話題株ピックアップ【昼刊】:コムチュア、ディスコ、カバー
■エレマテック <2715> 2,105円 +400 円 (+23.5%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率トップ
エレマテック<2715>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2105円でカイ気配となっている。豊田通商<8015>が29日の取引終了後、エレマテックに対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。買付価格は1株2400円としており、エレマテックの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせている。買付期間は10月30日から12月11日まで。買付予定数の下限は329万1600株(所有割合8.04%)で、上限は設定しない。エレマテックは豊田通商を連結子会社化していたが、TOBを通じて完全子会社化することで、グループの経営資源を効果的に活用し、相乗効果を生み出していく。エレマテックはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。TOB成立後、エレマテックの株式は所定の手続きを経て、上場廃止となる見通し。東京証券取引所は29日、エレマテックを監理銘柄(確認中)に指定した。
■コムチュア <3844> 2,280円 +400 円 (+21.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
コムチュア<3844>に大量の買い注文が入り、カイ気配のまま急速に株価水準を切り上げ、ストップ高水準の2280円で張り付いている。同社は独立系システムインテグレーターでクラウド支援サービスに重心を置いており、法人を対象にクラウドを中心としたシステムの提案・導入・運用などをワンストップで提供できる強みを武器に業績は急成長路線をまい進している。29日、一部の金融情報メディアが有料会員向け英文記事において同社株式の非公開化を報じたことが株価を強く刺激している。会社側では「企業価値及び株式価値向上に資する様々な選択肢を常に検討しているが、現時点において第三者との間で非公開化の検討を進めている事実はない」とコメントしているが、株価は2021年末に上場来高値3695円を形成してからは大幅な調整を入れ、時価は月足チャートで底値圏にあることで、株高修正余地の大きさに着目した投資資金の流入を促す格好となった。
■ディスコ <6146> 45,860円 +5,110 円 (+12.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
ディスコ<6146>が急騰、一時前日比13%を超える上昇で4万6000円台まで駆け上がった。売買代金は全市場を通じて群を抜き、株価も5日・25日移動平均線を大陽線で上放れマーケットでも注目が集まっている。生成AI市場の急成長が続くなか、AIサーバーに使われるAI用半導体需要も急増しており、特に画像処理半導体のGPUとセットで搭載される高速DRAM技術を代表するHBM(広帯域メモリー)にも高水準のニーズが発生している。そうしたなか、市場では「同社は研削や研磨などHBM向けの精密加工装置で恩恵を享受しており、足もと出荷が急増傾向にあることが好感されているもようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。株価は9月9日に年初来安値3万1730円をつけたが、これは7月中旬につけた上場来高値6万8850円半値以下の水準。わずか2カ月間での急落であり、時価も戻りは限定的であることから、実態との比較で目先水準訂正を見込んだ機関投資家とみられる大口の買いを呼び込んでいる。
■カバー <5253> 1,743円 +186 円 (+12.0%) 11:30現在
カバー<5253>が急騰。同社はVチューバープロダクションを運営、海外展開にも傾注しており、前期実績ベースで売上高の3分の1は米国やアジアなど海外で占めている。業績はここ数年来絶好調に推移しているが、足もとでも会社側の想定を上回って推移している。29日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の24億100万円から31億7000万円(前年同期比38%増)に大幅増額、これを好感する買いを呼び込んでいる。
■四国電力 <9507> 1,368円 +143.5 円 (+11.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
四国電力<9507>が大幅高で3連騰。29日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想を185億円増額して545億円(前期比9.9%減)に引き上げており、ポジティブ視した買いが入ったようだ。燃料価格などの見直しに伴い、需給関連収支の好転が見込まれるという。一方、売上高予想は140億円減額して8380億円(同6.4%増)に修正した。卸販売の電力量がこれまでの想定を下回る見通し。小売電力量の見通しは小幅に引き上げた。9月中間期の売上高は前年同期比4.4%増の4183億8000万円、最終利益は同15.3%減の413億300万円だった。
■黒崎播磨 <5352> 2,479円 +238 円 (+10.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
黒崎播磨<5352>が大幅高。29日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を118億円から123億円(前期比0.9%減)へ上方修正すると発表した。あわせて配当予想を増額しており、これらが好感され買われている。政策保有株式の売却益を特別利益として計上するため。売上高、営業利益予想に変更はない。配当予想については期末配当を45円から60円に引き上げた。年間配当額は105円(前期は株式分割考慮ベースで100円)となる見通し。
■ジェコス <9991> 970円 +90 円 (+10.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
ジェコス<9991>が3連騰。マドを開けて急伸している。29日の取引終了後、これまで15円としてきた中間配当を20円で決定するとともに、期末配当予想を6円増額して28円にすると発表した。年間配当予想は48円(前期比8円増配)となり、ポジティブ視されたようだ。同社は次期中期経営計画の期間中である2025~27年度の配当方針について、配当性向を従来の30%程度から40%程度に引き上げ、DOE(株主資本配当率)を2.5%以上とする。今年度から新たな配当方針を早期適用し、今期の配当額の予想を修正する。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比13.2%減の537億8100万円、最終利益が同9.0%減の17億5600万円だった。
■NECネッツエスアイ <1973> 3,250円 +250 円 (+8.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
NECネッツエスアイ<1973>が5連騰している。29日の取引終了後、親会社のNEC<6701>が同社の完全子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格3250円を意識した動きとなっている。NECは現在、NESIC株式の51.36%を実質的に所有し連結子会社としているが、完全子会社化することでグループにおける経営資源の迅速かつ柔軟な相互活用を行い、グループの企業価値最大化を図るのが狙い。買付予定数は7246万1155株(下限2275万6305株・上限設定なし)で、買付期間は10月30日から12月11日まで。TOB成立後、NESICは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10月29日付でNESIC株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、NESICはTOBに対して賛同の意見を表明している。
■日本電子 <6951> 5,813円 +437 円 (+8.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
日本電子<6951>が寄り付き大口の買い注文を集めカイ気配スタート。29日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の740億円から870億円(前年同期比27%増)に、営業利益は95億円から155億円(同87%増)に大幅増額した。理科学・計測器や産業機器などの売り上げが会社側の想定を上回ったほか、為替レートの円安効果が反映された。これを好感する形で上値を見込んだ投資資金が集中した。株価は今月15日に6027円の戻り高値をつけた後は調整色を強めていたが、きょうはそれを一気に取り戻す勢いで買いを呼び込んでいる。
■日鉄ソリューションズ <2327> 3,810円 +270 円 (+7.6%) 11:30現在
29日に決算を発表。「今期最終を5%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
日鉄ソリューションズ <2327> [東証P] が10月29日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比28.3%増の121億円に伸び、従来予想の105億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の252億円→265億円(前期は242億円)に5.2%上方修正し、増益率が4.0%増→9.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
⇒⇒日鉄ソリューションズの詳しい業績推移表を見る
■ローツェ <6323> 2,326円 +155 円 (+7.1%) 11:30現在
ローツェ<6323>が大幅高で3日続伸している。29日の取引終了後に中国財務局に提出された変更報告書で、同社の創業者で取締役相談役である崎谷文雄氏と共同保有者による株式保有割合が37.47%から39.85%に上昇したことが判明しており、買い増しに対する思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は安定株主として保有しているとし、報告義務発生日は10月22日となっている。
■横河ブHD <5911> 2,825円 +182 円 (+6.9%) 11:30現在
29日に発表した「2.5%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の2.5%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月30日から25年3月31日まで。
■エクセディ <7278> 4,150円 +250 円 (+6.4%) 11:30現在
エクセディ<7278>が急伸し、上場来高値を更新した。29日の取引終了後、取得総数1200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の28.71%)、取得総額300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。また、25年3月期の年間配当予想を80円増額し200円(前期比80円増配)に修正した。同社を巡っては、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスの保有割合が21%超となっている。アクティビストからの圧力が強まっていたとみられるエクセディの株主還元姿勢に対し、市場はポジティブな反応を示している。自社株の取得期間は10月30日から来年10月29日まで。更に、同社は27年3月期までの中期計画期間中、年200円以上の配当を行い、中計期間終了後はDOE(株主資本配当率)4%を目指し、適正な自己資本額の超過分について配当を中心に還元をする方針を示した。25年3月期については、中間配当を従来予想から40円増額し100円で決定。期末配当予想もこれまでの予想から40円上積みし、100円とした。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比1.7%増の1537億9900万円、最終利益が同17.4%増の63億400万円だった。
■イリソ電子工業 <6908> 2,768円 +158 円 (+6.1%) 11:30現在
イリソ電子工業<6908>が3連騰している。29日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による保有割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、思惑絡みの買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月22日となっている。
■GENDA <9166> 2,562円 +106 円 (+4.3%) 11:30現在
GENDA<9166>が3日続伸している。29日の取引終了後、富士急行<9010>との協業を開始したと発表しており、好材料視されている。インバウンドの集客を強化する富士急行との協業により、今後も国内外からの観光客に楽しんでもらえるエンターテイメントを提供するという。具体的には、GENDA子会社のGENDA GiGO Entertainmentが展開するアミューズメント施設「GiGO」と、同じく子会社ダイナモアミューズメントと富士急の共同企画によって制作された新VRアトラクションをそれぞれ「富士急ハイランド」内に来春オープンする。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■ハウスコム <3275> 1,314円 +300 円 (+29.6%) ストップ高 11:30現在
ハウスコム<3275>が続急騰している。親会社の大東建託<1878>が29日の取引終了後、来年2月1日をメドに同社を株式交換により完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが流入している。大東建を株式交換完全親会社、ハウスコムを株式交換完全子会社とする株式交換で、ハウスコム株式1株に対して、大東建株式0.08株を割当交付する。ただし、大東建が保有するハウスコム株式400万株については割り当ては行わない。完全子会社化により、グループの企業価値向上とハウスコムの収益成長を図るのが狙いで、賃貸仲介店舗網・ブランドの共存やITシステムの共同開発の推進、人的資本経営の推進、グループリソースの共有による提供サービスの拡大などのシナジーを見込む。なお、ハウスコムは25年1月30日付で上場廃止(最終売買日は1月29日)となる予定。
●ストップ高銘柄
マックハウス <7603> 230円 +50 円 (+27.8%) ストップ高 11:30現在
Sapeet <269A> 3,010円 +500 円 (+19.9%) ストップ高 11:30現在
ビューテHD <3041> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
アール・エス・シー <4664> 1,100円 +150 円 (+15.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
グリーンエナ <1436> 2,418円 -500 円 (-17.1%) ストップ安 11:30現在
ベースフード <2936> 529円 -100 円 (-15.9%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース
エレマテック<2715>がストップ高の水準となる前営業日比400円高の2105円でカイ気配となっている。豊田通商<8015>が29日の取引終了後、エレマテックに対し、完全子会社化を目的にTOB(株式公開買い付け)を実施すると発表。買付価格は1株2400円としており、エレマテックの株価はこれにサヤ寄せする動きをみせている。買付期間は10月30日から12月11日まで。買付予定数の下限は329万1600株(所有割合8.04%)で、上限は設定しない。エレマテックは豊田通商を連結子会社化していたが、TOBを通じて完全子会社化することで、グループの経営資源を効果的に活用し、相乗効果を生み出していく。エレマテックはTOBに賛同の意見を表明し、株主に応募を推奨した。TOB成立後、エレマテックの株式は所定の手続きを経て、上場廃止となる見通し。東京証券取引所は29日、エレマテックを監理銘柄(確認中)に指定した。
■コムチュア <3844> 2,280円 +400 円 (+21.3%) ストップ高買い気配 11:30現在 東証プライム 上昇率2位
コムチュア<3844>に大量の買い注文が入り、カイ気配のまま急速に株価水準を切り上げ、ストップ高水準の2280円で張り付いている。同社は独立系システムインテグレーターでクラウド支援サービスに重心を置いており、法人を対象にクラウドを中心としたシステムの提案・導入・運用などをワンストップで提供できる強みを武器に業績は急成長路線をまい進している。29日、一部の金融情報メディアが有料会員向け英文記事において同社株式の非公開化を報じたことが株価を強く刺激している。会社側では「企業価値及び株式価値向上に資する様々な選択肢を常に検討しているが、現時点において第三者との間で非公開化の検討を進めている事実はない」とコメントしているが、株価は2021年末に上場来高値3695円を形成してからは大幅な調整を入れ、時価は月足チャートで底値圏にあることで、株高修正余地の大きさに着目した投資資金の流入を促す格好となった。
■ディスコ <6146> 45,860円 +5,110 円 (+12.5%) 11:30現在 東証プライム 上昇率4位
ディスコ<6146>が急騰、一時前日比13%を超える上昇で4万6000円台まで駆け上がった。売買代金は全市場を通じて群を抜き、株価も5日・25日移動平均線を大陽線で上放れマーケットでも注目が集まっている。生成AI市場の急成長が続くなか、AIサーバーに使われるAI用半導体需要も急増しており、特に画像処理半導体のGPUとセットで搭載される高速DRAM技術を代表するHBM(広帯域メモリー)にも高水準のニーズが発生している。そうしたなか、市場では「同社は研削や研磨などHBM向けの精密加工装置で恩恵を享受しており、足もと出荷が急増傾向にあることが好感されているもようだ」(中堅証券ストラテジスト)としている。株価は9月9日に年初来安値3万1730円をつけたが、これは7月中旬につけた上場来高値6万8850円半値以下の水準。わずか2カ月間での急落であり、時価も戻りは限定的であることから、実態との比較で目先水準訂正を見込んだ機関投資家とみられる大口の買いを呼び込んでいる。
■カバー <5253> 1,743円 +186 円 (+12.0%) 11:30現在
カバー<5253>が急騰。同社はVチューバープロダクションを運営、海外展開にも傾注しており、前期実績ベースで売上高の3分の1は米国やアジアなど海外で占めている。業績はここ数年来絶好調に推移しているが、足もとでも会社側の想定を上回って推移している。29日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)の業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の24億100万円から31億7000万円(前年同期比38%増)に大幅増額、これを好感する買いを呼び込んでいる。
■四国電力 <9507> 1,368円 +143.5 円 (+11.7%) 11:30現在 東証プライム 上昇率5位
四国電力<9507>が大幅高で3連騰。29日の取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。今期の最終利益予想を185億円増額して545億円(前期比9.9%減)に引き上げており、ポジティブ視した買いが入ったようだ。燃料価格などの見直しに伴い、需給関連収支の好転が見込まれるという。一方、売上高予想は140億円減額して8380億円(同6.4%増)に修正した。卸販売の電力量がこれまでの想定を下回る見通し。小売電力量の見通しは小幅に引き上げた。9月中間期の売上高は前年同期比4.4%増の4183億8000万円、最終利益は同15.3%減の413億300万円だった。
■黒崎播磨 <5352> 2,479円 +238 円 (+10.6%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
黒崎播磨<5352>が大幅高。29日取引終了後、25年3月期連結業績予想について純利益を118億円から123億円(前期比0.9%減)へ上方修正すると発表した。あわせて配当予想を増額しており、これらが好感され買われている。政策保有株式の売却益を特別利益として計上するため。売上高、営業利益予想に変更はない。配当予想については期末配当を45円から60円に引き上げた。年間配当額は105円(前期は株式分割考慮ベースで100円)となる見通し。
■ジェコス <9991> 970円 +90 円 (+10.2%) 11:30現在 東証プライム 上昇率7位
ジェコス<9991>が3連騰。マドを開けて急伸している。29日の取引終了後、これまで15円としてきた中間配当を20円で決定するとともに、期末配当予想を6円増額して28円にすると発表した。年間配当予想は48円(前期比8円増配)となり、ポジティブ視されたようだ。同社は次期中期経営計画の期間中である2025~27年度の配当方針について、配当性向を従来の30%程度から40%程度に引き上げ、DOE(株主資本配当率)を2.5%以上とする。今年度から新たな配当方針を早期適用し、今期の配当額の予想を修正する。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比13.2%減の537億8100万円、最終利益が同9.0%減の17億5600万円だった。
■NECネッツエスアイ <1973> 3,250円 +250 円 (+8.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率9位
NECネッツエスアイ<1973>が5連騰している。29日の取引終了後、親会社のNEC<6701>が同社の完全子会社化を目的としてTOBを実施すると発表しており、TOB価格3250円を意識した動きとなっている。NECは現在、NESIC株式の51.36%を実質的に所有し連結子会社としているが、完全子会社化することでグループにおける経営資源の迅速かつ柔軟な相互活用を行い、グループの企業価値最大化を図るのが狙い。買付予定数は7246万1155株(下限2275万6305株・上限設定なし)で、買付期間は10月30日から12月11日まで。TOB成立後、NESICは所定の手続きを経て上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は10月29日付でNESIC株式を監理銘柄(確認中)に指定している。なお、NESICはTOBに対して賛同の意見を表明している。
■日本電子 <6951> 5,813円 +437 円 (+8.1%) 11:30現在 東証プライム 上昇率10位
日本電子<6951>が寄り付き大口の買い注文を集めカイ気配スタート。29日取引終了後に25年3月期上期(24年4~9月)業績予想の修正を発表、売上高は従来予想の740億円から870億円(前年同期比27%増)に、営業利益は95億円から155億円(同87%増)に大幅増額した。理科学・計測器や産業機器などの売り上げが会社側の想定を上回ったほか、為替レートの円安効果が反映された。これを好感する形で上値を見込んだ投資資金が集中した。株価は今月15日に6027円の戻り高値をつけた後は調整色を強めていたが、きょうはそれを一気に取り戻す勢いで買いを呼び込んでいる。
■日鉄ソリューションズ <2327> 3,810円 +270 円 (+7.6%) 11:30現在
29日に決算を発表。「今期最終を5%上方修正・最高益予想を上乗せ」が好感された。
日鉄ソリューションズ <2327> [東証P] が10月29日大引け後(15:00)に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。25年3月期第2四半期累計(4-9月)の連結最終利益は前年同期比28.3%増の121億円に伸び、従来予想の105億円を上回って着地。併せて、通期の同利益を従来予想の252億円→265億円(前期は242億円)に5.2%上方修正し、増益率が4.0%増→9.3%増に拡大し、従来の4期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。
⇒⇒日鉄ソリューションズの詳しい業績推移表を見る
■ローツェ <6323> 2,326円 +155 円 (+7.1%) 11:30現在
ローツェ<6323>が大幅高で3日続伸している。29日の取引終了後に中国財務局に提出された変更報告書で、同社の創業者で取締役相談役である崎谷文雄氏と共同保有者による株式保有割合が37.47%から39.85%に上昇したことが判明しており、買い増しに対する思惑的な買いが入っているようだ。保有目的は安定株主として保有しているとし、報告義務発生日は10月22日となっている。
■横河ブHD <5911> 2,825円 +182 円 (+6.9%) 11:30現在
29日に発表した「2.5%を上限に自社株買いを実施」が買い材料。
発行済み株式数(自社株を除く)の2.5%にあたる100万株(金額で20億円)を上限に自社株買いを実施する。買い付け期間は10月30日から25年3月31日まで。
■エクセディ <7278> 4,150円 +250 円 (+6.4%) 11:30現在
エクセディ<7278>が急伸し、上場来高値を更新した。29日の取引終了後、取得総数1200万株(自己株式を除く発行済み株式総数の28.71%)、取得総額300億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。また、25年3月期の年間配当予想を80円増額し200円(前期比80円増配)に修正した。同社を巡っては、旧村上ファンド系のシティインデックスイレブンスの保有割合が21%超となっている。アクティビストからの圧力が強まっていたとみられるエクセディの株主還元姿勢に対し、市場はポジティブな反応を示している。自社株の取得期間は10月30日から来年10月29日まで。更に、同社は27年3月期までの中期計画期間中、年200円以上の配当を行い、中計期間終了後はDOE(株主資本配当率)4%を目指し、適正な自己資本額の超過分について配当を中心に還元をする方針を示した。25年3月期については、中間配当を従来予想から40円増額し100円で決定。期末配当予想もこれまでの予想から40円上積みし、100円とした。同時に発表した25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上収益が前年同期比1.7%増の1537億9900万円、最終利益が同17.4%増の63億400万円だった。
■イリソ電子工業 <6908> 2,768円 +158 円 (+6.1%) 11:30現在
イリソ電子工業<6908>が3連騰している。29日の取引終了後に関東財務局に提出された大量保有報告書で、シティインデックスイレブンス(東京都渋谷区)と共同保有者による保有割合が5.06%と新たに5%を超えたことが判明したことを受けて、思惑絡みの買いが入っているようだ。保有目的は投資及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為などを行うこととしており、報告義務発生日は10月22日となっている。
■GENDA <9166> 2,562円 +106 円 (+4.3%) 11:30現在
GENDA<9166>が3日続伸している。29日の取引終了後、富士急行<9010>との協業を開始したと発表しており、好材料視されている。インバウンドの集客を強化する富士急行との協業により、今後も国内外からの観光客に楽しんでもらえるエンターテイメントを提供するという。具体的には、GENDA子会社のGENDA GiGO Entertainmentが展開するアミューズメント施設「GiGO」と、同じく子会社ダイナモアミューズメントと富士急の共同企画によって制作された新VRアトラクションをそれぞれ「富士急ハイランド」内に来春オープンする。なお、同件による業績への影響は軽微としている。
■ハウスコム <3275> 1,314円 +300 円 (+29.6%) ストップ高 11:30現在
ハウスコム<3275>が続急騰している。親会社の大東建託<1878>が29日の取引終了後、来年2月1日をメドに同社を株式交換により完全子会社化すると発表しており、これを好材料視した買いが流入している。大東建を株式交換完全親会社、ハウスコムを株式交換完全子会社とする株式交換で、ハウスコム株式1株に対して、大東建株式0.08株を割当交付する。ただし、大東建が保有するハウスコム株式400万株については割り当ては行わない。完全子会社化により、グループの企業価値向上とハウスコムの収益成長を図るのが狙いで、賃貸仲介店舗網・ブランドの共存やITシステムの共同開発の推進、人的資本経営の推進、グループリソースの共有による提供サービスの拡大などのシナジーを見込む。なお、ハウスコムは25年1月30日付で上場廃止(最終売買日は1月29日)となる予定。
●ストップ高銘柄
マックハウス <7603> 230円 +50 円 (+27.8%) ストップ高 11:30現在
Sapeet <269A> 3,010円 +500 円 (+19.9%) ストップ高 11:30現在
ビューテHD <3041> 502円 +80 円 (+19.0%) ストップ高 11:30現在
アール・エス・シー <4664> 1,100円 +150 円 (+15.8%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、7銘柄
●ストップ安銘柄
グリーンエナ <1436> 2,418円 -500 円 (-17.1%) ストップ安 11:30現在
ベースフード <2936> 529円 -100 円 (-15.9%) ストップ安 11:30現在
以上、2銘柄
株探ニュース