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米ハイテク企業の好決算でリスク先行ムード【クロージング】


30日の日経平均は3日続伸。373.71円高の39277.39円(出来高概算34億3000万株)と、終値では16日以来の39000円台を回復し、出来高は8月6日以来の34億株台に膨らんだ。29日の米国市場でハイテク株が買われたほか、時間外取引でアルファベットが決算評価から買われたことが支援材料になり、指数インパクトの大きい値がさハイテク株が強い値動きとなり、日経平均は39000円台を回復して始まった。寄り付きをほぼ安値に上げ幅を広げ、後場の取引開始時には39400円台を回復。ただ、心理的な節目の39500円を目前に利益確定の売りも入りやすく、大引けにかけてはやや上げ幅を縮めた。

東証プライムの騰落銘柄は、値上がり銘柄数が900を超え、全体の過半数を占めた。セクター別では、電気ガス、非鉄金属、機械、精密機器など26業種が上昇。一方、ゴム製品、証券商品先物など7業種が下落した。指数インパクトの大きいところでは、アドバンテス<6857>、ソフトバンクG<9984>、ディスコ<6146>、テルモ<4543>が堅調だった半面、中外薬<4519>、ニトリHD<9843>、住友ファーマ<4506>、村田製<6981>が軟化した。

前日の米国市場は、米テック企業の決算への期待感からナスダック総合指数が過去最高値を更新したほか、SOX指数も上伸した。この流れを受け、東京市場でもハイテク株中心に値を上げる銘柄が増えた。また、アルファベットの時間外取引での上昇も投資家心理を上向かせた。足もとでは政治リスクを警戒した売り方の買い戻しが中心とみられるが、本日はハイテク主導の上昇となるなか、買い戻しに加えて押し目待ち狙いの買い方の動きも活発だったようだ。

主要企業の決算発表が本格化しているが、おおむね良好な結果となっているところが多いとみられる。米ハイテク企業の決算反応も好印象につながるなか、日経平均は再び4万円の大台を目指すムードが高まってきそうだ。また、石破茂首相が早期策定を目指している総合経済対策に関し、「野党の国民民主党は与党側から打診があれば協議に応じる」と海外メディアなどが伝えており、経済対策への期待も相場の支援材料になっているようだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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