話題株ピックアップ【夕刊】(2):東ガス、NESIC、日電子
■東京ガス <9531> 3,532円 +283 円 (+8.7%) 本日終値 東証プライム 上昇率10位
東京ガス<9531>は後場に急騰。30日午後2時、取得総数1700万株(発行済み株式総数の4.4%)、取得総額400億円を上限とする自社株買いの実施を発表。資本効率向上に向けた取り組みを評価した買いが集まったようだ。取得期間は11月18日から2025年3月31日まで。あわせて同社は25年3月期の連結業績予想の修正についても発表。今期の売上高予想は150億円増額して2兆6530億円(前期比0.4%減)に修正した一方、経常利益予想は50億円減額して1060億円(同53.5%減)に見直した。最終利益予想は据え置いた。原料費調整に伴い都市ガス単価が上昇した一方、海外事業の収益予想を引き下げている。
■NECネッツエスアイ <1973> 3,250円 +250 円 (+8.3%) 本日終値
NECネッツエスアイ<1973>が5連騰。29日の取引終了後、親会社のNEC<6701>が同社の完全子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格3250円を意識した動きとなった。NECは現在、NESIC株式の51.36%を実質的に所有し連結子会社としているが、完全子会社化することでグループにおける経営資源の迅速かつ柔軟な相互活用を行い、グループの企業価値最大化を図るのが狙い。買付予定数は7246万1155株(下限2275万6305株・上限設定なし)で、買付期間は10月30日から12月11日まで。TOB成立後、NESICは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10月29日付でNESIC株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、NESICはTOBに対して賛同の意見を表明している。
■日本電子 <6951> 5,804円 +428 円 (+8.0%) 本日終値
日本電子<6951>が急伸。29日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の740億円から870億円(前年同期比27%増)に、営業利益は95億円から155億円(同87%増)に大幅増額した。理科学・計測器や産業機器などの売り上げが会社側の想定を上回ったほか、為替レートの円安効果が反映された。これを好感する形で上値を見込んだ投資資金が集中した。株価は今月15日に6027円の戻り高値をつけた後は調整色を強めていたが、きょうはそれを一気に取り戻す勢いで買いを呼び込んでいる。
■ローツェ <6323> 2,337円 +166 円 (+7.7%) 本日終値
ローツェ<6323>が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後に中国財務局に提出された変更報告書で、同社の創業者で取締役相談役である崎谷文雄氏と共同保有者による株式保有割合が37.47%から39.85%に上昇したことが判明しており、買い増しに対する思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は安定株主として保有しているとし、報告義務発生日は10月22日となっている。
■日鉄ソリューションズ <2327> 3,775円 +235 円 (+6.6%) 本日終値
日鉄ソリューションズ<2327>が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3300億円から3330億円(前期比7.2%増)へ、営業利益を370億円から390億円(同11.4%増)へ、純利益を252億円から265億円(同9.3%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各33円50銭の年67円としていた配当予想を中間・期末各36円50銭の年73円に引き上げたことが好感された。上期において、ビジネスソリューション事業で金融分野や産業・鉄鋼分野向けが好調に推移したほか、コンサルティング&デジタルサービス事業でクラウドソリューション及びプロダクト販売などが伸長し、売上高・利益が計画を上回って着地したことが要因。また、引き続き国内IT投資の基調堅調が見込まれることも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1566億1200万円(前年同期比8.2%増)、営業利益181億2500万円(同23.8%増)、純利益121億8600万円(同28.3%増)だった。
■GENDA <9166> 2,605円 +149 円 (+6.1%) 本日終値
GENDA<9166>が3日続伸。29日の取引終了後、富士急行<9010>との協業を開始したと発表しており、好材料視された。インバウンドの集客を強化する富士急行との協業により、今後も国内外からの観光客に楽しんでもらえるエンターテイメントを提供するという。具体的には、GENDA子会社のGENDA GiGO Entertainmentが展開するアミューズメント施設「GiGO」と、同じく子会社ダイナモアミューズメントと富士急の共同企画によって制作された新VRアトラクションをそれぞれ「富士急ハイランド」内に来春オープンする。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■エクセディ <7278> 4,115円 +215 円 (+5.5%) 本日終値
エクセディ<7278>が急伸し、上場来高値を更新した。29日の取引終了後、取得総数1200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の28.71%)、取得総額300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。また、25年3月期の年間配当予想を80円増額し200円(前期比80円増配)に修正した。同社を巡っては、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスの保有割合が21%超となっている。アクティビストからの圧力が強まっていたとみられるエクセディの株主還元姿勢に対し、市場はポジティブな反応を示している。自社株の取得期間は10月30日から来年10月29日まで。更に、同社は27年3月期までの中期計画期間中、年200円以上の配当を行い、中計期間終了後はDOE(株主資本配当率)4%を目指し、適正な自己資本額の超過分について配当を中心に還元をする方針を示した。25年3月期については、中間配当を従来予想から40円増額し100円で決定。期末配当予想もこれまでの予想から40円上積みし、100円とした。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比1.7%増の1537億9900万円、最終利益が同17.4%増の63億400万円だった。
■イリソ電子工業 <6908> 2,751円 +141 円 (+5.4%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>が3連騰。29日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による保有割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、思惑絡みの買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月22日となっている。
■日本アビオニクス <6946> 2,474円 +122 円 (+5.2%) 本日終値
日本アビオニクス<6946>が3日続伸。29日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)決算が、売上高91億600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益11億4800万円(同26.2%増)と大幅増益となったことが好感された。防衛予算の増額に伴う需要増により情報システム事業が好調に推移した。また、電子機器事業で情報機器や車載電装品向け電子部品関連の需要に持ち直しの動きがみられたことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高220億円(前期比21.8%増)、営業利益26億円(同19.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■オプティマスグループ <9268> 519円 +21 円 (+4.2%) 本日終値
オプティマスグループ<9268>が3日続伸している。29日の取引終了後、オーストラリア子会社を通じてオートパクト社の株式を追加取得したと発表しており、好材料視された。これにより同社グループは、オートパクト社株式のほぼ100%の議決権を所有することになったという。なお、同件による業績への影響は精査中としている。
株探ニュース
東京ガス<9531>は後場に急騰。30日午後2時、取得総数1700万株(発行済み株式総数の4.4%)、取得総額400億円を上限とする自社株買いの実施を発表。資本効率向上に向けた取り組みを評価した買いが集まったようだ。取得期間は11月18日から2025年3月31日まで。あわせて同社は25年3月期の連結業績予想の修正についても発表。今期の売上高予想は150億円増額して2兆6530億円(前期比0.4%減)に修正した一方、経常利益予想は50億円減額して1060億円(同53.5%減)に見直した。最終利益予想は据え置いた。原料費調整に伴い都市ガス単価が上昇した一方、海外事業の収益予想を引き下げている。
■NECネッツエスアイ <1973> 3,250円 +250 円 (+8.3%) 本日終値
NECネッツエスアイ<1973>が5連騰。29日の取引終了後、親会社のNEC<6701>が同社の完全子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格3250円を意識した動きとなった。NECは現在、NESIC株式の51.36%を実質的に所有し連結子会社としているが、完全子会社化することでグループにおける経営資源の迅速かつ柔軟な相互活用を行い、グループの企業価値最大化を図るのが狙い。買付予定数は7246万1155株(下限2275万6305株・上限設定なし)で、買付期間は10月30日から12月11日まで。TOB成立後、NESICは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10月29日付でNESIC株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、NESICはTOBに対して賛同の意見を表明している。
■日本電子 <6951> 5,804円 +428 円 (+8.0%) 本日終値
日本電子<6951>が急伸。29日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の740億円から870億円(前年同期比27%増)に、営業利益は95億円から155億円(同87%増)に大幅増額した。理科学・計測器や産業機器などの売り上げが会社側の想定を上回ったほか、為替レートの円安効果が反映された。これを好感する形で上値を見込んだ投資資金が集中した。株価は今月15日に6027円の戻り高値をつけた後は調整色を強めていたが、きょうはそれを一気に取り戻す勢いで買いを呼び込んでいる。
■ローツェ <6323> 2,337円 +166 円 (+7.7%) 本日終値
ローツェ<6323>が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後に中国財務局に提出された変更報告書で、同社の創業者で取締役相談役である崎谷文雄氏と共同保有者による株式保有割合が37.47%から39.85%に上昇したことが判明しており、買い増しに対する思惑的な買いが入ったようだ。保有目的は安定株主として保有しているとし、報告義務発生日は10月22日となっている。
■日鉄ソリューションズ <2327> 3,775円 +235 円 (+6.6%) 本日終値
日鉄ソリューションズ<2327>が大幅高で3日続伸。29日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想について、売上高を3300億円から3330億円(前期比7.2%増)へ、営業利益を370億円から390億円(同11.4%増)へ、純利益を252億円から265億円(同9.3%増)へ上方修正し、あわせて中間・期末各33円50銭の年67円としていた配当予想を中間・期末各36円50銭の年73円に引き上げたことが好感された。上期において、ビジネスソリューション事業で金融分野や産業・鉄鋼分野向けが好調に推移したほか、コンサルティング&デジタルサービス事業でクラウドソリューション及びプロダクト販売などが伸長し、売上高・利益が計画を上回って着地したことが要因。また、引き続き国内IT投資の基調堅調が見込まれることも寄与する。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高1566億1200万円(前年同期比8.2%増)、営業利益181億2500万円(同23.8%増)、純利益121億8600万円(同28.3%増)だった。
■GENDA <9166> 2,605円 +149 円 (+6.1%) 本日終値
GENDA<9166>が3日続伸。29日の取引終了後、富士急行<9010>との協業を開始したと発表しており、好材料視された。インバウンドの集客を強化する富士急行との協業により、今後も国内外からの観光客に楽しんでもらえるエンターテイメントを提供するという。具体的には、GENDA子会社のGENDA GiGO Entertainmentが展開するアミューズメント施設「GiGO」と、同じく子会社ダイナモアミューズメントと富士急の共同企画によって制作された新VRアトラクションをそれぞれ「富士急ハイランド」内に来春オープンする。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■エクセディ <7278> 4,115円 +215 円 (+5.5%) 本日終値
エクセディ<7278>が急伸し、上場来高値を更新した。29日の取引終了後、取得総数1200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の28.71%)、取得総額300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。また、25年3月期の年間配当予想を80円増額し200円(前期比80円増配)に修正した。同社を巡っては、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスの保有割合が21%超となっている。アクティビストからの圧力が強まっていたとみられるエクセディの株主還元姿勢に対し、市場はポジティブな反応を示している。自社株の取得期間は10月30日から来年10月29日まで。更に、同社は27年3月期までの中期計画期間中、年200円以上の配当を行い、中計期間終了後はDOE(株主資本配当率)4%を目指し、適正な自己資本額の超過分について配当を中心に還元をする方針を示した。25年3月期については、中間配当を従来予想から40円増額し100円で決定。期末配当予想もこれまでの予想から40円上積みし、100円とした。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比1.7%増の1537億9900万円、最終利益が同17.4%増の63億400万円だった。
■イリソ電子工業 <6908> 2,751円 +141 円 (+5.4%) 本日終値
イリソ電子工業<6908>が3連騰。29日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による保有割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、思惑絡みの買いが入ったようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月22日となっている。
■日本アビオニクス <6946> 2,474円 +122 円 (+5.2%) 本日終値
日本アビオニクス<6946>が3日続伸。29日の取引終了後に発表した第2四半期累計(4~9月)決算が、売上高91億600万円(前年同期比5.0%増)、営業利益11億4800万円(同26.2%増)と大幅増益となったことが好感された。防衛予算の増額に伴う需要増により情報システム事業が好調に推移した。また、電子機器事業で情報機器や車載電装品向け電子部品関連の需要に持ち直しの動きがみられたことも寄与した。なお、25年3月期通期業績予想は、売上高220億円(前期比21.8%増)、営業利益26億円(同19.4%増)の従来見通しを据え置いている。
■オプティマスグループ <9268> 519円 +21 円 (+4.2%) 本日終値
オプティマスグループ<9268>が3日続伸している。29日の取引終了後、オーストラリア子会社を通じてオートパクト社の株式を追加取得したと発表しており、好材料視された。これにより同社グループは、オートパクト社株式のほぼ100%の議決権を所有することになったという。なお、同件による業績への影響は精査中としている。
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