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話題株ピックアップ【昼刊】:古河電、オプテクスG、味の素

■古河電気工業 <5801>  4,731円  +700 円 (+17.4%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証プライム 上昇率トップ
 古河電気工業<5801>はカイ気配。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を1兆800億円から1兆1400億円(前期比7.9%増)へ、営業利益を250億円から380億円(同3.4倍)へ上方修正すると発表。あわせて配当予想を増額しており、これらが好感され買い優勢となっている。自動車部品事業で安定した受注を背景に生産性の改善が進んだほか、機能製品事業でデータセンター関連製品、エネルギーインフラ事業で国内超高圧・再生可能エネルギー関連・機能線の売り上げが増えたため。配当予想は60円から90円(前期60円)に引き上げた。

■ゼロ <9028>  2,712円  +332 円 (+14.0%)  11:30現在
 ゼロ<9028>が急騰。前日比14.7%高の2730円まで買われ、上場来高値を更新している。7日の取引終了後、25年6月期第1四半期(7~9月)の連結業績(国際会計基準)を発表。売上高343億1200万円(前年同期比8.3%増)、最終利益18億8700万円(同2.7倍)で着地したことが好感されている。国内の新車販売台数、中古車登録・販売台数がともに増加するなか、主力の車両輸送事業で2024年問題対策に伴う輸送戦力確保の効果もあって、輸送受託台数が増えた。また、新車・中古車の輸送料金引き上げや、昨年11月に子会社化したソウイングの業績上積みなども収益を押し上げた。

■オプテックスグループ <6914>  1,807円  +173 円 (+10.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率4位
 オプテックスグループ<6914>が大幅に3日続伸となっている。同社は7日取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比35.8%増の54億5700万円となり、通期計画66億円に対する進捗率は82.7%となった。売上高は同14.4%増の469億5200万円で着地。センシングソリューション(SS)事業とインダストリアルオートメーション(IA)事業のメカトロニクス関連が順調に推移したことなどが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。また、同日には阪急阪神ホールディングス<9042>傘下の阪急阪神不動産とCoLife(コーライフ、東京都中央区)と共同で、マンションの共用エントランスのオートロックドアをハンズフリーで解錠するシステムを開発したことを明らかにしている。

■味の素 <2802>  6,400円  +509 円 (+8.6%)  11:30現在  東証プライム 上昇率5位
 味の素<2802>がマドを開けて急騰。前日比11%高の6539円まで上値を伸ばし上場来高値を更新した。7日の取引終了後に発表した25年3月期上期(4~9月)の連結最終利益(国際会計基準)は前年同期比8.1%増の502億2700万円だった。ヘルスケア等部門で電子材料の売り上げが大幅に増加したほか、海外の好調や円安効果で調味料・食品部門の収益も伸びた。あわせて、通期の事業利益見通しを従来予想の1580億円から1600億円へ上方修正している。同時に、発行済み株式数の1.98%にあたる1000万株または400億円を上限に自社株買いを実施すると発表。また、25年3月末現在の株主を対象に、1株から2株への株式分割を実施することを明らかにしたことも好材料視されている。

■栗田工業 <6370>  6,318円  +460 円 (+7.9%)  11:30現在  東証プライム 上昇率6位
 栗田工業<6370>が大幅高で4連騰。同社は7日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想は100億円増額して4100億円(前期比6.5%増)、最終利益予想は15億円増額して345億円(同18.2%増)に引き上げており、ポジティブ視されたようだ。電子セグメントでは装置事業の売り上げ増とともに、継続契約型サービスでの一過性の収益計上を見込む。一般水処理セグメントにおける薬品事業で、海外での事業環境の悪化による影響を受けながらも、原価率の改善効果を織り込み収益予想を引き上げた。9月中間期の売上高は前年同期比3.8%増の1955億3000万円、最終利益は同18.6%増の149億3200万円だった。

■JCU <4975>  3,830円  +245 円 (+6.8%)  11:30現在  東証プライム 上昇率10位
 JCU<4975>が大幅に4日続伸している。7日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.2%増の127億3600万円、最終利益は同55.5%増の33億8500万円となった。ともに会社計画を上振れして着地し、業況を好感した買いが入ったようだ。薬品事業において電子分野では中国でスマートフォンなど高機能電子デバイスの在庫調整が一巡し、プリント基板の需要が回復。台湾ではサーバーや高機能電子デバイス向け半導体パッケージ基板の需要が緩やかに回復し、韓国でも顧客の在庫調整が進展したことで、同事業の収益を押し上げた。

■ライオン <4912>  1,754円  +109 円 (+6.6%)  11:30現在
 ライオン<4912>が3日ぶりに反発し、年初来高値を更新した。同社は7日取引終了後、24年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算を発表。営業利益が前年同期比36.7%増の171億900万円となったことが買い手掛かりとなっているようだ。売上高は同1.7%増の3011億5900万円で着地。ファブリックケア分野(柔軟剤、洗濯用洗剤など)が苦戦したが、利益面では海外の売り上げ増や一般消費財の収益構造改革の効果が寄与した。なお、通期業績予想については売上高4100億円(前期比1.8%増)、営業利益270億円(同31.7%増)とする従来見通しを据え置いている。

■インターメスティック <262A>  2,253円  +113 円 (+5.3%)  11:30現在
 眼鏡店「Zoff」を展開するインターメスティック<262A>が急反発、上場来高値を連日更新している。同社は7日の取引終了後に国内月次売上速報を発表。10月の既存店売上高が前年同月比14.3%増となり、増収基調が継続したことが好感されているようだ。10月はプロバレーボールプレーヤーの石川祐希選手、石川真佑選手を起用した全国プロモーションを実施するなか、紫外線で色が変わる「調光レンズ」や新商品「Galileo(ガリレオ)」の販売が好調に推移したという。なお、全店売上高は同17.7%増だった。

■有沢製作所 <5208>  1,500円  +68 円 (+4.8%)  11:30現在
 有沢製作所<5208>が3連騰。7日の取引終了後、25年3月期の連結経常利益を従来予想の33億円から43億円(前期比2.9倍)に上方修正すると発表しており、これが好感されている。同時に発表した24年4~9月期の同利益は前年同期比13.4倍の29億1700万円となり、従来予想の21億円を大きく上回って着地した。スマートフォンや半導体の需要回復を背景に電子材料の販売が拡大したほか、医療用モニター向けの3D関連材料やAR/VR関連の偏光利用部材なども伸びた。また、品種構成の良化や操業度が向上したことも大幅増益に貢献した。足もとの好調な業績を踏まえて通期見通しの上方修正に踏み切った格好だ。

■テルモ <4543>  3,064円  +84.5 円 (+2.8%)  11:30現在
 テルモ<4543>は4連騰。前日比3.5%高の3085円まで上値を伸ばし、約8カ月ぶりに上場来高値を更新した。7日の取引終了後、25年3月期の連結最終利益(国際会計基準)が前期比17.0%増の1245億円になりそうだと発表。従来予想の1220億円から上方修正し、過去最高益予想を更に上乗せしたことが好感されている。カテーテルや血液センター向けビジネスが好調に推移していることに加え、為替レートが想定より円安傾向となっていることなどを織り込んだ。同時に発表した24年4~9月期の同利益は前年同期比26.2%増の632億400万円だった。

■三菱自動車工業 <7211>  471.9円  +11.3 円 (+2.5%)  11:30現在
 三菱自動車工業<7211>が堅調推移。7日の取引終了後、日産自動車<7201>が保有する株式5億662万577株のうち、1億4902万8300株(自己株式を除く発行済み株式総数の10.02%)に関し、東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT─3)において買い付けの委託を行うと発表。8日に予定通り買い付けを行ったと発表した。取得総額は約686億4200万円。業績不振に陥った日産自による売却に応じる格好となった。7日の取引終了後に三菱自は、発行済み株式総数の2%に相当する2980万5650株について、29日に消却する予定だと公表している。同社は10月30日に9月中間期業績を開示。減収減益ながらも今期の業績予想は据え置いた。自動車各社との比較で底堅い業況推移への期待が膨らんだ状態にあるなか、PBR(株価純資産倍率)は1倍を下回っていることもあって、割安な株価水準の修正を見込んだ買いが断続的に流入しているようだ。

■日本製鉄 <5401>  3,258円  +45 円 (+1.4%)  11:30現在
 日本製鉄<5401>が4日続伸している。7日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の売上高予想を2000億円減額して8兆6000億円(前期比3.0%減)、最終利益予想を300億円減額して3100億円(同43.6%減)に下方修正した。鉄鋼事業において国内外の実需やスプレッドの改善が見込めないなか、在庫評価差などの影響が出て利益を押し下げる。もっとも、鋼材市況の低迷を背景に、鉄鋼各社の決算が低調な内容となることは想定の範囲内と受け止める向きが多いようだ。日本製鉄の配当利回りは足もとで4.9%台とあって、インカムゲイン狙いの投資家の買いが続き、株価を押し上げたとみられている。日本製鉄の9月中間期の売上高は前年同期比0.7%減の4兆3797億3500万円、最終利益は同18.9%減の2433億4700万円だった。

■セーレン <3569>  2,662円  +22 円 (+0.8%)  11:30現在
 セーレン<3569>が3日続伸。8日付の日本経済新聞は、同社の業績に関して「2025年3月期の連結純利益が前期比4%増の126億円程度になる見通しだ」と報じた。同社は今期の同利益を122億円の最高益を見込んでおり、その予想を更に4億円ほど上回るとみられている。北米や東南アジアなどで自動車のシート向け材料の販売が計画以上に伸びるという。同社は13日に決算発表を予定している。

■I-PEX <6640>  1,999円  +400 円 (+25.0%) ストップ高買い気配   11:30現在
 I-PEX<6640>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の1999円でカイ気配となっている。7日の取引終了後、MBO(経営陣が参加する買収)の一環として、創業家一族の資産管理会社が全株式を所有するUDON(東京都千代田区)がI-PEXに対し、非公開化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表した。買付価格は1株2950円で、I-PEXの株価はこれにサヤ寄せする流れとなっている。TOB成立後、所定の手続きを経て、I-PEXは上場廃止となる見込み。I-PEXはTOBに対し賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨している。買付予定数の下限は504万2000株(所有割合27.18%)で、上限は設定しない。買付期間は8日から12月19日まで。東京証券取引所は7日、I-PEXの株式を監理銘柄(確認中)に指定した。

■太陽誘電 <6976>  2,368.5円  -412 円 (-14.8%)  11:30現在  東証プライム 下落率2位
 太陽誘電<6976>はウリ気配スタート。7日取引終了後、25年3月期連結業績予想について売上高を3500億円から3300億円(前期比2.3%増)へ、最終損益を110億円の黒字からトントン(前期83億1700万円の黒字)へ下方修正すると発表。これを嫌気した売りが膨らんでいる。第3四半期以降に中国系スマートフォンのハイエンド機種を中心とした通信機器向けの需要低迷と、自動車や情報インフラ・産業機器向けの回復が緩慢なことなどが予想されるため。上期に営業外費用として為替差損を計上したことも響く見通し。

●ストップ高銘柄
 Hmcomm <265A>  1,301円  +300 円 (+30.0%) ストップ高   11:30現在
 ラック <3857>  896円  +150 円 (+20.1%) ストップ高買い気配   11:30現在
 メイコー <6787>  7,600円  +1,000 円 (+15.2%) ストップ高   11:30現在
 安江工務店 <1439>  1,915円  +400 円 (+26.4%) ストップ高買い気配   11:30現在
 マーキュリー <5025>  781円  +100 円 (+14.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 Sapeet <269A>  5,610円  -1,500 円 (-21.1%) ストップ安   11:30現在
 Birdman <7063>  510円  -100 円 (-16.4%) ストップ安売り気配   11:30現在
 アンビスHD <7071>  1,514円  -400 円 (-20.9%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、3銘柄

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