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前場に注目すべき3つのポイント~米大統領選挙の結果待ちのなか個別対応に~


5日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。


■米大統領選挙の結果待ちのなか個別対応に
■KDDI、2Q営業利益 2.3%増 5730億円、自社株買いと分割を発表
■前場の注目材料:芝浦機械、工作機械各社、大型ワークへの対応加速


■米大統領選挙の結果待ちのなか個別対応に

5日の日本株市場は、米大統領選の結果をにらみながらの相場展開になりそうだ。4日の米国市場はNYダウが257ドル安、ナスダックは59ポイント安だった。大統領選挙を控えるなか、持ち高調整の売りが優勢となった。エヌビディアはS&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが同業のインテルに代わり同社をダウ工業株30種平均の構成銘柄に採用すると発表し上昇。一方でインテルは下落し、NYダウの重荷となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比255円高の38375円。円相場は1ドル152円10銭台で推移している。

日経平均株価はシカゴ先物にサヤ寄せする形から、買い優勢の展開から始まりそうだ。日経225先物は1日の取引終了後のナイトセッションで一時38790円まで買われる場面もみられた。4日のシカゴ先物は上げ幅を縮める格好とはなったが、日経平均は先週末に1000円超の下落をなったこともあり、自律反発の動きをみせてくることになろう。また、エヌビディアが8日からNYダウに採用されることから、ハイテク株への物色が強まる可能性もあり、売り方の買い戻しを誘う動きも意識されやすい。

もっとも、米大統領選の世論調査では、ハリス副大統領とトランプ前大統領の支持率が拮抗しており、結果判明に時間がかかる可能性があるとみられている。開票が進む毎に短期的なトレードによって荒い値動きをみせてくると考えられ、積極的な売買は手控えられやすい。とはいえ、結果判明後に波乱の展開になったとしても、その後は経済政策への期待感から買い優勢の展開が意識されそうであり、スタンスとしては押し目待ち狙いの買い意欲は強そうである。

決算発表がピークを迎えるなか、個別対応に向かわせやすいと考えられるが、良好な決算銘柄には資金がより集中しやすいと考えられる。なお、1日の取引終了後の決算では、TAC<4319>、ヒロセ電<6806>、ヤマザキ<6147>、扶桑薬<4538>、ジオマテック<6907>、テーオーシー<8841>、はごろも<2831>、サンリオ<8136>、ぐるなび<2440>、あじかん<2907>、住友電工<5802>、戸上電<6643>、オルガノ<6368>、東精密<7729>、エヌアイデイ<2349>などが注目される。


■KDDI、2Q営業利益 2.3%増 5730億円、自社株買いと分割を発表

KDDI<9433>が発表した2025年3月期第2四半期業績は、売上高が前年同期比2.8%増の2兆8557億1300万円、営業利益は同2.3%増の5730億8600万円だった。企業向けのデジタルトランスフォーメーション(DX)支援事業や金融など非通信分野が好調だった。25年3月期見通しは従来予想を据え置いた。あわせて、最大1000億円、発行済み株式総数(自己株式を除く)の1.39%に当たる2800万株を上限とする自社株買いを実施すると発表。また、25年3月末を基準日として、1株を2株に分割することも発表した。


■前場の注目材料

・シカゴ日経先物は上昇(38375、大阪比+255)
・米原油先物は上昇(71.47、+1.98)
・米長期金利は低下
・米国のインフレ沈静化期待
・活発な自社株買い
・東証による企業価値向上の要請


・芝浦機械<6104>工作機械各社、大型ワークへの対応加速
・キヤノン<7751>OA各社、資源循環を加速、再生機、部品リユース8割超
・コスモエネルギーHD<5021>コスモ石油、韓国パラキシレン合弁の全株売却、160億円
・日産自<7201>三菱商事と、自動運転・EV関連の共同出資会社
・冨士ダイス<6167>ニッケル電極開発、グリーン水素電力抑え製造
・双日<2768>大分県と、タマネギ生産・流通で連携、設備導入などで支援
・KDDI<9433>トヨタ自動車とNTTの「モビリティAI基盤」への参加に意欲
・旭化成<3407>ホンダと、リチウム電池セパレーターでカナダに共同出資会社
・ブリヂストン<5108>米社と月面探査車用タイヤ開発で協業
・スズキ<7269>静岡・湖西のソニー系工場取得
・ブルーイノベーション<5597>東京にドローン物流研究拠点
・京セラ<6971>新型タブレット、飲食店の注文から決済まで1台で対応
・ウシオ電機<6925>LEDパッケージを100分の1に小型化
・キヤノン<7751>CMOSセンサーの近赤外線感度2.4倍
・東芝テック<6588>電子レシートサービス10周年、購買データ利活用強化
・三井化学<4183>軟包装ラミネートフィルム再資源化、ユーザーと連携、30年度に実用化
・大成建設<1801>建設ロボ向けシステム、自律制御で巡回監視
・東洋紡<3101>工業向け生分解フィルム、ポリ乳酸の耐熱性向上
・中部電力<9502>第一環境に出資、水道と連携


☆前場のイベントスケジュール
<国内>
・08:50 10月マネタリーベース(9月:前年比-0.1%)

<海外>
・10:45 中・10月財新サービス業PMI(予想:50.5、9月:50.3)
《ST》

 提供:フィスコ

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