話題株ピックアップ【夕刊】(2):ゼオン、東映アニメ、日東電
■日本ゼオン <4205> 1,415円 +77 円 (+5.8%) 本日終値
日本ゼオン<4205>が3日続急伸、一時前日比9.5%高に買われた。古河系の合成ゴム大手で、25年3月期はトップラインの拡大が利益押し上げ効果を生んでいる。今期最終利益は前期の特別利益計上を見込まず大幅減益予想にあるが、28日取引終了後、従来予想の175億円から190億円(前期比39%減)に上方修正した。また、株主還元に積極的で0.8倍台の低PBRと相まって水準訂正期待が強い。この日は大幅増配と自社株取得枠の拡大を併せて発表した。今期年間配当は従来計画に23円積み増した70円とし、時価換算で配当利回りは4.9%前後と高い。更に自社株取得枠を現行の1000万株(金額ベースで100億円)から2000万株(同200億円)に拡大する。これらがポジティブサプライズとなり投資資金を呼び込んでいる。
■日本車輌製造 <7102> 2,227円 +109 円 (+5.2%) 本日終値
日本車輌製造<7102>が大幅続伸。同社は28日取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比11.2%増の32億2400万円となり、通期計画の55億円に対する進捗率は58.6%となった。売上高は同9.0%増の455億5100万円で着地。鉄道車両事業、建設機械事業、輸送用機器・鉄構事業の売り上げが伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■TDCソフト <4687> 1,231円 +60 円 (+5.1%) 本日終値
TDCソフト<4687>が後場に一段高。29日午後1時、同社は25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、売上高が計画を8億4000万円上回る213億円(前年同期比13.0%増)、最終利益が計画を2億7300万円上回る16億5000万円(同26.0%増)に上振れして着地したようだと発表。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。各事業分野での堅調な業績推移に加え、プロジェクトマネジメントの徹底による効果が出た。昨年度実施した本社移転に関するコストがなくなったことなども利益の押し上げ要因となる。通期の業績予想については現在精査中として、修正が必要となった際に速やかに公表するとした。
■南海電気鉄道 <9044> 2,305円 +85 円 (+3.8%) 本日終値
南海電気鉄道<9044>がジリ高歩調。この日、25年3月期の連結業績予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は33億円増額して2624億円(前期比8.6%増)、経常利益予想は43億円増額して330億円(同12.6%増)、最終利益予想は33億円増額して212億円(同11.4%減)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益を見込む。旅行業やビル管理メンテナンス業の売り上げが伸長。バス事業やショッピングセンターの経営などが好調で、費用減少による効果が出る。受取配当金の増加も寄与する。
■丸大食品 <2288> 1,697円 +52 円 (+3.2%) 本日終値
丸大食品<2288>が続伸。28日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想1170億円から1185億円(前年同期比3.8%増)へ、営業利益が20億円から28億5000万円(同92.3%増)へ、純利益が29億円から42億円(同4.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。ハム・ソーセージやデザート・ヨーグルト類などの加工食品の販売数量が堅調に推移したことに加えて、合理化などのコスト削減により利益率が想定を上回って改善したことが要因としている。
■東映アニメーション <4816> 3,350円 +100 円 (+3.1%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が底堅く推移。年初来高値に接近している。28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想を見直し、売上高予想を80億円増額して900億円(前期比1.5%増)、最終利益予想を45億円増額して195億円(同3.8%増)に修正した。減益予想から一転、最終増益を計画する。株価は直近で上昇基調にあり、寄り付き後は目先の利益を確定する目的の売りに押される場面もあったが、業績予想の上振れを評価した投資家の押し目買いに支えられる格好となった。上期(4~9月)は国内外の配信権販売・版権事業が好調に推移した。下期も好調を維持するとみて、通期の業績予想を上方修正した。
■日東電工 <6988> 2,507円 +72.5 円 (+3.0%) 本日終値
日東電工<6988>は続伸、2000円台前半のもみ合いを上放れる動きを見せた。産業用テープや光学フィルムなどを中心とする総合材料メーカー大手だが、生成AI市場の急成長を背景にデータセンター向け回路材料が高水準で収益押し上げに貢献している。同社が28日取引終了後に発表した25年3月期上期(24年4~9月)決算は営業利益が前年同期比70%増の1092億6700万円と急拡大した。これを好感する買いを呼び込んでいる。通期の営業利益見通しについては前期比29%増の1800億円を据え置いているが、進捗率から上振れる可能性も意識され、株価を強く刺激する格好となった。
■松井証券 <8628> 806円 +20 円 (+2.5%) 本日終値
松井証券<8628>が続伸。この日昼ごろに4~9月期単独決算を発表し、売上高は前年同期比15.1%増の202億8500万円、純利益が同28.3%増の60億9700万円だった。日本株が夏場にかけて堅調に推移したことや、その後に大きく上下したことを背景に株式の売買が増え、委託手数料が増加した。これが買い手掛かりとなった。
■フリー <4478> 2,799円 +52 円 (+1.9%) 本日終値
フリー<4478>が続伸。午後1時ごろ、介護業界のIT導入支援を行うディクシーズJP(東京都品川区)とパートナー契約を締結したと発表しており、好材料視された。医療・介護業界向けに専任チームを立ち上げ、業界特有の業務の効率化に役立つプロダクト開発やシステム連携、コンサルティング提案・活用サポートを進めるフリーと、介護事業者向け営業支援アプリの開発及び販売、介護事業者向けIT/DX導入支援、IT企業への介護業界参入サポートを行うディクシーズJPがパートナー契約を締結したことで、介護業界向けのIT導入支援を強化するという。具体的には介護業界における集計や転記などの非効率な作業をITの力で解消。介護業界をより働きやすい業界へと変革するという。
■トーメンデバイス <2737> 6,040円 +110 円 (+1.9%) 本日終値
トーメンデバイス<2737>が後場急上昇。午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から4300億円(前期比16.0%増)へ、営業利益を76億円から86億円(同9.3%減)へ、純利益を42億円から55億円(同2.6倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を期末一括240円から300円(前期200円)へ引き上げたことが好感された。上期において、主力事業のメモリー半導体の需要が旺盛で売上高が計画を上回ったことに加えて、メモリー製品の価格上昇基調の継続や、一部商品の供給が逼迫する状況にあっても顧客の要望に応じ安定供給を実現できていること、更に為替の影響などが利益を押し上げるという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2073億400万円(前年同期比12.8%増)、営業利益59億8800万円(同5.0%増)、純利益40億2400万円(前年同期400万円の赤字)だった。
株探ニュース
日本ゼオン<4205>が3日続急伸、一時前日比9.5%高に買われた。古河系の合成ゴム大手で、25年3月期はトップラインの拡大が利益押し上げ効果を生んでいる。今期最終利益は前期の特別利益計上を見込まず大幅減益予想にあるが、28日取引終了後、従来予想の175億円から190億円(前期比39%減)に上方修正した。また、株主還元に積極的で0.8倍台の低PBRと相まって水準訂正期待が強い。この日は大幅増配と自社株取得枠の拡大を併せて発表した。今期年間配当は従来計画に23円積み増した70円とし、時価換算で配当利回りは4.9%前後と高い。更に自社株取得枠を現行の1000万株(金額ベースで100億円)から2000万株(同200億円)に拡大する。これらがポジティブサプライズとなり投資資金を呼び込んでいる。
■日本車輌製造 <7102> 2,227円 +109 円 (+5.2%) 本日終値
日本車輌製造<7102>が大幅続伸。同社は28日取引終了後、25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。営業利益は前年同期比11.2%増の32億2400万円となり、通期計画の55億円に対する進捗率は58.6%となった。売上高は同9.0%増の455億5100万円で着地。鉄道車両事業、建設機械事業、輸送用機器・鉄構事業の売り上げが伸びたことが寄与した。なお、通期業績予想については従来計画を据え置いている。
■TDCソフト <4687> 1,231円 +60 円 (+5.1%) 本日終値
TDCソフト<4687>が後場に一段高。29日午後1時、同社は25年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、売上高が計画を8億4000万円上回る213億円(前年同期比13.0%増)、最終利益が計画を2億7300万円上回る16億5000万円(同26.0%増)に上振れして着地したようだと発表。これをポジティブ視した買いが入ったようだ。各事業分野での堅調な業績推移に加え、プロジェクトマネジメントの徹底による効果が出た。昨年度実施した本社移転に関するコストがなくなったことなども利益の押し上げ要因となる。通期の業績予想については現在精査中として、修正が必要となった際に速やかに公表するとした。
■南海電気鉄道 <9044> 2,305円 +85 円 (+3.8%) 本日終値
南海電気鉄道<9044>がジリ高歩調。この日、25年3月期の連結業績予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は33億円増額して2624億円(前期比8.6%増)、経常利益予想は43億円増額して330億円(同12.6%増)、最終利益予想は33億円増額して212億円(同11.4%減)に引き上げた。経常利益は減益予想から一転、増益を見込む。旅行業やビル管理メンテナンス業の売り上げが伸長。バス事業やショッピングセンターの経営などが好調で、費用減少による効果が出る。受取配当金の増加も寄与する。
■丸大食品 <2288> 1,697円 +52 円 (+3.2%) 本日終値
丸大食品<2288>が続伸。28日の取引終了後、集計中の9月中間期連結業績について、売上高が従来予想1170億円から1185億円(前年同期比3.8%増)へ、営業利益が20億円から28億5000万円(同92.3%増)へ、純利益が29億円から42億円(同4.3倍)へ上振れて着地したようだと発表しており、好材料視された。ハム・ソーセージやデザート・ヨーグルト類などの加工食品の販売数量が堅調に推移したことに加えて、合理化などのコスト削減により利益率が想定を上回って改善したことが要因としている。
■東映アニメーション <4816> 3,350円 +100 円 (+3.1%) 本日終値
東映アニメーション<4816>が底堅く推移。年初来高値に接近している。28日の取引終了後、25年3月期の連結業績予想を見直し、売上高予想を80億円増額して900億円(前期比1.5%増)、最終利益予想を45億円増額して195億円(同3.8%増)に修正した。減益予想から一転、最終増益を計画する。株価は直近で上昇基調にあり、寄り付き後は目先の利益を確定する目的の売りに押される場面もあったが、業績予想の上振れを評価した投資家の押し目買いに支えられる格好となった。上期(4~9月)は国内外の配信権販売・版権事業が好調に推移した。下期も好調を維持するとみて、通期の業績予想を上方修正した。
■日東電工 <6988> 2,507円 +72.5 円 (+3.0%) 本日終値
日東電工<6988>は続伸、2000円台前半のもみ合いを上放れる動きを見せた。産業用テープや光学フィルムなどを中心とする総合材料メーカー大手だが、生成AI市場の急成長を背景にデータセンター向け回路材料が高水準で収益押し上げに貢献している。同社が28日取引終了後に発表した25年3月期上期(24年4~9月)決算は営業利益が前年同期比70%増の1092億6700万円と急拡大した。これを好感する買いを呼び込んでいる。通期の営業利益見通しについては前期比29%増の1800億円を据え置いているが、進捗率から上振れる可能性も意識され、株価を強く刺激する格好となった。
■松井証券 <8628> 806円 +20 円 (+2.5%) 本日終値
松井証券<8628>が続伸。この日昼ごろに4~9月期単独決算を発表し、売上高は前年同期比15.1%増の202億8500万円、純利益が同28.3%増の60億9700万円だった。日本株が夏場にかけて堅調に推移したことや、その後に大きく上下したことを背景に株式の売買が増え、委託手数料が増加した。これが買い手掛かりとなった。
■フリー <4478> 2,799円 +52 円 (+1.9%) 本日終値
フリー<4478>が続伸。午後1時ごろ、介護業界のIT導入支援を行うディクシーズJP(東京都品川区)とパートナー契約を締結したと発表しており、好材料視された。医療・介護業界向けに専任チームを立ち上げ、業界特有の業務の効率化に役立つプロダクト開発やシステム連携、コンサルティング提案・活用サポートを進めるフリーと、介護事業者向け営業支援アプリの開発及び販売、介護事業者向けIT/DX導入支援、IT企業への介護業界参入サポートを行うディクシーズJPがパートナー契約を締結したことで、介護業界向けのIT導入支援を強化するという。具体的には介護業界における集計や転記などの非効率な作業をITの力で解消。介護業界をより働きやすい業界へと変革するという。
■トーメンデバイス <2737> 6,040円 +110 円 (+1.9%) 本日終値
トーメンデバイス<2737>が後場急上昇。午後1時ごろ、25年3月期の連結業績予想について、売上高を4000億円から4300億円(前期比16.0%増)へ、営業利益を76億円から86億円(同9.3%減)へ、純利益を42億円から55億円(同2.6倍)へ上方修正し、あわせて配当予想を期末一括240円から300円(前期200円)へ引き上げたことが好感された。上期において、主力事業のメモリー半導体の需要が旺盛で売上高が計画を上回ったことに加えて、メモリー製品の価格上昇基調の継続や、一部商品の供給が逼迫する状況にあっても顧客の要望に応じ安定供給を実現できていること、更に為替の影響などが利益を押し上げるという。なお、同時に発表した第2四半期累計(4~9月)決算は、売上高2073億400万円(前年同期比12.8%増)、営業利益59億8800万円(同5.0%増)、純利益40億2400万円(前年同期400万円の赤字)だった。
株探ニュース