:小幅安で68.30ドル、69ドル台前半で上げ渋る

NY原油先物1月限は小幅安(NYMEX原油1月限終値:68.30 ↓0.24)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物1月限は、前営業日比-0.24ドル(-0.35%)の68.30ドルで通常取引を終了した。時間外取引を含めた取引レンジは67.98ドル-69.16ドル。米国市場の序盤に67.98ドルまで下げた後、まもなく69.16ドルまで反発したが、その後は上げ渋り、一時68.18ドルまで反落。通常取引終了後の時間外取引では主に68ドル台半ば近辺で推移。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC) 47.00ドル +0.63ドル(+1.35%)
モルガン・スタンレー(MS) 130.32ドル +0.33ドル(+0.25%)
ゴールドマン・サックス(GS)596.80ドル -1.91ドル(-0.31%)
インテル(INTC) 20.80ドル -1.16ドル(-5.28%)
アップル(AAPL) 243.04ドル +0.03ドル(+0.01%)
アルファベット(GOOG) 174.31ドル -1.78ドル(-1.01%)
メタ(META) 608.93ドル -4.85ドル(-0.79%)
キャタピラー(CAT) 394.98ドル -4.53ドル(-1.13%)
アルコア(AA) 46.17ドル +0.30ドル(+0.65%)
ウォルマート(WMT) 95.30ドル +0.85ドル(+0.89%)
《ST》

 提供:フィスコ

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