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NY為替:ウクライナ戦争激化を警戒、リスクオフ


19日のニューヨーク外為市場でドル・円は153円41銭まで下落後、154円80銭まで上昇し、154円68銭で引けた。ロシアのプーチン大統領が核による報復を可能にする大統領令に署名したことに続き、外相がロシア国内でのATACMSの使用は戦争の深刻化の兆候だとの発言を受けてウクライナ露戦争激化を警戒したリスク回避の円買いが強まった。米10月住宅着工件数が予想を下回ったためドル売りも優勢となった。その後、株式相場の回復に連れ、円の売り戻しが強まった。

ユーロ・ドルは1.0566ドルまで下落後、1.0601ドルまで上昇し、1.0596ドルで引けた。ウクライナ露戦争激化を警戒したユーロ売り、質への逃避のドル買いが強まったのち、エストニア中銀のミュラー総裁は12月会合で0.25%の利下げに踏み切る可能性が高いとすると同時に、現段階で大きなステップに動く理由は見当たらないと、大幅利下げの可能性を除外したためユーロ買い戻しが強まった。ユーロ・円は、162円26銭から163円90銭まで上昇。ポンド・ドルは1.2628ドルへ下落後、1.2686ドルまで上昇した。ドル・スイスは0.8802フランまで下落後、0.8845フランまで上昇した。ロシア外相発言を受け、ウクライナ露戦争激化懸念が一段と強まり安全通貨のフラン買いが優勢となった。

《MK》

 提供:フィスコ

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