極東貿易---2Qは増収・経常利益まで2ケタ以上の増益、産業設備関連部門と産業素材関連部門が増収増益に
極東貿易<8093>は8日、2025年3月期第2四半期(24年4月-9月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比5.5%増の212.77億円、営業利益が同134.7%増の7.96億円、経常利益が同56.5%増の10.20億円、親会社株主に帰属する中間純利益が同64.8%増の7.67億円となった。
産業設備関連部門の売上高は57.01億円(前年同期比7.51億円増)、セグメント利益は2.95億円(同4.12億円増)となった。産業インフラ関連事業は、国内鉄鋼・化学プラント向け設備等の事業が順調に推移し、海外プラント向け機器事業も引き続き好調を維持した。資源・計測機関連事業は、海洋探査などの資源開発機器事業、および防衛関連事業がともに堅調に推移した。
産業素材関連部門の売上高は68.18億円(前年同期比6.08億円増)、セグメント利益は1.40億円(同0.46億円増)となった。生活・環境関連事業において、食品向け資材の事業が為替の影響により低調に推移したものの、機能素材関連事業は、自動車部品用樹脂・塗料が堅調な米国経済を背景に北米向けに好調に推移した。
機械部品関連部門の売上高は87.56億円(前年同期比2.46億円減)、セグメント利益は3.55億円(同0.03億円減)となった。精密ファスナー(ねじ類)関連事業は、主に産業機械および建設機械向けの需要が落ち込み、前年同期に比べ低調に推移した。一方、特殊スプリング関連事業においては構造改革などにより収益性が改善した。
2025年3月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比4.2%増の455.00億円、営業利益が同7.9%増の12.00億円、経常利益が同0.9%増の15.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同3.7%増の12.00億円とする期初計画を据え置いている。
《AK》
提供:フィスコ