話題株ピックアップ【昼刊】:青山商、THK、エクサWiz
■青山商事 <8219> 1,634円 +300 円 (+22.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
青山商事<8219>はストップ高カイ気配。12日取引終了後、従来の配当方針(年間配当下限額60円、連結配当性向40%)を変更すると発表し、新たに「連結における配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方を採用する」との目標を掲げた。これに伴い、25年3月期の配当予想を61円から127円(前期65円)へ大幅増額しており、これを好感した買いが膨らんでいる。あわせて自社株買いの実施を明らかにしており、これも買い材料視されている。取得上限は150万株(自己株式を除く発行済み株数の2.98%)、または30億円。期間は11月15日から来年3月24日まで。このほか、今期連結業績予想の修正を発表。売上高を1988億円から1986億円(前期比2.5%増)へ引き下げ、営業利益は130億円から138億円(同15.8%増)へ引き上げた。主要アイテムの販売低調が響く一方、利益面では販管費の削減が奏功する。純利益については従来予想を据え置いた。
■THK <6481> 3,080円 +500 円 (+19.4%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
THK<6481>はストップ高カイ気配。12日取引終了後、取得上限2000万株(自己株式を除く発行済み株数の16.31%)、または400億円とする大規模な自社株買いを実施すると発表。これが好感され買いを呼び込んでいる。同社は現行の2026年度(5年計画)経営目標の見直しに関する基本方針として「ROE10%超の早期実現」を決定し、基本方針の達成に向けて機動的な自己株式取得などを行う考えを同日明らかにした。これを踏まえて自社株買いを行う。期間は11月13日から来年11月12日まで。このほか、24年12月期連結業績予想について売上高を3650億円から3500億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を270億円から170億円(同28.3%減)へ下方修正した。産業機器事業の足もとの受注が想定を下回る水準で推移しているため。
■エクサウィザーズ <4259> 407円 +63 円 (+18.3%) 11:30現在
エクサウィザーズ<4259>が急反発している。12日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算が、売上高45億9600万円(前年同期比35.7%増)、営業損益2億4500万円の赤字(前年同期5億3400万円の赤字)、最終損益4億1800万円の赤字(同7億6800万円の赤字)と赤字幅を縮小して着地し、7~9月期では営業利益4300万円と創業来初の黒字となったことが好感されている。DX人材育成サービスである「exaBase DXアセスメント&ラーニング」や法人向けチャットGPTの「exaBase生成AI」が引き続き成長を牽引し、AIプロダクト事業が好調に推移。新たに東北電力<9506>とも業務提携を開始するなど顧客により深く入り込んだ案件が増加したAIプラットフォーム事業も伸長した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高100億6000万円(前期比20.0%増)、営業利益2億円(前期3億500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■プレイド <4165> 1,135円 +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
プレイド<4165>がストップ高の1135円水準でカイ気配となっている。12日の取引終了後に発表した25年9月期連結業績予想で、売上高135億7500万円(前期比23.5%増)、営業利益6億7800万円(同2.6倍)と大幅増益を見込むことが好感されている。既存顧客との取引拡大に加えて、子会社売上高の増加を予想。また、既存のSaaS事業におけるリソース配分の適正化や採算性を意識した費用投下による収益性改善を見込む。なお、25年1月から一部サービスの月額利用料金の改定を行うが、業績予想にはほとんど織り込んでいないとしている。同時に発表した24年9月期連結決算は、売上高109億9200万円(前の期比27.3%増)、営業利益2億6000万円(前の期8億8100万円の赤字)、最終利益3億2000万円(同21億800万円の赤字)だった。
■朝日工業社 <1975> 1,647円 +187 円 (+12.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
朝日工業社<1975>が急騰。空調工事を主力とし、高い技術力を背景に半導体工場のクリーンルームやデータセンター案件などで実績が高い。12日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の36億円から60億円(前期比31%増)に大幅増額した。同社の営業利益は91年3月期に達成した50億8400万円が過去最高となっており、今期は34期ぶりにピーク利益を更新する見通しとなったことで株価に与えるインパクトも大きい。更に株主還元にも抜かりなく対応、今期年間配当は従来計画の60円から100円(前期実績は株式分割考慮で60円)へ大幅に上乗せし、配当利回りは前日終値換算で6.8%と際立って高い水準となっている。
■シャープ <6753> 996.1円 +107.7 円 (+12.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
シャープ<6753>は続急伸している。12日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算で、営業利益が4億7900万円(前年同期58億6100万円の赤字)と上期としては2年ぶりに黒字転換したことが好感されている。デバイス事業が減収となった影響で売上高は1兆964億円(前年同期比5.3%減)と減収となったが、大型ディスプレイ事業の生産を停止するなど、事業の構造改革を進めることで同事業の営業赤字は大幅に縮小した。また、スマートオフィス事業でパソコン事業やオフィスソリューションの高付加価値化が進んだことやインフォメーションディスプレー事業で構造改革が進んだこと、更に国内・欧州で複合機が伸長したことなどで営業黒字を確保した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2兆1000億円(前期比9.6%減)、営業利益100億円(前期203億4300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■カバー <5253> 2,528円 +240 円 (+10.5%) 11:30現在
カバー<5253>が大幅に3日続伸した。12日の取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の単体決算は、売上高が前年同期比39.3%増の171億400万円、経常利益が同42.8%増の33億100万円、最終利益が同28.0%増の21億2000万円となった。7~9月期の経常利益は69%増、最終利益は45%増と伸び率は上期を上回る水準となっており、業況を好感した買いを集めたようだ。ライブ・イベント分野では国内大型ライブコンサートの実施件数が前年同期と比べて少なく、減収となった一方、マーチャンダイジング分野ではトレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」の売り上げが想定を上回って拡大した。ライセンス・タイアップ分野における案件獲得の進捗も好調だった。
■ホシザキ <6465> 5,578円 +461 円 (+9.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
ホシザキ<6465>が7日続伸している。12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を4100億円から4300億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を440億円から485億円(同11.4%増)へ、純利益を330億円から340億円(同3.5%増)へ上方修正したことが好感されている。インバウンドが過去最高水準を継続するなか、飲食市場及び宿泊施設や流通販売業、病院・福祉施設などの飲食外市場へ向けて、ノンフロン自然冷媒を使用した冷蔵庫、製氷機や、食器洗浄機などの拡販に注力していることが寄与する。また、海外における収益性改善に向けた取り組みなども奏功する。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高3312億6300万円(前年同期比17.4%増)、営業利益429億3400万円(同20.7%増)、純利益305億8900万円(同1.9%増)だった。同時に、上限を250万株(発行済み株数の1.75%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月14日から来年2月28日までで、株主還元の充実と資本効率の向上により、更なる企業価値向上を図ることが目的という。
■セイコーグループ <8050> 4,235円 +345 円 (+8.9%) 11:30現在
12日に決算を発表。「上期経常が39%増益で着地・7-9月期も35%増益」が好感された。
セイコーグループ <8050> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比38.8%増の128億円に拡大し、通期計画の180億円に対する進捗率は71.3%となり、5年平均の72.9%とほぼ同水準だった。
⇒⇒セイコーグループの詳しい業績推移表を見る
■新日本製薬 <4931> 1,879円 +149 円 (+8.6%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常は10%増で9期連続最高益、7円増配へ」が好感された。
新日本製薬 <4931> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。24年9月期の連結経常利益は前の期比10.3%増の41億円になり、25年9月期も前期比10.2%増の45.2億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。
⇒⇒新日本製薬の詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「2.50%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の2.50%にあたる54万株(金額で11億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月13日から12月12日まで。
■東京応化工業 <4186> 3,833円 +272 円 (+7.6%) 11:30現在
東京応化工業<4186>が急反発している。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1465億4700万円(前年同期比23.5%増)、営業利益232億4300万円(同50.5%増)、純利益156億3600万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。生成AIに牽引される先端半導体の需要拡大と中国向け需要の増加、円安効果などで、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品がともに伸長した。一方で固定費も増加したものの、増収効果に円安効果もあって、大幅増益となった。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高1934億円(前期比19.2%増)、営業利益293億円(同29.0%増)、純利益198億円(同55.8%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を250万株(発行済み株数の2.05%)、または70億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月13日から来年1月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主への利益還元を目的としている。
■ブロードリーフ <3673> 624円 +44 円 (+7.6%) 11:30現在
ブロードリーフ<3673>が7連騰している。12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を176億円から178億円(前期比15.7%増)へ、営業利益を5000万円から4億5000万円(前期19億200万円の赤字)へ、最終利益を9000万円から1億2500万円(同14億8700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。ハードウェア及び非モビリティー産業向けパッケージソフトウェアの販売が計画を上回っていることに加えて、業務プロセスの効率化により営業活動や管理業務などにかかるコスト削減を進めていることが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高129億5800万円(前年同期比15.2%増)、営業利益2億8800万円(前年同期15億2200万円の赤字)、最終利益1億6100万円(同10億2800万円の赤字)だった。
■ASB機械 <6284> 5,040円 +315 円 (+6.7%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常は14%増益、前期配当を10円増額・今期は10円増配へ」が好感された。
日精エー・エス・ビー機械 <6284> [東証P] が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。24年9月期の連結経常利益は前の期比15.2%増の80億円になり、25年9月期も前期比13.6%増の91億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を140円→150円(前の期は120円)に増額し、今期も前期比10円増の160円に増配する方針とした。
⇒⇒ASB機械の詳しい業績推移表を見る
■川田テクノロジーズ <3443> 2,641円 +165 円 (+6.7%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常を31%上方修正、配当も10円増額」が好感された。
川田テクノロジーズ <3443> [東証P] が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比74.4%増の64.4億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→100円(前期は1→3の株式分割前で393円)に増額修正した。
⇒⇒川田テクノロジーズの詳しい業績推移表を見る
■オプトラン <6235> 1,967円 +118 円 (+6.4%) 11:30現在
オプトラン<6235>が4日ぶりに急反発し、2000円台に乗せた。12日の取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想を6億円増額して60億円(前期比29.5%増)に引き上げており、好感されたようだ。EV・コネクテッドカー向けなどが貢献し収益性が改善した。スマートフォン需要の伸び悩みで光学領域は想定ほど需要が高まらなかったとし、売上高の予想は50億円減額して320億円(同13.1%減)に見直した。1~9月期の売上高は前年同期比12.9%減の251億8900万円、最終利益は同32.7%増の54億4000万円となった。
■エル・ティー・エス <6560> 2,211円 +400 円 (+22.1%) ストップ高 11:30現在
エル・ティー・エス<6560>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2211円に買われた。同社は12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益予想を2億8000万円増額して9億7000万円(前期比2.1倍)に引き上げており、好感されたようだ。連結子会社の固定資産売却に伴い、特別利益を計上する。今期の売上高と営業利益、経常利益予想は据え置いた。あわせて発表した第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比48.8%増の122億4600万円、最終利益が同89.6%増の7億円となった。
■アグロ カネショウ <4955> 1,689円 +300 円 (+21.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
アグロ カネショウ<4955>がカイ気配。12日の取引終了後、出光興産<5019>がアグロカネシに対し、完全子会社化を目的として1株1900円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。アグロカネシの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となっている。買付予定数の下限は807万7300株(所有割合66.67%)で、上限は設定しない。買付期間は13日から12月24日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経てアグロカネシは上場廃止となる見込み。アグロカネシの筆頭株主である麻生(福岡県飯塚市)などがTOBに応募する契約を締結している。出光興産はアグロカネシを完全子会社化することで、農薬事業を高機能材セグメントの中核事業に育成する方針。アグロカネシはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は12日、アグロカネシを監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
メディアリンクス <6659> 108円 +30 円 (+38.5%) ストップ高 11:30現在
Sapeet <269A> 4,610円 +700 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
知多鋼業 <5993> 1,149円 +150 円 (+15.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
ハーモニック <6324> 2,149円 -500 円 (-18.9%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース
青山商事<8219>はストップ高カイ気配。12日取引終了後、従来の配当方針(年間配当下限額60円、連結配当性向40%)を変更すると発表し、新たに「連結における配当性向70%もしくは株主資本配当率(DOE)3%のいずれか高い方を採用する」との目標を掲げた。これに伴い、25年3月期の配当予想を61円から127円(前期65円)へ大幅増額しており、これを好感した買いが膨らんでいる。あわせて自社株買いの実施を明らかにしており、これも買い材料視されている。取得上限は150万株(自己株式を除く発行済み株数の2.98%)、または30億円。期間は11月15日から来年3月24日まで。このほか、今期連結業績予想の修正を発表。売上高を1988億円から1986億円(前期比2.5%増)へ引き下げ、営業利益は130億円から138億円(同15.8%増)へ引き上げた。主要アイテムの販売低調が響く一方、利益面では販管費の削減が奏功する。純利益については従来予想を据え置いた。
■THK <6481> 3,080円 +500 円 (+19.4%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
THK<6481>はストップ高カイ気配。12日取引終了後、取得上限2000万株(自己株式を除く発行済み株数の16.31%)、または400億円とする大規模な自社株買いを実施すると発表。これが好感され買いを呼び込んでいる。同社は現行の2026年度(5年計画)経営目標の見直しに関する基本方針として「ROE10%超の早期実現」を決定し、基本方針の達成に向けて機動的な自己株式取得などを行う考えを同日明らかにした。これを踏まえて自社株買いを行う。期間は11月13日から来年11月12日まで。このほか、24年12月期連結業績予想について売上高を3650億円から3500億円(前期比0.6%減)へ、営業利益を270億円から170億円(同28.3%減)へ下方修正した。産業機器事業の足もとの受注が想定を下回る水準で推移しているため。
■エクサウィザーズ <4259> 407円 +63 円 (+18.3%) 11:30現在
エクサウィザーズ<4259>が急反発している。12日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算が、売上高45億9600万円(前年同期比35.7%増)、営業損益2億4500万円の赤字(前年同期5億3400万円の赤字)、最終損益4億1800万円の赤字(同7億6800万円の赤字)と赤字幅を縮小して着地し、7~9月期では営業利益4300万円と創業来初の黒字となったことが好感されている。DX人材育成サービスである「exaBase DXアセスメント&ラーニング」や法人向けチャットGPTの「exaBase生成AI」が引き続き成長を牽引し、AIプロダクト事業が好調に推移。新たに東北電力<9506>とも業務提携を開始するなど顧客により深く入り込んだ案件が増加したAIプラットフォーム事業も伸長した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高100億6000万円(前期比20.0%増)、営業利益2億円(前期3億500万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■プレイド <4165> 1,135円 +150 円 (+15.2%) ストップ高買い気配 11:30現在
プレイド<4165>がストップ高の1135円水準でカイ気配となっている。12日の取引終了後に発表した25年9月期連結業績予想で、売上高135億7500万円(前期比23.5%増)、営業利益6億7800万円(同2.6倍)と大幅増益を見込むことが好感されている。既存顧客との取引拡大に加えて、子会社売上高の増加を予想。また、既存のSaaS事業におけるリソース配分の適正化や採算性を意識した費用投下による収益性改善を見込む。なお、25年1月から一部サービスの月額利用料金の改定を行うが、業績予想にはほとんど織り込んでいないとしている。同時に発表した24年9月期連結決算は、売上高109億9200万円(前の期比27.3%増)、営業利益2億6000万円(前の期8億8100万円の赤字)、最終利益3億2000万円(同21億800万円の赤字)だった。
■朝日工業社 <1975> 1,647円 +187 円 (+12.8%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
朝日工業社<1975>が急騰。空調工事を主力とし、高い技術力を背景に半導体工場のクリーンルームやデータセンター案件などで実績が高い。12日取引終了後、25年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の36億円から60億円(前期比31%増)に大幅増額した。同社の営業利益は91年3月期に達成した50億8400万円が過去最高となっており、今期は34期ぶりにピーク利益を更新する見通しとなったことで株価に与えるインパクトも大きい。更に株主還元にも抜かりなく対応、今期年間配当は従来計画の60円から100円(前期実績は株式分割考慮で60円)へ大幅に上乗せし、配当利回りは前日終値換算で6.8%と際立って高い水準となっている。
■シャープ <6753> 996.1円 +107.7 円 (+12.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率8位
シャープ<6753>は続急伸している。12日の取引終了後に発表した9月中間期連結決算で、営業利益が4億7900万円(前年同期58億6100万円の赤字)と上期としては2年ぶりに黒字転換したことが好感されている。デバイス事業が減収となった影響で売上高は1兆964億円(前年同期比5.3%減)と減収となったが、大型ディスプレイ事業の生産を停止するなど、事業の構造改革を進めることで同事業の営業赤字は大幅に縮小した。また、スマートオフィス事業でパソコン事業やオフィスソリューションの高付加価値化が進んだことやインフォメーションディスプレー事業で構造改革が進んだこと、更に国内・欧州で複合機が伸長したことなどで営業黒字を確保した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高2兆1000億円(前期比9.6%減)、営業利益100億円(前期203億4300万円の赤字)の従来見通しを据え置いている。
■カバー <5253> 2,528円 +240 円 (+10.5%) 11:30現在
カバー<5253>が大幅に3日続伸した。12日の取引終了後に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の単体決算は、売上高が前年同期比39.3%増の171億400万円、経常利益が同42.8%増の33億100万円、最終利益が同28.0%増の21億2000万円となった。7~9月期の経常利益は69%増、最終利益は45%増と伸び率は上期を上回る水準となっており、業況を好感した買いを集めたようだ。ライブ・イベント分野では国内大型ライブコンサートの実施件数が前年同期と比べて少なく、減収となった一方、マーチャンダイジング分野ではトレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」の売り上げが想定を上回って拡大した。ライセンス・タイアップ分野における案件獲得の進捗も好調だった。
■ホシザキ <6465> 5,578円 +461 円 (+9.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
ホシザキ<6465>が7日続伸している。12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を4100億円から4300億円(前期比15.1%増)へ、営業利益を440億円から485億円(同11.4%増)へ、純利益を330億円から340億円(同3.5%増)へ上方修正したことが好感されている。インバウンドが過去最高水準を継続するなか、飲食市場及び宿泊施設や流通販売業、病院・福祉施設などの飲食外市場へ向けて、ノンフロン自然冷媒を使用した冷蔵庫、製氷機や、食器洗浄機などの拡販に注力していることが寄与する。また、海外における収益性改善に向けた取り組みなども奏功する。なお、第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高3312億6300万円(前年同期比17.4%増)、営業利益429億3400万円(同20.7%増)、純利益305億8900万円(同1.9%増)だった。同時に、上限を250万株(発行済み株数の1.75%)、または100億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月14日から来年2月28日までで、株主還元の充実と資本効率の向上により、更なる企業価値向上を図ることが目的という。
■セイコーグループ <8050> 4,235円 +345 円 (+8.9%) 11:30現在
12日に決算を発表。「上期経常が39%増益で着地・7-9月期も35%増益」が好感された。
セイコーグループ <8050> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比38.8%増の128億円に拡大し、通期計画の180億円に対する進捗率は71.3%となり、5年平均の72.9%とほぼ同水準だった。
⇒⇒セイコーグループの詳しい業績推移表を見る
■新日本製薬 <4931> 1,879円 +149 円 (+8.6%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常は10%増で9期連続最高益、7円増配へ」が好感された。
新日本製薬 <4931> [東証P] が11月12日大引け後(15:30)に決算を発表。24年9月期の連結経常利益は前の期比10.3%増の41億円になり、25年9月期も前期比10.2%増の45.2億円に伸びを見込み、9期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。8期連続増収、増益になる。
⇒⇒新日本製薬の詳しい業績推移表を見る
同時に発表した「2.50%を上限に自社株買いを実施」も買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の2.50%にあたる54万株(金額で11億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は11月13日から12月12日まで。
■東京応化工業 <4186> 3,833円 +272 円 (+7.6%) 11:30現在
東京応化工業<4186>が急反発している。12日の取引終了後に発表した第3四半期累計(1~9月)連結決算が、売上高1465億4700万円(前年同期比23.5%増)、営業利益232億4300万円(同50.5%増)、純利益156億3600万円(同2.1倍)と大幅増益となったことが好感されている。生成AIに牽引される先端半導体の需要拡大と中国向け需要の増加、円安効果などで、エレクトロニクス機能材料、高純度化学薬品がともに伸長した。一方で固定費も増加したものの、増収効果に円安効果もあって、大幅増益となった。なお、24年12月期通期業績予想は、売上高1934億円(前期比19.2%増)、営業利益293億円(同29.0%増)、純利益198億円(同55.8%増)の従来見通しを据え置いている。同時に、上限を250万株(発行済み株数の2.05%)、または70億円とする自社株買いを実施すると発表しており、これも好材料視されている。取得期間は11月13日から来年1月31日までで、経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行や株主への利益還元を目的としている。
■ブロードリーフ <3673> 624円 +44 円 (+7.6%) 11:30現在
ブロードリーフ<3673>が7連騰している。12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想について、売上高を176億円から178億円(前期比15.7%増)へ、営業利益を5000万円から4億5000万円(前期19億200万円の赤字)へ、最終利益を9000万円から1億2500万円(同14億8700万円の赤字)へ上方修正したことが好感されている。ハードウェア及び非モビリティー産業向けパッケージソフトウェアの販売が計画を上回っていることに加えて、業務プロセスの効率化により営業活動や管理業務などにかかるコスト削減を進めていることが寄与する。なお、同時に発表した第3四半期累計(1~9月)決算は、売上高129億5800万円(前年同期比15.2%増)、営業利益2億8800万円(前年同期15億2200万円の赤字)、最終利益1億6100万円(同10億2800万円の赤字)だった。
■ASB機械 <6284> 5,040円 +315 円 (+6.7%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常は14%増益、前期配当を10円増額・今期は10円増配へ」が好感された。
日精エー・エス・ビー機械 <6284> [東証P] が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。24年9月期の連結経常利益は前の期比15.2%増の80億円になり、25年9月期も前期比13.6%増の91億円に伸びる見通しとなった。3期連続増収になる。同時に、前期の年間配当を140円→150円(前の期は120円)に増額し、今期も前期比10円増の160円に増配する方針とした。
⇒⇒ASB機械の詳しい業績推移表を見る
■川田テクノロジーズ <3443> 2,641円 +165 円 (+6.7%) 11:30現在
12日に決算を発表。「今期経常を31%上方修正、配当も10円増額」が好感された。
川田テクノロジーズ <3443> [東証P] が11月12日大引け後(16:00)に決算を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結経常利益は前年同期比74.4%増の64.4億円に拡大した。業績好調に伴い、今期の年間配当を従来計画の90円→100円(前期は1→3の株式分割前で393円)に増額修正した。
⇒⇒川田テクノロジーズの詳しい業績推移表を見る
■オプトラン <6235> 1,967円 +118 円 (+6.4%) 11:30現在
オプトラン<6235>が4日ぶりに急反発し、2000円台に乗せた。12日の取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想を6億円増額して60億円(前期比29.5%増)に引き上げており、好感されたようだ。EV・コネクテッドカー向けなどが貢献し収益性が改善した。スマートフォン需要の伸び悩みで光学領域は想定ほど需要が高まらなかったとし、売上高の予想は50億円減額して320億円(同13.1%減)に見直した。1~9月期の売上高は前年同期比12.9%減の251億8900万円、最終利益は同32.7%増の54億4000万円となった。
■エル・ティー・エス <6560> 2,211円 +400 円 (+22.1%) ストップ高 11:30現在
エル・ティー・エス<6560>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2211円に買われた。同社は12日の取引終了後、24年12月期の連結業績予想の修正を発表。最終利益予想を2億8000万円増額して9億7000万円(前期比2.1倍)に引き上げており、好感されたようだ。連結子会社の固定資産売却に伴い、特別利益を計上する。今期の売上高と営業利益、経常利益予想は据え置いた。あわせて発表した第3四半期累計(1~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比48.8%増の122億4600万円、最終利益が同89.6%増の7億円となった。
■アグロ カネショウ <4955> 1,689円 +300 円 (+21.6%) ストップ高買い気配 11:30現在
アグロ カネショウ<4955>がカイ気配。12日の取引終了後、出光興産<5019>がアグロカネシに対し、完全子会社化を目的として1株1900円で株式公開買い付け(TOB)を実施すると発表。アグロカネシの株価はTOB価格にサヤ寄せする格好となっている。買付予定数の下限は807万7300株(所有割合66.67%)で、上限は設定しない。買付期間は13日から12月24日まで。TOBが成立した場合、所定の手続きを経てアグロカネシは上場廃止となる見込み。アグロカネシの筆頭株主である麻生(福岡県飯塚市)などがTOBに応募する契約を締結している。出光興産はアグロカネシを完全子会社化することで、農薬事業を高機能材セグメントの中核事業に育成する方針。アグロカネシはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。東京証券取引所は12日、アグロカネシを監理銘柄(確認中)に指定した。
●ストップ高銘柄
メディアリンクス <6659> 108円 +30 円 (+38.5%) ストップ高 11:30現在
Sapeet <269A> 4,610円 +700 円 (+17.9%) ストップ高 11:30現在
知多鋼業 <5993> 1,149円 +150 円 (+15.0%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、8銘柄
●ストップ安銘柄
ハーモニック <6324> 2,149円 -500 円 (-18.9%) ストップ安 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース